東京宝塚劇場星組公演『ダンサ セレナータ/Celebrity』
7/6(金)~8/5(日)まで
私はショー『Celebrity』の方に振付を提供させて頂いている。
宝塚のショーでは、中詰めと呼ばれる一番大きい場面とフィナーレナンバーの中の男役に寄る大階段とデュエットの三場面である。
中詰めは、宝石をテーマにした場面で、ダイヤモンド、サファイア、エメラルド、ルビーと、代表的な宝石をモチーフに、次々と場面が展開して行く。
既に記事にしているが、今回は私に取っての『お初』が満載となった、このショー。
この宝石の場面ではまず、背負い羽の振付が最初の『お初』であり、また、男役に『女振り』を振り付ける…と言うのも『お初』であった。
エイトシャルマンと呼ばれる、この男役に寄る女性振り、見た事はあっても、振付を担当するのは初めて。
宝塚のショーの伝統の一つであるエイトシャルマンと言うキャラクターのイメージを損なわない様に、気を使ったつもりである。
そして次の『お初』は、男役の黒燕尾。
実は以前、月組の『サウダージ』と言う公演で、私は初めて、黒燕尾の振付をさせて頂いているが、この時は娘役も出ていたし、大劇場での男役のみの黒燕尾の振付は、今回が初めてである。
男役の黒燕尾の踊りと言えば、宝塚をよく知らない人ですら、宝塚のイメージとして頭に思い描くであろう、伝統中の伝統である。
私は、エイトシャルマン同様、この伝統を重んじた上で、私なりに『KAZUMI-BOYテイスト』を加えさせて頂いたつもりであるが、如何だろうか?
そして更に…
娘役の赤いドレスの振付であるが、こちらも、ここまでオーソドックスな『ザ!娘役!』と言う風情の振付は初めてである。
ドレスの裾を翻し優雅に踊る娘役…と言うのも、宝塚の一つの代名詞と考えているので、こちらもそうしたイメージを崩さぬ様に心掛けたつもりである。
そして、フィナーレナンバーの男役に寄る大階段。
フィナーレナンバー自体が『お初』であるが、こちらでは『KAZUMI-BOYテイスト』を爆発させて頂いた。
また、続くデュエットも、当然『お初』である。
演出の稲葉先生のご要望通り『ツンデレ』なデュエットを振付させて頂いた。
『ツンデレ』
得意分野である(笑)!
チエとねねにしか出来ない!と思って頂ける様に振付させて頂いたが、お気に召して頂けたら嬉しい。
私に取って『お初満載』のショー『Celebrity』。
是非、ご覧頂きたい!