~マドレ基金ご利用者~それぞれの思い。 | 赤ちゃんと一緒に始める「産後ケア」。

赤ちゃんと一緒に始める「産後ケア」。

「産後ケア教室」は、
産後の身体とこころに特化した「リハビリのプログラム」です。

今月の3教室には、
ダウン症のお子さんを育てている母とお子さんが2組、
産後に長い入院を余儀なくされた母とお子さんが1組、
3組の「マドレ基金産後ケアバトン制度」をご利用になり、
参加下さっています。

マドレ基金の詳細はこちらから…。
この基金を簡単にご説明すると、
産後ケアのプロフェッショナルであるNPO法人マドレボニータは、
1998年より産前・産後の心と体のヘルスケアについて研究、実践を重ねてきました。
インストラクターは20名となり、
全国約50箇所で「産後のボディケア&フィットネス教室」を開催するまでの規模になりました。
しかし「全ての母に産後ケアを」の実現のためには、
まだまだやるべきことがたくさんあります。
そこで、2011年3月に、産後ケアの普及のために、
個人、企業のご寄附による「マドレ基金」を立ち上げました。
現在、基金の主な使い途は下記の「産後ケアバトン制度」です。
そのほか「産後ケア」の啓発にも注力しています。

以下にあてはまる方は、「産後のボディケア&フィットネス教室」の
受講料補助や介助ボランティアによるサポートが受けられる場合があります。
●多胎児の母
●ひとり親
●障がいのある児の母
●出生~生後180日の間に連続21日以上入院中または入院した児の母
●妊娠22週以降に連続45日以上入院した母
●10代の母
●早産児・低出生体重児の母
●東日本大震災で被災し、避難中の母


毎月初め、初めて参加される方をお迎えする時に、
一人勝手に瞼の裏を熱くしてしまう涙腺が割と崩壊している私ではありますが、
基金利用の方をお迎えする時は、心して…と思っていても、
とてもむずかしいです。
それはみなさんが抱えたご事情に思いを馳せるから…だけではなく、
お申込書に書かれたメッセージとそこに秘められた女性たちの思いに触れているからだろうと
思います。
このプログラムを学んだ一人として、
すべての人の力を信じてる。
もし望んだ状況で無かったとしても、
そこから立ち上がり、自分がこの世にいる意味を問い続ける人たちと共に
その時間を一緒に過ごせることを、
心から光栄に思っています。


メッセージをご紹介させてください。

「死ぬ思いで耐えた2ヶ月の入院生活を経て、
何が何でも体力をつけてがんばらねばと思っています。
みなさまのお陰で受講することができますこと、
感謝の気持ちでいっぱいです」


上のお子さんがいながら、2ヶ月間安静を保つ「壮絶」は
体験者しか分からないと思うのですが、
感謝の気持ちと共にご自身にかける思いに溢れたメッセージでした。
本当にありがとうございます。


「子どもに障がいがあっても前を向いて生きていきたい。
その1歩として受講したいと思っています。
よろしく宜しくお願いします」

「まずは自分の心と身体のメンテナンスをし、
私もまた社会の中で自分にできる役割を見つけ、
復帰していきたいです。よろしくお願いいたします。」

ともすれば、産後ケアに取り組む女性に対して、
欲が深い、子どものために滅私奉公せよ、と
お考えになる方もまだまだいらっしゃいます。
果たしてそれが安心で安全な保育環境を作り出すといえるのか、
このおふたりのメッセージを拝見して疑問を感じます。
人は希望を持って、自分らしく生きていくものだと思う。
その選択はできないのではなく、するのだと。
たとえどんな状況下におかれても、と思います。
尊いご参加、本当にありがとうございます。


今月も皆さんと一緒に、産後ケアに取り組んでいきます。