きらるの部屋 -3ページ目

きらるの部屋

きらると申します
ハンドメイドと読書と手越が大好き♡

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2月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3122
ナイス数:99

ロスト・シンボル (上) (角川文庫)ロスト・シンボル (上) (角川文庫)感想
やはり面白いし楽しいシリーズ。解けない謎ほど心踊るものってないよね。
読了日:02月01日 著者:ダン・ブラウン
ロスト・シンボル (中) (角川文庫)ロスト・シンボル (中) (角川文庫)感想
一気に物語が動きはじめました。いままでなんとなく見てきたものが、古代の神秘的なことと結びつけられるのは快感。
読了日:02月03日 著者:ダン・ブラウン
ロスト・シンボル (下) (角川文庫)ロスト・シンボル (下) (角川文庫)感想
都市伝説に多少なりとも興味のある人間だったら一度は耳にしたことがあるであろう、フリーメイソンを巡る物語。どこまでが本当でどこまでがフィクションなのか分からなくなるほど、どこまでも説得力があり楽しめます。ラストにキャサリンが語る人間と神の話しは個人的にとてもしっくりきました。
読了日:02月03日 著者:ダン・ブラウン
怖い絵怖い絵感想
なんでこんなにも中世のヨーロッパに惹かれるのか・・・。その一つの答えを私に与えてくれるシリーズです。歴史は苦手ですが、人々の思惑などが絡むと事象が一気に鮮やかになります。
読了日:02月05日 著者:中野 京子
夜市 (角川ホラー文庫)夜市 (角川ホラー文庫)感想
ホラーというジャンルですが、怖さはあまり感じませんでした。2つの物語が納められており、どちらもノスタルジックな空気なのに後味はすっきり。不思議な作品たち。・・・ちょっと私の語彙力では魅力が表現できない(笑)とりあえず素敵な作家に出逢えて良かった。
読了日:02月07日 著者:恒川 光太郎
神様のケーキを頬ばるまで (光文社文庫)神様のケーキを頬ばるまで (光文社文庫)感想
短編集。どの話しもどんよりとした空気があり、読んでいて胃が痛むような不快感がありました。最終的にはそれぞれの主人公が前向きに進んでいくので救われました。劇的な展開はありませんが、楽しめました。 
読了日:02月11日 著者:彩瀬 まる
GOSICK 3 ゴシック・青い薔薇の下で (角川文庫)GOSICK 3 ゴシック・青い薔薇の下で (角川文庫)感想
都市伝説が絡んだお話。オカルト的な物語と思いきや、怖いのはやはり人間。
グレヴィールの髪型の謎(?)も明かされます。とりあえずヴィクトリカが可愛すぎてつらい(笑)
読了日:02月12日 著者:桜庭 一樹
私の骨 (角川ホラー文庫)私の骨 (角川ホラー文庫)感想
作品ごとに様々な怖さが描かれていて飽きません。最後の『奇縁』が一番こわかった。やはり月並みだけど人間が一番怖い。これはどれだけの時間が経とうとも変わらない事実なのだろうと感じました。
読了日:02月14日 著者:高橋 克彦
骨を彩る (幻冬舎文庫)骨を彩る (幻冬舎文庫)感想
連作短編集。これ、という大きな動きはないのにとても心に刺さりました。どの話しにも『骨』というワードが出てきて無理矢理さも感じますが、印象に残ります。私は特に『ばらばら』が好きですが、最後まで読んで全ての話が好きになりました。私自信が他人を羨ましく思いもどかしい気持ちになることがあるのですが、それはきっと普通のこと。そう認識させて
くれたこの本との出会いは、私にとって大きいです。
読了日:02月17日 著者:彩瀬 まる
夜明けのヴァンパイア (ハヤカワ文庫NV)夜明けのヴァンパイア (ハヤカワ文庫NV)感想
映画『インタビューウィズヴァンパイア』を観て、とても好きだったので原作も読んでみました。おそらく絶版で手に入れるところで心が折れそうになったのですが、内容も難しい・・・。哲学的でキリスト教文化についても知識がほぼ無いので馴染みにくかったです。映画で内容は把握できていたから、なんとか読了できました。読み終えてみて、やはり面白かったので続きも読みます。とりあえず、映画が本当にオススメ!
読了日:02月25日 著者:アン ライス

