アフリカのフェアトレード雑貨屋「キチェコ」店主の、ほし☆ともこです。
前回の続きです。
水については、キャンプ内にいくつか給水場があり、朝と夕それぞれ2時間ずつ使用できるようになっています。
この給水がいかに大変かを、ウィメンクラフトの職人たちが次のように言っています。
「たくさんの人たちが水を必要としているので、長い間並んで待たないといけません。朝に給水できなければ、夕方また並びます。2~3日間ずっと給水できないこともあります。食料を買えたとしても、それを料理する水がなければ意味がないのです。」
この不便さゆえに、難民たちは子供たちにキャンプの外の川まで水を汲みに行かせることが多いのです。
ブルンジで多くの悲劇を目撃し、難民キャンプで厳しい状況置かれても、ウィメンクラフトの職人たちはかご編みの仕事を通じて、たくましく立ち上がり、生活の改善に取り組んでいます。
「かご編みの職人になると、収入があるので家族の生活を支えることができます。また、私たちが直面している困難な状況に対処することもできます。職人グループには多くの友人がいるので、問題を解決するためにお互いを励ましあっています。」
かご編みで得た収入は、配給で足りない分の食料を購入するために使われます。
また、雨季が始まるこの季節に向けて子供に衣服を買ったりもします。
収入の一部でキャンプでの小規模なビジネスに投資する人も多く、小さなモーニング喫茶を開いたり、キャンプ外のマーケットで購入した米や豆のような主食をキャンプ内で販売したりしています。
未来を見ると、すべての職人は平和と安全の生活を求めています。
何も気にすることなく、子供たちが怖がらずに成長できる生活を。
残念ながら、ほとんどの職人にとってブルンジに戻ることは難しいです。
今まで経験したことを考えると、いつ襲われるか分からない状況では安心して暮らせないと、人々は言います。
「私は3回も、家族と一緒に家を逃げ出しました... 私たちは疲れ果てました。もうブルンジに戻りたくありません。」
世界の人々に何を知ってもらいたいかと問うと、人々はこう答えました。
「たくさんのバスケットを受注できる準備が整っているということを知ってもらいたいです。私たちの編む商品は美しいので、お客様から同僚や友人や家族に私たちのことを伝えてもらい、色んな方から注文が来るようになればいいなと思います。そうなれば、難民キャンプで暮らす家族の生活がよくなります。」
以上、数回に分けてブルンジ難民の様子をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
住み慣れた場所を追われて、不自由な暮らしをしている人々の中には子供もたくさんいます。
子を持つ母の気持ちは万国共通。
安心して子育てをできる平和な環境が必要とされています。
ウィメンクラフトは、彼女たちの生活を支えるために「ブルンジ難民デザイン」を発表しました。
上の写真が、新デザインのバスケットです。
スタンダードなデザインとは違い、ポップで明るいイメージでしょ?
もちろん、キチェコも注文済みです!
手元に届くのが楽しみでなりません。
こちらのブログで詳しくご紹介しますので、ぜひあなたも楽しみにしていてくださいね。