「そんなに戦争がしたいのか?」 | カノミの部屋

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②読んだ本のこと

③思い出

④その他 
 バスクのこと、野上弥生子のことも

きのうは、安倍首相の安保法案に関する閣議決定に関する記者会見を聞いて、怒り、悲しみ、絶望のまじった憂欝で、脳と全身が固まってしまった。

 「他国を武力で守る集団自衛権の行使」、いつでもどこでも「切れ目なく日本軍が駆け付けて」、アメリカ、だけでなくオーストラリアなどの軍をお助けする。日本の安全に関係のない場合にも、国連決議に沿って外国の軍隊を支援する。いつの間にか、自衛隊は強大軍事国アメリカやその他の国の軍隊を、援助するほど強力、かつ大規模な軍隊になったのか? 

 昨日の閣議決定で決定したのは、「平和安全法制整備法案」、これは一〇本の現行法を一括したもの、それに「国際平和支援法案」。戦争は、「平和」の名によって行われるものだと、改めて思う。しかも、閣議で決めたことを、あたかも決定のような口調で述べていた。内閣という行政府が、立法権をあたかも持っているような口調だ。国会は自民・公明で過半数だから同じことだと思っているのだろうし、実際野党の力は弱い。日本は「独裁国」に、実質的になっているのだろうか。

 アメリカの軍艦に、日本人の母子が戦闘地から逃れるため乗っているような場合、日本の軍艦が援護しなくてもいいのでしょうか? と、昨日も首相は言ったが、アメリカの軍艦には他国の民間人を乗せることはないと、以前アメリカで言明していた。国民の情に訴える目的で、ふたたびいい加減なことを言う。国民はバカにされている。

 立川基地にオスプレイが配備されるという報道は、おとといだったか。事故の多いオスプレイは、やがて日本国中に飛び回るのか。

 反対する国民は圧倒的に多いのだと、わたしはヒシヒシと感じている。昨日、銀座、首相官邸前で、女性たちの抗議デモの写真が新聞に出ている。いろいろなメディアでおこなうアンケートで、集団自衛権の行使に関しては、反対が多い。

 現政権のこの方針を食い止めるためには、まず国民が歴史を学ぶこと、いま何が起こっているか考えること、選挙に行くことだと思う。

 国民が選挙権を獲得するため、どれだけ先人の努力があったか、ことに日本で、婦人参政権は敗戦後のことだった。運動はそのずっと前から、心ない者たちの嘲笑のなかで、根強く行われていた。

 怒りはいいけれど、絶望はいけないと、ここまで書いて反省した。いま、まだ日本国憲法は存在している。

 来年の参議院選挙の結果、自民、公明が三分の二以上をとれば、憲法改正の発議ができる。それを阻止することはできないか?