読書メーター
1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4533
ナイス数:195

リング (角川ホラー文庫)リング (角川ホラー文庫)感想
映画があまりに有名なのに、原作を読んだことがなかったので手に取りました。映像とは違う怖さが良かったです。論理的な怖さがホラー小説の醍醐味。劇的で分かりやすいのは映画だけれど、じわじわと追い込まれる怖さは小説です。なにより山村貞子の魅力に引き込まれます。最近のメディアで見られた貞子の安易なキャラクター化は本当に止めて欲しいと感じました。
読了日:01月03日 著者:鈴木 光司
何者 (新潮文庫)何者 (新潮文庫)感想
書かれている言葉が、ぐさぐさと突き刺さりました。理系のため就活はサワ先輩と同じくほぼしていないのですが、それでも胸にくるものがありました。序盤から中盤は拓人と共に観察しているつもりだったけど、終盤の追い込まれ方が凄かったし怖かった。私は確実に拓人よりの人間だと自覚しているけど、自覚しただけでは変わらないのも知っています。もし拓人が変わるのであればその物語も読みたいと思いました。
読了日:01月06日 著者:朝井 リョウ
終末のフール (集英社文庫)終末のフール (集英社文庫)感想
あと数年で地球が滅亡します、と宣言されたら私はどうするのだろうと考えたけど分からなかったです。さくっとモブらしく死んじゃう側かなぁ(笑)
この作品の登場人物は皆、そのときをがむしゃらに生きていて格好良い。どのお話も優劣を付けられない位に気に入りました。私も早々に死ぬとしても、ダサくても良いからがむしゃらに生きたいなぁ。
読了日:01月08日 著者:伊坂 幸太郎
超ど素人が極めるFX超ど素人が極めるFX感想
ちょっと興味が出てきたのでfxのお勉強。基本的なことばかりで、探せばネットでも見つけられるような情報がほとんどです。ただし分かりやすく表などになっているので、ネットの情報より断然理解しやすいです。最初の入門として最適でした。
読了日:01月10日 著者:羊飼い
怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)怪談狩り 四季異聞録 (角川ホラー文庫)感想
四季によって分類されて怪談が語られます。なんとなく新鮮。怪談といえば夏というイメージがあるけれど、そんなことはない。いつだって説明できないことは起きると思うとワクワクします。
読了日:01月11日 著者:中山 市朗
グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)感想
個人的に新鮮な読後感。伊坂さんの作品を読んだ後に毎度感じる爽快感に混じる、なんともいえない感覚。解説を読んで、『あぁ、ハードボイルドだからか』と妙に納得。ハードボイルドとは何なのか分かっていないのですが、それでも腑に落ちました(笑)殺し屋たちの物語なので描き方によっては悲壮感が漂いそうですが、そういったものはなく読みやすいです。3人の殺し屋がみんな格好いい。描写はほとんどありませんが、押し屋がいちばん気に入りました。
読了日:01月14日 著者:伊坂 幸太郎
マリアビートル (角川文庫)マリアビートル (角川文庫)感想
ほんっとに、王子が不愉快で仕方ありませんでした。伊坂さんは魅力的な人物と同じくらい、不愉快な人物を描くのがお上手。そして殺し屋たちの物語なので、魅力的な人物が消えていくのも必然で・・・。先に進みたくない気持ちもありつつ、先を知りたい欲求が勝り一気に読んでしまいました。意味が分からなかったタイトルに、読後、はっとさせられました。
読了日:01月17日 著者:伊坂 幸太郎
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)感想
短編集。イシグロさんの作品は集中力をかなり要求されるイメージがありますが、短編なので一編ずつゆっくり読むことができました。音楽はJ-POPしか聴きませんが、それでも楽しめました。ユーモアと切ない雰囲気がマッチしていて癖になりそうな心地よさです。
読了日:01月20日 著者:カズオ イシグロ
猫弾きのオルオラネ (ハヤカワ文庫JA)猫弾きのオルオラネ (ハヤカワ文庫JA)感想
短編集。人のエグみも描かれているのに、怖さよりも圧倒的に暖かさが溢れている不思議な作品集。幻想小説とは、このようなものを言うのだなと感じた。
読了日:01月20日 著者:夢枕 獏
正しいストーカー殺人正しいストーカー殺人感想
さっくり読める短編。面白いけど、あっさりしすぎてあらすじを読んでいる気分。もっと肉付けされたものを読みたかったなぁ。
読了日:01月21日 著者:誉田 哲也
かにみそ (角川ホラー文庫)かにみそ (角川ホラー文庫)感想
話す蟹とニートの男の子のハートフルファンタジーコメディが始まりそうな表紙なのに、中身はとても気持ち悪いホラー。とても怖くて気持ち悪いのに、どこが?と問われると的確に答えられないのも気持ち悪い。蟹が急に話しだすのも、人を殺すことに何も感じていなかった主人公が罪悪感を急に抱き出すのも自然に描かれているのが凄いと感じました。とりあえず蟹は当分食べたくないし、何ならしばらく食欲は沸かなそうです。疲れた。
読了日:01月22日 著者:倉狩 聡
GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)GOSICK II ゴシック・ その罪は名もなき (角川文庫)感想
主人公二人に癒されました。ラノベのような読みやすさがあるけれど、細やかな表現がされているので大人でも楽しめる!
読了日:01月26日 著者:桜庭 一樹
去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)去年の冬、きみと別れ (幻冬舎文庫)感想
薄めの小説ですが、中身はぎっしり。中村さんの作品『にしては』、暗鬱具合は控えめかも。細部まで伏線が張り巡らされているので、すぐに読み返したくなりました。何を書いてもネタバレになりそうな位に全てが物語の鍵です。映画になる前に読めて良かった。小説だから成立しているこの作品をどのように映像にするのか興味があるけど、主役の方が得意じゃない・・・
読了日:01月28日 著者:中村 文則
朝が来るまでそばにいる朝が来るまでそばにいる感想
ジャンル的には、ホラー。でも怖さはほとんど無いです。幻想的で暖かいけど薄暗い短編たちばかり。『かいぶつの名前』が一番惹かれました。
読了日:01月28日 著者:彩瀬 まる
怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)怪談狩り 禍々しい家 (角川ホラー文庫)感想
新耳袋ファンとしては見逃せない、『山の牧場』の後日談が読めて満足。全体的に怖いお話が多くておすすめ。
読了日:01月29日 著者:中山 市朗

