平釜仕立て!? 鳴門塩田物語の塩ってどんな塩? | 調味料エバンジェリスト下倉 樹

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面白い塩を見つけましたキラキラ

 

鳴門塩田物語~平釜仕立て~

 

スーパーの塩売り場にあったのですが、

パッケージに書いてある「平釜仕立て」という表記が気になりました。

 

「平釜製法」ではなく「仕立て」と明記しているところが気になったんです。

なんとなくね。

 

 

私は塩の講座で、パッケージに書かれている「製法」を見ましょう!と話しています。

そこを見れば、だいたいどんな方法で作られた塩なのかわかります。

その中で、自分が気に入ったものを使ってくれたらそれでよし!

( + メーカーの思いが加わると、もっと違いが出てくるので、

そこまで突き詰めると、もっと面白いんです!)

 

今回の塩の製法は、

「イオン膜・立釜・溶解・平釜」 と書かれています。

 

簡単にどういうことかというと、

電気分解の仕組みを使い海水をの塩分濃度を濃くする(イオン膜)、

それを圧力釜で炊いて結晶を作る(立釜)

その結晶になった塩を再度溶かして(溶解)

釜で炊いて結晶を取り出した(平釜)塩ってことです。

(→講座では、その工程1つ1つを詳しくお伝えしていきます。)

 

「イオン膜・立釜」

「溶解・平釜」と書いてある塩はいくつかあるのですが、

この4つの製法が並んだものは初めて見たような気がします。

 

なぜに一度できた塩を再度結晶にするのか…

 

おそらく、メインに作っているのは「イオン膜・立釜」という塩で、

そのできた塩を再度海水に溶かすことで濃度の濃い塩をつくり、平釜で炊いて再度結晶にすることで、

低コストで質を高めたこの製品を作っているのかな。と。

 

だからメインの塩を平釜塩に仕立てましたよ!ってことで

「仕立て」が使われているのかな。

うまい表現だなぁ~。

そんなことがわかると、面白くて…(笑)

(って、この辺りの面白さ、わかってくれる人いるかしら…)

 

塩を溶かして、再度結晶を作る塩はいくつかありますが、

外国の塩を使うことが多いので、

今回のように、自分たちが一度作った塩を再度海水に溶かすのは珍しいですね。

 

で、この塩は良いの?悪いの??って、気になる方がいるかもしれません。

けど、良い!と思う人もいれば、私は使いたくないと思う人もいるのが当然のことだと思います。

なので、自分で判断できるようになってもらえたらと思い、

講座では1つ1つの工程をじっくりお話ししています。

 

今回、少し難しいことを書いてしまいましたが、

講座ではできるだけわかりやすく、

スーパーに早く行きたい!我が家の塩を早く確認したい!と、

そんな風にワクワクした気持ちになるかたがとても多いです。

 

パッケージを見るだけで、見えてくるものがあるはず!

それがわかるととっても楽しいですよ♪

 

ぜひお塩の講座にもいらして下さいね‼

 

■今後の予定■

 

【愛知@長久手】7月5日(水) ふくろう助産院
10:00~12:00 子育てがもっと楽しくなる!調味料の選び方講座~塩・みりん~(まとめて講座)
【愛知@長久手】7月8日(土) ふくろう助産院
10:00~12:00 子育てがもっと楽しくなる!調味料の選び方講座~砂糖・酢~(まとめて講座)
【愛知@長久手】7月18日(火) ふくろう助産院
10:00~12:00 子育てがもっと楽しくなる!調味料の選び方講座~醤油・味噌~(まとめて講座)
【名古屋】7月30日(日) 吹上ホール会議室 (国際食学協会主催)
10:00~ 食学調味料講座 ~砂糖・みりん~(こだわり講座)
 
 
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