1995年5月5日FMW川崎球場 その3 | 佐藤淳一レフェリーブログ “きれいな水で泳ぐも人生。 汚れた水で泳ぐも人生。”

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2017年11月23日にプロレスレフェリーを引退しました。
現役時代は、沢山の方に支えられ、そして応援していただきありがとうございました。

1995年5月5日FMW川崎球場  その3は、
この日あったことを書きたいと思います。



ゴールデン・ウィークの週間天気予報で5月5日は雨マークでした。

前日になっても雨がやむ気配も無く、淳一少年は『てるてる坊主』を作ります。

大仁田選手に最高の舞台で引退して欲しい!!

自分達ファンに出来ることはこのくらいしかないと思い祈りを込めて作りました。

前日の夜は、なかなか眠れず、トイレに起きては外の天気を確認しました。

あの日、大仁田厚引退試合を観に行った方は同じ経験をしているのではないでしょうか?

ファンの祈りが通じたのか?
FMWが強運なのか?
大仁田選手は天気までを味方にして引退試合に挑みます。

前のブログにも書きましたが、当日は顔にペイントをして川崎球場に向かいました。

川崎球場に入る途中、路上でオフィシャルではないグッズを購入したり…。

会場に着いてからは、引退記念グッズをいくつか購入しました。


フォトスタンド(写真以外にもう1種類購入しています。)



数々の電流爆破デスマッチの写真パネル


引退記念写真集

引退試合のデスマッチ準備のための休憩時間には、アリーナ、スタンドもウェーブが起こります。

球場を一周するウェーブを見たのは始めてでした。

また、ファンも出来上がっている人が多く、あちこちで大仁田選手を真似て、

「1、2、3ファイヤー!!」

の大合唱!!

段々とエスカレートしていき、ズボンを脱ぎ下半身丸出しの人もいました。

警備員が追いかけて、走って逃げるという一幕も…。

あの頃は、別の意味でもファンは熱かったです(笑)

淳一少年は、大仁田選手と同じく、
リッキー・フジ選手のことも大好きでした。

中学校の生徒手帳には、普通、好きな子の写真や好きなアイドルの切り抜きなどを挟んでいる人が多かったのですが、淳一少年の生徒手帳は、
1994年12月20日FMW愛知県体育館
vsザ・グレート・サスケ戦で
インディペンデント・ワールドジュニアのベルトを奪取したリッキー選手の切り抜きでした。
クラスの女子からは、

「誰これ?
佐藤くんプロレスばかりみてキモい!!」

と言われました。

何年後かに、キモいと言った女の子に地元の駅でバッタリ会ったとき、

「佐藤くん、この前テレビに出ていたね?
ねぇねぇ、一緒にプリクラ撮ろう?」

と言われ、撮りました。

続けて

「佐藤くん、本当にプロレスの仕事に就いたんだね。プロレス大好きだったよね。
凄いよ!!皆に自慢しよ。
頑張ってね。バイバイ~。」

と…。(女の子はわからないですね。)

散々、中学時代プロレスをバカにしていた女の子と一緒にへらへらとプリクラ撮る自分も相当なアホでした。

話がそれましたので戻します。

セミファイナル  選手ブラスナックルタッグ選手権試合
ミスター・ポーゴ&金村ゆきひろ  vs  大矢剛功&リッキー・フジ

この試合で、ポーゴ組が仲間割れし、金村選手にビッグファイヤー。大矢選手のバックドロップで金村選手に勝利します。

淳一少年は、リッキー選手の大ファンであり、特に大矢選手とのタッグに思い入れがあります。

2015年12月12日  旧姓・広田さくら
『産休興行』
新木場1stリングにアイスリボン宮城もち選手と新田猫子選手が出場することになり、自分も会場に付き添いで伺いました。

リッキー選手が出場するということで控室に挨拶に行きました。

控室には、大矢選手もいらっしゃり、ご挨拶させていただきました。
(16年間レフェリーをしていますが、大矢選手は初対面でした。)

リッキー選手「チョーさん。淳一は、でっかい横断幕持って、俺のファンクラブ会長やっていたんだよ。」

淳一「リッキーさん。大矢選手の事、やっぱり“チョーさん”と呼んでいるんですね。
生で聞けて感動です。」

リッキー「そうだよ。ずっと“チョーさん。”って呼んでいるよ。
淳一は俺が負けると目に涙浮かべているから、困ったよ~。」

(リッキーさんは自分を紹介するときに必ずこの話をします。
話を聞いた方はニコニコ。鉄板です。
アイスリボンの後輩の子に話すときはさすがに恥ずかしいです(笑))

淳一「川崎球場でベルト取ったとき、
2人でお揃いのTシャツ着ていましたね?
ハートに拳銃が刺さった白いTシャツ!!」

リッキー選手「そんなの覚えているの淳一とガッツ石島くらいだよ。ガハハッ!!」

憧れの選手と何十年後に当時のプロレス話ができる。
プロレスを長く続けてきて良かった!!

あの時代夢中になった選手
(大仁田選手、リッキー選手、大矢選手など)
が現役で活躍しています。

まだまだ、自分も引退出来ませんね。