読書メーター
12月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2539
ナイス数:93

ビター・ブラッド (幻冬舎文庫)ビター・ブラッド (幻冬舎文庫)感想
あまり好きな作品ではありませんでした。序盤の親子の軽快なやりとりは好きだったのですが、事件そのものはあまり・・・。ドラマが好きすぎたせいか、キャラクターを好きになれなかったのも大きいかもしれません。
読了日:12月01日 著者:雫井 脩介
掏摸(スリ) (河出文庫)掏摸(スリ) (河出文庫)感想
スリの描写がとてもリアルで、毎回そのシーンではこちらも緊張しました。絶対的に抗えない状況でも、自分にできる範囲で何かを変えようとするのはきっと誰でも同じはず。登場人物がみんな歪んでいて、木崎の言っていることにも一理あるように感じてしまいました。中村さんの作品は心が元気なときでないとダメージが大きいです。
読了日:12月02日 著者:中村 文則
感染遊戯 (光文社文庫)感染遊戯 (光文社文庫)感想
連作短編集。シリーズの主役である姫川はほとんど出てきませんが、違和感なく読了できました。ほとんどの登場人物が魅力的だと再確認。事件で描かれる非加熱血液製剤については現実に即していてリアリティがあり、製薬会社については名前も現状も現実に近くて大丈夫?と思うほど。実際に被害にあわれた患者さんとお話したことがあるけれど、本作のような事件が起こっても驚かないくらいに関係者は葛藤や怒りを抱えていると思います。加害者の情報の拡散は実際に起こっていることだし、とても怖い作品だと感じられた。
読了日:12月06日 著者:誉田 哲也
PK (講談社文庫)PK (講談社文庫)感想
難しい。でも面白い。是非とも読み返したいけど、時間が足りない!伊坂幸太郎さんの作品は小説の醍醐味を堪能させてくれて本当に大好きです。消化は全くできていませんが、心が浄化された気分。
読了日:12月11日 著者:伊坂 幸太郎
犯罪小説家 (双葉文庫)犯罪小説家 (双葉文庫)感想
登場人物の誰にも感情移入できなかったけれど、とてもひきこまれました。どんでん返しなどはないですが、だからこそ集中できた気がします。ただしラストが好きだし読んで良かったとは思いますが、再読は無いかなという印象。ひきこまれたけど、のめり込めなかった・・・。
個人的には自分が暗い作品を好むひとつの理由が得られたので満足。
読了日:12月17日 著者:雫井 脩介
A (河出文庫)A (河出文庫)感想
忙しい合間に読める短編集。でも内容がみっしりと重量感があるため、軽くない。しっかりと中村文則を主張してくる作品ばかりで、楽しめました。個人的に一番好きなのは「晩餐は続く」です。展開としてはありきたりなのに、描かれ方でこんなにも新鮮に感じられるということに驚きです。他人にオススメはしにくいけれど、個人的には気に入りました。
読了日:12月24日 著者:中村 文則
壁抜け男の謎 (角川文庫)壁抜け男の謎 (角川文庫)感想
ノンシリーズ短編集。様々なテイストのものが詰まっています。有栖川さんらしいものもあれば、こんなものも書けるのか!と思えるものもあります。どれも短いので忙しい合間に読めました。
読了日:12月24日 著者:有栖川 有栖
ナリン殿下への回想ナリン殿下への回想感想
あまり読んだことのない文章なので、ちょっと難しかった。実話のようでいて架空のお話で、でも現実だったとしてもおかしくないお話だと思います。時代背景の知識はなんとなくしか無いのですが、そんな私でも分かる理不尽さや苦しみがありました。面白かったかと問われると答えに窮しますが、小説という架空の世界だからこそ描ける現実があるのだと実感しました。
読了日:12月26日 著者:橘 外男

