「あたりまえ」ってなんだろう? ~スタディーツアーで見た”ストリートチルドレン”~ | Keio Fairtrade Society

Keio Fairtrade Society

慶應義塾大学でフェアトレードを広める活動を行っている学生団体です!

 はじめまして!Fairtrede Society代表の文学部3年の荒木です!

 突然ですが、今回私は去年フィリピンで出会ったストリートチルドレンたちについてお話ししたいと思います。

 Fairtrade Societyは去年、NPO法人ICANさんのスタディツアーに参加し、実際にストリートチルドレンに出会いました。私たちがこの目で見てきた事実を少しでも多くの人たちに知ってもらいたい、という思いから今回この記事を書かせていただいています。


 皆さんは「ストリートチルドレン」についてどれほどの知識をお持ちでしょうか?

 その名の通り、ストリートチルドレンとは、路上で生活する子供たちのことです。とはいってもストリートチルドレンにはいろいろな子がいて、家も家族もなく路上で常に生活している子供もいれば、家族や家はあってたまに家族のもとに帰る子や、親に言われて物乞いをさせられているような子もいます。


 私たちはストリートチルドレンが多くいる、マニラ市内のブルーメントリットという地域に行きました。着いて早々、私たちは線路脇で汚れた服を着て寝ている子供たちを目の当たりにしました。私はカルチャーショックを受け、正直なところ少し彼らに嫌悪感を感じてしまい、目を背けそうになりました。それだけ衝撃的な光景でした。


 その日私たちはICANが運営する「ドロップインセンター」という施設に行きました。その施設は地域のストリートチルドレンの子供たちに路上教育、健康教育を行い、彼らが路上で生活することのないように指導をしています。ドロップインセンターは昼間開いていて、その間子供たちが体を綺麗にでき、食事を食べ、安心して生活することができます。

 先日名古屋にあるICANさんの事務所を訪れお話を伺ったところ、この施設は別の地域に移転したそうです。その理由としてはドロップインセンターがあるせいでストリートチルドレンがその地域に集まってしまい、地域の人たちが不快に感じているためです。子供が嫌がらせを受けたりもしていたそうです。ストリートチルドレンに向けられる地域の人たちの視線、態度は厳しいものであったといいます。何か犯罪が起こると彼らが犯人扱いされたり、怪我をしても病院は彼らの身なりを見て病院に入れてくれないこともあったそうです。

 現在はドロップインセンターはもっと協力的な地域に移転したそうですが、私たちがフィリピンを訪れてから1年たってもストリートチルドレンを取り巻く社会の状況は変わっていないと感じました。 ストリートチルドレンが居なくならない理由はさまざまですが、親の知識、教育の不足が大きいと思います。例えばモラル(いいことと悪いことなど)、子育ての方法、性教育などです。さらにフィリピンの社会構造にもストリートチルドレン問題は起因しており、さまざまな要素がつながった結果、現在のような悲惨な状況が続いています。


 私たちの団体はフェアトレードを推進する団体ですが、こういった問題に私たちが目をむけていくこともまた、必要なのかなと感じています。フィリピンを訪れてから1年、私は時々フェアトレードが彼らを救うことはできないか、と考えたりしています。 新入生の皆さんも、私たちと一緒に世界の問題に目を向けてみませんか?


writer: 荒木真央 文学部社会学専攻新3年 KFS代表

 美味しいご飯と女子トークが欠かせない、他称サザエさん(公認してません笑) 人と関わること、お喋りすることが好きなので、上級生とお喋り、相談したい新入生はぜひKFSの説明会にいらしてください( ´ ▽ ` )ノ美味しいコーヒーとトークを用意してお待ちしてます☆