今回の騒動について。 | 加藤いくみオフィシャルブログ「加藤いくみの成長日記」
今回私がツイートでご心配をおかけした事について、ご説明させて頂きます。
本来はわざわざブログにするような内容ではなく、個別に対応をして解決する話ではあるのですが、私の未熟さのせいもあり、ファンの方やアイドルさん、運営さんに沢山のご迷惑やご心配をおかけしたため、経緯や現状、気持ちを書かせて頂く事にしました。
(この事があった日に感情のままに書いた文章もあるため、部分的に強い言い方になってしまっているところもありますが、あえてそのままにしています。)


去年(2018年8月)、テレビで見て私を知り、アイドルを全く知らないところから会いにきてくださった方がいらっしゃいました。
初めて会いに来てくださったその日から、ほぼ皆勤で私の現場に足を運んでくださっていました。まずそのこと自体はとても感謝していますし嬉しかったです。

ただアイドルを長く続けていると、皆勤で応援してくださるようなファンの方がなりやすい傾向みたいなものが分かってきます。
なので初期の段階から「たくさん会いにきてくれるのは嬉しいけど、どうしても沢山会って距離が近く感じるようになると、自分はこんなに来ているんだから、とか、もっとこうしてもらいたい、という気持ちが増して関係が崩れやすくなるんだよね」というような不安は伝えていました。

最初は「いくみんの笑顔が見られるだけでいい」「何も見返りを求めていない」と言ってくれていたものの、やはりそれが徐々に変わっていき、日に日に私が不安に思う形に近付いていくのを感じていました。

自分の順位を特に気にされる方だったので、他のファンの方と比べて少しでも自分の対応に不満がある時などに「もう来ない」という言葉を使うようになりました。

そんなに大した言葉ではないと思う人は多いかもしれませんが「もう会いに来ない」という言葉は、アイドルとして活動する私が一番言われたくない、聞きたくない言葉です。
本当にもう来ないと思うのであれば、言わずに来なくなればいいはずなので、それをわざわざ目の前で言うということは、「来てほしい」という言葉を引き出そうとしたり、それによる反応を試そうとしたり、もう来ないことの理由を察してもらおうとする意図があるからで、その遠回しなやり取りがとても苦手です。

最初の頃はある程度流していた部分がありましたが、少しずつ増えたため、その言葉はやめてほしいと伝えるようになりました。

けれどそういうことを伝える度に言い訳や、全く違う角度からの返答、彼にとっては事実なのでしょうが、私の認識と全く違う、作り話とすら感じるような話をされ、なんとなく消化不良のまま、私としてはその感情を次に持ち越すことが多くなりました。

彼に少し意見を伝えるような状況になると、腕組みをして「もう来ない」しか言わない事が続いたため、これが最後だと思い(2019/4/17)誠心誠意でその言葉が本当に嫌だということ、今後も来る気があるならば、もう絶対に言わないでほしいということを伝えました。

その時も根本を理解してくれているのかは不明でしたが、話が平行線になってしまうので、とにかく「会いに来ない」という言葉は言わない、という約束だけは交わしました。

それが先日(2019/5/28)カフェが忙しく、あまり喋れない事への不満があったようで、周りのお客さんが楽しそうにしている中、腕を組み1人だけブスッとしていらしたので、私が「どうしたの?」と聞くと「なんでもない」の一点張りで、正直またか…と思ってしまい、もう視界に入れたくないほどの感情になっていたので、彼には触れず他のファンのみんなと喋っていました。

すると徐々に焦ってきたのか機嫌を元に戻し始め、最後の物販の時間で下記のようなやり取りをしました。

彼「怒ってないよーん」
私「でも、喋れなくて不満はあったんでしょ?」
彼「それはあった!」
私「そう言うのが本当に私のストレスになってるからやめてほしい」
彼「じゃあもう来ない!」
私「また、それ。」(怒)
彼「冗談だよーん」(焦)
私「前にそれ絶対に言わないでって約束したよね?」
彼「冗談だもーん」(逃)

このやり取りのあと私が、席に戻って何故やめられないのか、いい加減にしてほしい、と他のファンの方もいた中でしたが涙を堪えながら伝えました。

それでも些細なことと笑い飛ばすような雰囲気で「冗談だもーん」を繰り返していました。
周りのファンの「いくみんが普段ここまで言う事はない」「現実を受け止めてちゃんと謝罪しなくちゃ」と言う言葉に対しても、「君たちは関係ない」「冗談なのに〜」「俺が全部悪いんですよ」「もう大丈夫!大丈夫!」とまともに取り合う様子もなくヘラヘラ笑ってごまかしていました。

それでも私と他のファンからの意見が続くと

彼「じゃぁ言わせてもらうけど◯◯さんだって冗談言うじゃん!!」
私「◯◯さんは私が本当に嫌がる事は言わない」
彼「じゃあ◯◯さんが一番なんだね!」
私、周りのファンの方「・・・。」


といった要領を得ないちぐはぐなやり取りにしかならず、最初は理解してもらおうと話をしていた他のファンのみんなも次第に言葉が出ないような状況になりました。
(1人の為だけに、他のファンの方の時間を使わせてしまった事への罪悪感も拭えません、ごめんなさい。)


それだけで?ファンに食わしてもらってるんだから我慢しろよ!そのように思う方も中にはいらっしゃると思います。
私も話が通じて、誠意を持って冷静に話ができる方ならば、大抵のことでは取り乱さないという心構えではいるつもりです。でも、どうしても今回それができませんでした。

