椎間板ヘルニアの治療。安静時とリハビリ時で違ってくる禁忌とは? | 体の悩み解決ブログ

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禁忌とはすなわち、してはいけないこと、という意味です。また医療的には、症状を悪化させるような手術、検査、投薬など全てを意味します。


風邪を引いたら寒いところに出ない、これもまさに禁忌ですし、下痢気味であれば冷たいものを摂らない、、同様です。


では椎間板ヘルニアのような運動器の症状ではといえば、まず、安静も運動も大切である、というなかなか判断しずらい性格を持っているため、そう安々と意識できるものではありません。また、まずはじめのうちは痛みも大きいものであり、腰には炎症が起こっていますので、安静以外のこと、RICEを基本とした応急処置以外はほとんどが禁忌と言えるでしょう。RICEとは冷したり安静をとる、という意味であり、運動とはまったく正反対の処置法です。


またヘルニア治療では、はやく症状を緩和させたかったら安静がまず第一、そしてはやくヘルニア予防策を講じたかったら運動が第一と言われます。どちらかを取る、という意味ではなくて、タイミングを選んでどちらも進めて行くことが理想です。単純に考えれば痛みがあれば安静ですし、逆の場合は予防策として運動が適切です。


まず初期安静時の禁忌としては、患部を温めること、柔らかい布団で安静をとること、マッサージなどで軽減しようとすること、などがあります。


ヘルニアだけでなく、腰が痛む場合は腰が深く沈んで背中までも埋もれてしまうような柔らかいマットレス、布団はいけません。理想的なのは腰だけが沈み込むもので、背中と腰の間ぐらいに手が丁度収まる程度です。選択するためにあまり無理をしないで、畳の上に普通の敷布団で充分ともよく言われます。


その他には患部を冷すのが基本です。温めれば炎症がますます増大したり、後を引かなくなる恐れがあります。また腰をダイレクトにマッサージをすれば当然、逆効果となって痛みが倍増する可能性が大です。


次は運動時、または仕事にも出れるような状況での禁忌ですが、運動といっても腰を激しく捻ったり、前屈を繰りかえしてしまうことはいけません。よく間違えるのが、日常的には意識していても、腰痛体操などの選択でのミスです。とくにまだ慢性期に入ってから間もない状態の方が起こしやすく、痛みがぶり返せば不覚にも安静に逆戻りです。運動時は痛みがでる動作や姿勢の手前で自分から制止できるようにするのが一番です。


その他には患部を冷すこと、冷してしまうと筋肉が固まって血行も悪化し、せっかく治り掛けている状態にていねいに戻れと言っているようなものです、入浴に時間をかけてストレッチをし、ホットパックなどで温めて寝る、この習慣は是が非でも身につけるべきです。


基本として運動時は、患者ごとのヘルニアの状態によって禁忌となる改善行為、そして間違えた場合の症候も分かれてきますので、まず医師に相談することが大切です。どのようなことをしたらこうなったか、と相談することも大切ですし、目的に適っていると感じている体操法を打ち明けたり、自信があるからといって決して隠し事をしないことです。


また、治療法によっては禁忌となるものもあります。例えば整体では基本として椎間板ヘルニアでは腰、腰椎に対する手技は禁忌として扱うのが基本ですが、治療院によってはどうなるかわかりません。整体は正式医療ではなく、病院で言ってみれば最新式の自由診療であり、またほとんど知識がないのに改善できると謳っているところも多く、前評判無しでは決して近づかないことがまず大切です。よい治療院では下肢の筋肉を整えたり、血行を高めるための手技を用いていき、自然治癒力をアップさせてヘルニアに効果を出させます。坐骨神経痛もある場合がほとんどですが、下肢の症状があまり強くない場合は整体もかなり頼れるタイプです。特に医療行為としての禁忌は後になってかなり悔やまれるケースがほとんどですので、しっかりと自覚を持って選んでいくことが大切です。


基本として痛みが出るものは禁忌、これはまず絶対です。問題は後になって痛みが出てしまうことへの対処、対策ですが、ヘルニアをよく知ってかかることが最も有効です。ならば医師とコミュ二ケーションを円滑にすることです、医師選びもやはり重要になってきます。