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マイケル・ジャクソン THIS IS IT(ネタバレ)

マイケル・ジャクソン THIS IS IT※映画の説明などを追記しました(12/18)

三角絞めでつかまえて-THISISIT

原題:This is It
2009/アメリカ 上映時間111分
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
(あらすじ)
2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンが、同年夏にロンドンで開催するはずだった幻のコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとその舞台裏を収めたドキュメンタリー。100時間以上に及ぶ楽曲とパフォーマンス映像や、舞台裏でのマイケルの素顔を記録。(以上、エイガ・ドット・コムより)

予告はこんな感じ↓




80点


ちょっと前に観たんですが、11月中に見た映画の感想は全部残しておきたいと思っているので、とりあえず書いておきます。

マイケル・ジャクソンといえば、リアルタイムで「スリラー」や「BAD」のブームを体感しているので、僕と同じ世代の人は「スゲえっ!」というイメージが強かったと思います。僕もそれなりには好きで、メガドライブのゲームをやったり、92年には東京ドームにコンサートを見に行ったりもしました。ただ、コンサートの終盤、大きい地球の風船を子供たちと手をつないで囲んだりするのがどうにも生理的に受け付けなくて、僕の中のマイケル熱がちょっと冷めたりもしました。

で、年月が経つにつれてワイドショーの情報を鵜呑みにするようになり、気がつけば「整形好きの変人」「士道館空手名誉五段」などのイメージしかありませんでした。なんか金持ちファン相手の40万円イベントとかも非常に嫌な感じがしたっけ…。

…がしかし! 僕が大好きなラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」でのNona Reevesの西寺郷太さんによる「マイケル・ジャクソンと小沢一郎についての一考察」を聴いてから、マイケルがエンターテイナーとして超一流だったということにあらためて気付かされまして。最近は僕の中で再評価の機運が高まっていただけに、今年亡くなったのは非常に残念でありました…。

というワケで、「THIS IS IT」を観たんですが…非常に良かったですよ! 限られた素材と時間しかなかったのに、マイケルの音楽家としての魅力が溢れる見事な映画になっていて、本当に素晴らしかったです。できれば西寺さんの解説が入ったバージョンも観てみたいと思いました、無理ですが。リハーサル映像なので、物足りないと思う人もいるかもしれませんが、僕的には死の直前にベストを尽くそうとするマイケルの姿にグッと来たというか。例の「子供&地球大好きアピール」もあそこまで徹底していると逆に清々しく感じました。見終わった後、何か自分の中で1つの青春が終わったような気持ちになって、ちょっと寂しかったなぁ…。まぁ、宇多丸さんの批評が例によって非常に面白いので、興味がある人は聴いてみてください。

ただ、僕は新宿ピカデリーで観たんですが、前で携帯をパカパカ開ける人はいるわ、途中退席するカップルはいるわ、あまりマイケルに興味がなかった人(?)がいたせいか、彼らのせいでちょっと気をそがれたのが残念です。とりあえずマイケルに興味がある人はかなり楽しめる映画だと思います。




ラスト、いきなりロボットにトランスフォームしたのはビックリ。リアルタイムで友人と見たんですが、「ふざけんな!」と怒った思い出があります。今、見直すと許せるのかしら?
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未見ですが、かなり良いらしいので、買おうと思っております。
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あがた森魚ややデラックス(ネタバレ)

あがた森魚ややデラックス※映画の説明などを追記しました(12/18)

三角絞めでつかまえて-あがた森魚

2009/日本 上映時間90分
監督・撮影・編集:竹藤佳世
出演:あがた森魚、鈴木慶一、矢野顕子、久保田麻琴、緑魔子
(あらすじ)
2008年8月、北海道・釧路で、もうすぐ還暦を迎えるシンガーソングライター、あがた森魚の無謀なチャレンジをスタート。日本最北の地から南は沖縄・石垣島まで、留萌、小樽、青森、函館、横浜と全国67か所を一台のキャンピングカーで巡りながら、さすらいのライブツアーを全力疾走で敢行、その波瀾(はらん)万丈の旅路を描く。(以上、シネマトゥデイより)

予告編はこんな感じ↓




70点


「ふがいない作品でごめんなさい」
「子供だよ、ここにきて」


「あがた森魚ややデラックス」は、こんな台詞から始まる音楽ドキュメンタリー。シアターN渋谷で予告編を観て面白そうだと思っていた&個人的に今月は音楽映画月間にしようと思っていたので、先週の金曜日=最終日に観に行ってきました。客席は私を含めオッサン&オバサンばかりでしたが、かなり温かい雰囲気でした。ああいうのはあまりないというか、結構良かったです。

正直、僕は音楽にはまったく詳しくないため、あがたさんの存在も知らなかったのですが(失礼!)、映画開始直後、ライブで思ったようなパフォーマンスができずに落ち込んで冒頭の台詞を吐くあがたさんを見て、ちょっと感動しました。「その男、ヴァン・ダム」や「アンヴィル」のときも思ったんですが、60歳のオッサンが落ち込みながら本音を話す姿というのは、それだけで胸を打つというか。この最初のシーンでさっきまで知らなかったあがたさんを一気に好きになりましたよ。