今回の事に繋がった原因として、もうひとつ別の思いもあります。

物販やカフェイベントでお客様とのトラブルになった際に、私が冷静に対処したい中で
「俺が威嚇してやったらすぐだから!」と私の前で喧嘩腰の態度を示す事がよくありました。

例えば、カフェイベントで酔っ払って悪乗りが過ぎてしまうお客様、ライブの物販でLINEをしつこく聞いて来る新規のファンの方など、この活動をしている限りある程度そういった問題は付きものですが、そのような問題が起きる度に「俺がオラァって言ってやる」「いくみんがGOサイン出してくれたらすぐやってやる」というような攻撃的で強気な姿勢を見せるというやり取りが毎回あり。

ただ実際にその問題を起こした方に何かを言うことはなく、その方の後ろや遠くから睨んでいるだけなのでトラブルに発展した事はありませんし、それはそれで別に良かったのですが、毎回そのような口調や姿勢を私にだけ示される事に疲れていきました。
けれど、後日そのような行為についてやんわりと指摘すると「俺は平和主義者だから。頭を使うタイプだから。」というような事を言うので、そこの認識の違いについてもまた大きな悩みになっていきました。

彼に限らず世の中には、問題が起きた時に大声や怒りなどで威嚇することが頼もしさや強さだと思う人がいるのかもしれませんし、その人の他人に対するスタイルを否定するつもりはありませんが、加藤育実は、加藤育実のルールは、冷静な穏やかな会話での解決しか求めません。


私にとって、ファンに話が通じない、理解をしてもらえないという事実は、実はとても怖い事で、話が通じないと言う事は、当然自分はこうだろう、と思っている事が、そう思ってもらえていない、伝わっていないという可能性があるということです。
人前に出る活動をしていて、彼に「自分の地元で見た事がある」「スーパーで見た、」「地元が一緒なんて奇跡だ」と言われたことのある私としては、どこまでも悪い想像が広がってしまい、脅迫をされたわけでも危険な目に合わせられそうになったわけでもないのに、「こんな事が起きたらどうしよう」という不安を感じるようになりました。

事情を知らない人が聞けば何を馬鹿なことを言っているんだと思うかもしれませんが、ただ実際に現在の私は、人混みでの恐怖があり、常に後ろを振り返りながら歩き、彼に似た見た目の方がいると鼓動が早くなり、冷や汗が出て、両手足がしびれだして、喉が苦しくなって、お腹が痛くなる症状が、自分の意志で無くそうとしても無くなりません。
進行方向を変えて後ろを歩いてくる方や、隣の方の咳払い、その他諸々の物音などにもかなり過敏になってしまい、目的地に着くまでにとても疲れてしまいます。
家に帰る時も、ドアを開けてただいまと言って両親から返事がないと異常な恐怖を感じてしまい、家族が外に出るのも心配になってしまいます。
勿論、そんな事をする「はずはない」んです。
でも破られる「はずがない‬」、通じない「はずがない」と思っていた約束や言葉がことごとく通じなかった事を思うと、どうしても安心する事ができません。
ただ、ファンの方にこんな事を想像する自分に対しての嫌悪感も、すごく、すごく、あるんです。思いたくないんですそんな事本当に。

こんな話をした後ではありますが、私は‬100%彼が悪いとは思っていないし、彼がいてくれたおかげで、助けられた事、安心した事、楽しかった事、学べた事が沢山あるとも思っています。
そして感謝もしています。

それなのに、やはり純粋にそれだけを思えない、自分で制御できない負の感情がある事は否定できず、この板挟みにあっている感情のままやっていく事はとても難しいので、スタッフを通じて、この話を彼に伝えた上で、当面はイベントなどにお越し頂く事は控えて頂く事としました。

出禁という言葉ひとつで処理するというのも、今の私にとって最善ではないので、今後の対応については、自分の気持ちと体の様子を見ながら、スタッフと相談して慎重に考えていきます。


私としても、もう来ないと言いたくなる原因が少なからず私の言動にあったわけで、それがファンからのひとつの意見だとすれば、きちんと取り入れて自分の中で判断をして、改善すべきところは改善しなければならないと反省してもいます。


長くなってしまいましたが、今回私がツイートで「助けて」というような内容を発信し自分で制御できないほどの恐怖を感じて取り乱してしまったのは、彼のひとつの言葉によるものではなく、色々な出来事が積み重なり「話が通じず、気持ちが伝わらない、問題が起きた時に攻撃的な態度を示す人が近くにいる」という感覚が自分の中で抱える事ができないほどの大きな悩みや不安になっていたからです。


今回の件でファンの皆様、関係者の皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまった事を申し訳なく思っています。

そしてこの状態でこんな事をいうのは、もしかしたら不謹慎かもしれませんが、今回の件で心配して連絡をくださったアイドルの皆さん、運営さん、関係者の皆さんが本当に沢山いて、詳細を話せば大した事ではないと思わせてしまうかもしれませんが、それでも、感謝だけでは伝えきれない思いや心強さがあります。
本当にありがとうございます。

ファンの皆さんも、私の界隈だけでなく、色んな界隈の方がSNSで返信をくれたり、ライブで気を使って側で見てくれたり、会いに来てくれたりしました。


この文章の確認含め今回の件に関する事やそのファンの方への対応はスタッフの石川がしてくれています。
その他にもいつも手伝ってくれているスタッフ一同、気にかけてくれていて、常に連絡は取り合っています。


まだまだ未熟な人間ですが、精一杯この活動が続けられるように真剣にひとつずつの事に向き合ってはいきたいと思いますので、どうぞ、可能な限り応援してくれれば嬉しいです。


こんな長くて、拙い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。


2019.5.30.加藤育実