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前回のブログ『セシウムとカリウムの関係』についてご存知ですか?の続編です!
では、放射性物質(セシウム)を回避するためにはどんな食材を選べば良いのでしょうか?
以下に列記したカリウムを多く含む食材(セシウム汚染の可能性が低いものを選択)を積極的に摂ることで、日頃からカリウム不足を解消し、セシウムが入り込む隙を与えないようにしましょう
セシウムと同族元素である
【カリウムを多く含む食材について】
(以下食品100g当たりのカリウムの含有量)
(一日の成人女子推奨量:1600mg、成人男子推奨量:2000mg)
カリウムは、細胞内の浸透圧を一定に保って高血圧を予防したり、女性に多い浮腫(むくみ)を改善する働きがあり、生命維持には欠かせない栄養素です。またカリウムは同じく同族元素のナトリウムと違い、大量に摂取した場合でも腎機能が正常な場合には体内の調節機能が働くので、通常カリウム過剰になることは稀であると言われています。
・パセリ(1,000mg)
・豆味噌(930mg)
・よもぎ(890mg)
・昆布佃煮(770mg)
・アボカド(720mg)
・ひきわり納豆(700mg)
・ホウレン草(690mg)
・ゆりね(690mg)
・ザーサイ(680mg)
・アマランサス(600mg)
・やまといも(590mg)
・ぎんなん(580mg)
・大豆(ゆで)(570mg)
・里芋(560mg)
・アシタバ(540mg)
・焼き芋(540mg)
・にんにく(530mg)
・モロヘイヤ(530mg)
・おかひじき(510mg)
・天然あゆ(焼)(510mg)
・ニラ(510mg)
・鯛(焼)(500mg)
・しそ(500mg)
・鯵(焼)(490mg)
・生ハム(470mg)
・鶏ササミ(420mg)
・豚ヒレ肉(410mg)
・バナナ(360mg)
・メロン(350mg)
以下は水分が少ない乾物系
・昆布(乾燥)(5,300mg)
・わかめ(乾燥素干し)(5,200mg)
・とろろ昆布(乾燥)(4,800mg)
・ひじき(乾燥)(4,400mg)
・ベーキングパウダー(3,900mg)
・インスタント珈琲(3,600mg)
・あおさのり(乾燥)(3,200mg)
・切干だいこん(乾燥)(3,200mg)
・ココナッツシュガー(822mg)
【栽培の際のポイントや農作物の選択】
◉ 施設栽培、ハウス栽培の場合は、セシウム汚染されにくいので気にする必要はありません。(ただしハウス屋根等からのセシウム混入に十分注意しましょう。また雨水排水口付近は特に注意。井戸水や水道水は使用しても大丈夫です。)
◉ 穀物では、麦類を避けたほうがよいでしょう。(米よりも移行係数が一桁大きいのです。)
◉ からし菜は避けましょう。(農水省データでは根拠の論文数が少なく、土壌より多い量を蓄積する可能性があります。)
◉ アカザ科、ヒユ科(ホウレン草、ビート、甜菜など)は避けましょう。(最新の植物分類 APG IIにおいてアカザ科とヒユ科は同じです。)
◉ サツマイモ、ジャガイモは蓄積が大きい可能性があるので、できるだけ避けましょう。レンコンも土壌の水分量から蓄積が比較的大きいというデータがあるので避けたほうが良いです。
◉ 葉菜は比較的、移行係数が高いと思われるので、できるだけ避けた方がよいと思われます。(農水省のデータを見る限りは問題なさそうに見えますが…。)
◉ 葉菜でないもの(里イモ、タマネギ、キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、ニンジン、ダイコン、ウリ等)は、どのデータを見ても問題ありません。
◉ イチゴ🍓、メロン🍈、りんご🍎などの果実は、どのデータを見ても問題ありません。もちろん海外での栽培のバナナ🍌も安全と言えますね。
以上、参考にしてみてくださいね
【引用&参考文献、HPなど】
・カリウムとセシウム―放射線対策で語られない関係―有田正規(生物工学 第90巻450-451)
・http://metabolomics.jp/wiki/Doc:Radiation(有田正規先生ウェブサイト)
・特定非営利活動法人 チェルノブイリ救援・中部 理事 河田 昌東さんのお話より
・排出放射性物質影響調査について HP
・簡単!栄養andカロリー計算 HP
※ 画像はWebより引用