基本的には2008年8月から始まった日本全国67箇所ツアーの様子を追う映画なんですが、ビックリしたのが、公民館のようなところでかなり少人数を相手にライブをするんですよ。居酒屋の個室みたいなところでもやるし。まるで「流し」みたいに。あんな狭い箱での少人数のライブなんて見たことがなかったんで、新鮮でした。

あと、スタッフとケンカする様子もちゃんと撮られていましたよ。こういうシーン、この手のドキュメンタリーの定番なのかもしれませんが、僕にとっては大好物。あがたさんの”問題児振り”がよく分かって面白かったです。自分で遅刻しといて「俺の旅なんだから遅刻しようが俺の自由」的に逆ギレするのはさすがというか。端から見ていると面白いけど、あまり近づきたくないなぁと心から思いました(笑)。

クライマックスは、東京・九段会館でおこなわれたコンサート「あがた森魚とZipang Boyz號の一夜」なんですが、公演日が近づくにつれてあがたさんとその他のミュージシャンたちが「もう仕方ないね」という感じで諦めていくリハーサル風景が抜群に面白かったです。「リアルだな~」というか。現場ってああいう感じなんでしょうかね。どこかで妥協しないと無理ですもんね。

「アンヴィル」と比べると、音楽を結構聴かせてくれるのも良かったです(「アンヴィル」はそこが良かったりもするんですが)。あがたさんが作る音楽自体は、そんなに好きなジャンルではないんですが、興味は湧きましたよ。そんなワケで、劇場でCDが売っていたので買おうかどうか迷いましたが…持ち合わせがなかったので、諦めました。今度、TSUTAYAで借りようかなぁ。

ちなみに僕が見た回、最後にサプライズであがたさんの舞台挨拶がありました。やたら「この映画を撮った竹藤佳世監督のことを応援してほしい」みたいなことを言っていて、「良い人だな~」とあらためて思ったり。上映後、ロビーにいたので握手してもらおうか迷いましたが、いきなりファンづらするのも恥ずかしかったので、そそくさと帰りました。

ダラダラと長くなりましたが、あがたさんに興味がある人以外にはまったくオススメできませんが、あがたさんに少しでも興味を持った人にはオススメだと思います。でも、もう東京ではやってないかな…。




クライマックスのコンサートのCDですな。
あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜

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TSUTAYAにあったら借りようかな。
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アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち(ネタバレ)

アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち※映画の説明などを追記しました(12/18)

三角絞めでつかまえて-アンヴィル

原題:ANVIL! THE STORY OF ANVIL
2009/アメリカ 上映時間81分
監督:サーシャ・ガヴァシ
出演:スティーブ・“リップス”・クドロー、ロブ・ライナー、ジーファイヴ、アイヴァン・ハード、ラーズ・ウルリッヒ、レミー、スコット・イアン、スラッシュ、トム・アラヤ
(あらすじ)
1973年に結成されたヘヴィメタルバンド、アンヴィルが1982年に発表したアルバム「メタル・オン・メタル」は、後にビッグになる数多くのメタルバンドに影響を与えた。しかし、当の彼らはスターダムにのし上がることなく、現在は地元でしがない仕事をしながらバンド活動に精を出している。そんな彼らにヨーロッパ・ツアーの話が舞い込むが……。(以上、シネマトゥデイより)

予告はこんな感じ↓




70点


音楽映画、しかもドキュメンタリーというのは全然観たことがなかったんですが、僕が尊敬するライムスターの宇多丸さんがオススメしていたので、「アンヴィル」、観てきました。

いや~、面白かったです。ファンの間では伝説になっているへヴィメタルバンド「アンヴィル」の悲喜こもごもを劇映画のように撮っていて、非常に観やすかったです。音楽活動だけでは食べられなくて、給食センターでバイトする姿が「レスラー」っぽくて、独白の辺りは「その男、ヴァン・ダム」っぽいなぁと思ったり。主人公2人が50歳を越えているのにボンクラな感じなのも好感が持てましたよ。

最後、日本に行って救われるというのも非常に感動的でグッときました。ただ、正直なところ、ちゃんと伝説を残しているし、それなりには支持されているし、家族の理解もあったりするしと、主人公たちは結構幸せなので、真の負け犬感が足りなかったという気もします。むしろ、彼らの陰に数多くいるであろう浮かばれない夢の犠牲者たちを思うとかなり胸が痛くなりました。

まぁ、僕がウダウダ言うよりも宇多丸さんの批評を聴いてみてください。ネタバレしていますが、ミュージシャン側からの視点がかなり面白いです。とりあえずオススメの映画ですよ!





映画評論家の町山智浩さんを始め、識者の方々が類似点を指摘するフェイク・ドキュメンタリー(ちなみに僕は未見です…)。
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