腰痛の原因というのは外傷や骨に異常があるという場合が多く、痛みを生じたら整骨院などで原因を明らかにするのですが、検査などを行っても原因が見当たらないということがあります。原因が不明のままに慢性の腰痛がある場合に考えられるのは、心因性による腰痛です。あまり知られてはいませんが、ストレス等によって腰痛を発症するというケースが増えて来ていると言われています。心因性腰痛の中でも特に多いと言われているのが自律神経の乱れです。ストレスが溜まっていると自律神経のバランスが崩れやすくなってしまい、交感神経、副交感神経のバランスが崩れることによって血行不良を引き起こしそこから腰痛へと繋がるのです。ストレスによって筋肉の緊張状態が続くことによっても腰の痛みが生じてしまうことがあります。
慢性腰痛を抱えている人の多くは高い確率で抑うつ状態の症状が見られると言われており、イライラや絶望感、不安や怒りなどの感情の時に痛みがより一層強く感じることもあるようです。３ヶ月以上、何らかの治療を行っても一向に改善されない場合には心因性の腰痛を疑い精神科などに相談してみるのも良いでしょう。心因性の腰痛の場合は症状が慢性化しやすく、治療にも時間がかかってしまったり困難なケースが多いようです。根本的なストレスや神経症などを改善しなければ腰痛を治すことが難しいのです。
心因性腰痛の場合、病院に行ってまずは腰の痛みをとるために鎮痛剤を処方してもらい安静にしていると症状は落ち着くでしょう。そこからは自分でストレスなどを解消できないのであれば精神科などでカウンセリングを受けてみると良いかもしれません。近年では女性の社会進出も増えて来ており、それに伴い女性でストレスを抱える人も増加傾向にあります。それによって心因性腰痛を引き起こし悩んでいる人もいます。一日の終わりにはゆっくりとリラックスする時間をもうけ、湯船に浸かってみたり、アロマで癒されたりしてストレスを発散しましょう。イライラしている時に腰痛が生じると余計にイライラ感も増してしまい悪循環です。自分で解決出来ないようならば家族や友人など信頼出来る人に話してストレスを軽減させましょう。