賢人が亡くなった8月3日 | babyを亡くしたママのブログ

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09年8月3日息子は天使になりました。

病名は・・先天性心疾患『総肺静脈環流異常症』2ヶ月と17日一緒に生きた幸せを大切にして前を向いて明るく笑顔で生きていきます。1人でも多くの方に勇気&元気をプレゼント出来るようにブログをスタート♪

昨日は賢人の祥月命日だった。
あれから5年。
無我夢中で生きてきた5年。
麗夏が4歳を迎え、隼人が1歳になった。
賢人を妊娠する前は、普通に妊娠、出産、育児が出来ると思っていた私。
何歳には子供を産み、性別は女の子が良い。すぐに仕事に復帰して…
贅沢な望みを口にしていた自分が恥ずかしい。
普通に…それがいかに難しいか?思い知った。
人が健康で息をして、食べる、働ける、眠れる。こんなに幸せな事は無いのだ。
全ては賢人が教えてくれた。
生かされている幸せ。
生きる事が出来る幸せ。
私は毎日噛み締めて生きている。
全力疾走。
1分後、1ヶ月後、1年後に命があるか?それは誰にもわからないから。
自分も。そして家族も。
だから、毎日を一生懸命生きる。
生きたいから。

賢人の人生と私の人生、二倍もあるから私はたくさんの幸せや楽しみを集めて人生が短すぎた賢人に教えてあげたい。

いつも恐怖と隣り合わせの人生。
掴んだ幸せが一瞬で奪われるのではないか?不安は消えない。
子供を亡くしたから、子供の体調不良には敏感。
家族の健康にも敏感。
事故、事件、病気…何事も起きませんように。ひたすら何かに祈り続ける。
もう家族を失う苦しみに耐えられない。
普段の生活でも。外出中でも子供がいなくなったらどうしよう。事故に巻き込まれたらどうしよう。
神経質な育児から抜け出せそうに無い。
守れる部分は出来る限り守ってあげよう。リスクは最小限に。
…神経質になり過ぎる。こんな自分に疲れる時もある。
そんな私の性格を察知してくれる子供達の主治医は、私の良きアドバイザーである。
救われる。心が軽くなる。
小児科なのに、私の心のケアをしてもらう時もある。良い漢方についてアドバイスしてもらう時もある。
私の人生は、家族はじめ周囲の人達に支えられている。
今の幸せを奪われるんじゃないか?と思う不安は私の中の恐怖とトラウマ。
自分と向き合うしかない。
賢人の時に経験した苦しみ以上の出来事は無い。だから耐えられる。
もしかしたら苦労とも思わないかも知れない。
賢人の姿は、見えないけれど存在感は抜群。
賢人の人生は私が終わらせない。
成仏とか、安らかに眠ってとか…思ったことも無い。
私の子供だから、私が死ぬまで育てていくつもり。
賢人は私のそばに。いつも一緒。
こんな育て方もある。こんな育て方でも良い。正解は無い。
子育て、天使の子育てに正解は無い。

賢人の命日に改めて思う。
賢人が亡くなった苦しみよりも賢人に出会えた幸せが大きい。
私の自慢の長男だ。