肬水神社(石宮)他 | 異界行

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オカルト歴ン10年の著者が、過去に行ってきたミステリースポットの調査内容を報告します。

以前に「新海三社神社」について書いた記事で触れた長野県佐久市の「名も無き神社」と、その近くにある「石宮」に行ってみようと思い立ち、去る4月25日に行って参りました。

 

先の記事でも触れたように、カーナビでは「石宮」と表記されているが、ググってみると「肬水神社(いぼみずじんじゃ)」というのが正式名称らしい。

おおよその場所は把握しているので道に迷うことはなかったが、参拝用に整備された神社ではないので駐車場などもちろん無く、かと言って面している国道254号線はそこそこ交通量が多いので迂闊に路駐もできない。仕方なく、国道から一本入り込んだ路地に車を停め、神社(?)へ向かった。

事前にググった際に画像も見ているので初見ではないのだが、生で見ると改めてすごい光景。

巨岩に社殿が張り付いている。

まず正面の鳥居前の石段がすでにボロボロで心もとない。左側の斜面から社殿を目指すことにする。

そこから見た社殿。

社殿下には木の階段と言うか梯子がある。

登れるのか?と思いつつ、何とかよじ登ってみる。

階段の隙間から奥の岩が見える。

程なくして行き止まり。木の格子で塞がれている。

何とかカメラをねじ込んで撮影してみるも、安物のコンデジなので手前にピントが合ってしまい、内部はハッキリ写らなかった。

(しかし、今回の記事を書くにあたり、改めて色々ググってみた結果、この格子を押し開けて中に入った強者がいた。押せば開くらしい。)

無論、この時は押し開けるなどという発想は無かったので、階段を引き返す。

ちなみに、有名な京都の清水寺のようにこういった社殿を「懸造(かけづくり)」というのだが、ここはあまりに不安定すぎる。

しかし、社殿左側から裏へ登れそうだ。

そして裏側に到着。

社殿裏には岩の中に石の祠があった。社殿含め、何の神を祀っているのか不明。

と言うより、社殿が張り付いている岩そのものが御神体なのだろう。著者好みの自然崇拝である。

そして、社殿入口(?)発見。…しかし、扉は内側から施錠されていて開かなかった。

やはり、下から格子を押し開けて入るしかなさそうだ。次回挑戦か?

社殿裏側から、改めて巨岩を見上げてみる。

右下に、漢文らしきものを掘った碑(?)が埋め込まれている。

一旦下に戻り、今度は社殿の右側に行ってみる。

このような立札があったが、公園らしき要素は何一つ無い。

「渋沢青淵の碑」と読めるが、これは渋沢栄一のことか。先ほどの漢文の碑だろうか。

公園と言うか、このような広場になっている。ちなみに、手前はゲートで塞がれていたが、横から簡単に入れた。

観音像やら道祖神やらがある。

渋沢栄一のものと思われる碑は、こちらからよく見えた。

広場背後の巨岩。これは社殿裏の巨岩(御神体)を右側から見上げる形になる。

季節がら、花が綺麗であった。

予想以上に見応えのある石宮であったが、これで後にした。

 

続いて、例の「名も無き神社」がすぐ近くなので行ってみた。

およそ4年ぶりの訪問である。

がしかし、鳥居前にロープが張ってある。無論、くぐって入ってみたが、

以前は登れた石碑群の背後の石段は、このように枯れ葉が積もったり倒木があったりして、とても登れる状態ではなかった。これが故に、ロープで進入禁止にしていたのだろう。途中まで登ってみたが、やむなく引き返した。

 

以上で、佐久市内山周辺の探索を終えた。

ちなみに、この辺りは「内山狭」といって、奇岩・怪石の宝庫であるようだ。いずれ、余裕のある時にでも散策してみたい。

画像は、往きと帰りの途上で撮影した荒船山の独特の山容。

 

さて、まだ日は高いし、このまま帰るのは勿体ない。どこかの神社を参拝してみようと思い、いくつか候補を思い浮かべてみたが、結局は途上で見かけた富岡市の「菅原神社」に寄ってみた。

こちらも興味深い神社であったので、次回の記事で紹介したい。