原子力発電所の今 | カノミの部屋

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ブログ・474「原子力発電所の今」2019・1・27

 

 1月9日の「東京新聞」に、「全国の原発の状況」という地図入りの、わかりやすい記事があった。この中から、今稼働している原発を並べてみよう。

 (九州電力)川内原発1号機・2号機、玄海原発3号機・4号機

 (四国電力)伊方原発3号機、

 (関西電力)高浜原発3号機・4号機、大飯原発3号機・4号機

 これによると、今、稼働している原発は9機である。

 原子力発電所は、定期的に原子力規制委員会に新しく制定された基準に適合するか審査を受けなければならない。この審査に「適合」してまだ稼働していない原発は、(美浜原発)3号機、(高浜原発)1号機、2号機 (柏崎刈羽原発)6号機、7号機、(日本原子力発電)東海第二原発、の6機である。この6機は着々稼働の準備をしている。その他、審査結果を待つ原発は12機ある。

 国の方針は、電力の供給の中心として「電子力発電」を中心に置く方針を変えていない。この方法が安全でなく、住民にはもちろん、全国民に及ぶ膨大な危険と、費用がかかるから問題なのだ。

 はじめる時、気がついて警鐘を鳴らした人がいた。私は被爆者なのに、ぼんやりと見過ごした。原子力の平和利用? それはどうなのだろう? 疑問はちらりと胸をかすめたが、見逃した。だらしなくて恥ずかしい。 

 1986年4月26日に、チェルノブイリ原発事故が起こった。ロシアに接する小国ベラルーシに起こった原発事故は、原子力発電の持つ危険性を我々に教えてくれたはずだ。それなのに、まだ原発の危険性を我が事と思わない傲慢さがあった。「日本の技術」への過信。

 そこに東日本大震災の、地震、津波に伴う福島原発事故。チェルノブイリに匹敵するか、それを上回るほどの大事故。起こって見て、本当に驚いた。もう全てやめなければならない。太陽、水、風を利用しよう。各地で自然力発電が始まった。

 それでも、原子力発電には政府も財界にも未練がある。電力会社は送電線を、原発用にとっておき、自然力発電には使わせない方針だ。しかも、日本財界では原発の輸出まで手を伸ばし、これはことごとく失敗している。政界、財界のみなさん、国民の安全のことをほんの少しでも考えてください。理性的なトップという者は現れないものなのか?