読書メーター
11月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3876
ナイス数:215

教団X教団X感想
表紙が格好いいなぁ、と惹かれて購入。とてもエネルギーに溢れた作品です。宗教が主題のようでいて、それ自体というよりもそれを取り巻くものたちが印象に残りました。一気に読んでしまったので、イマイチ消化できていないのが本音です。面白かったけれど、どこがと問われると難しいです。性的描写がやたら出てくるのはウンザリしましたが、それも非日常を表現するためには必要だったのかもと読了して思います。とっても疲れたので、何年か後にまた読み返したいです。
読了日:11月03日 著者:中村 文則
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))感想
SFはあまり読まないのですが、面白いけれど読みにくいという印象がありました。けれどこちらの作品は面白いし読みやすい。けれど扱っているものが難しいので頭がついていかないです・・・。映画を観てみたいと思いよんだのですが、この感覚をもうちょっと味わいたいので映画は良いかなと思ってしまいました(笑)人間とアンドロイドの違いとはなんなのか。きっと遠くない未来にこの作品のような人間型ロボットは現れることでしょう。そうなったときを考えると心が踊ると同時に恐怖も感じてしまいました。
読了日:11月05日 著者:フィリップ・K・ディック
GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)感想
軽くて明るい作品を読もうと思い再読。主人公二人に癒されたけど、明るくはなかった(笑)でもダークさとユーモアが良い塩梅なのがこのシリーズの魅力。最近やたらと文学的な重いものばかり読んでいたので、ライトノベル的なものは久々。気軽に読めるので良い気分転換になりました。
読了日:11月07日 著者:桜庭 一樹
日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)感想
ひとり旅のお供に購入。イギリスの執事による一人称により物語は進みます。イギリスの歴史は全く分からないけれど、イギリスの貴族や執事に多少の興味がある私でも楽しめました。
ひとり旅は自己を顧みる時間が本当に多くて、読みながら主人公に妙に感情移入してしまいました。程度の差はあるものの職務と自己の感情との折り合いの付け方が自分と似ていて読んでいて気分が落ちました。解説を読む限り時代背景など実際にあっておかしくないお話なのでしょうか?そのような点でも楽しめました。
読了日:11月11日 著者:カズオ イシグロ
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 上 (講談社文庫)感想
恋愛ものだからと、敬遠していたけれどもっと早く読めば良かった。下巻も楽しみ。
読了日:11月12日 著者:村上 春樹
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)感想
恋愛ものだと思い避けてきた作品だけれど、これは恋愛物語ではないと思いました。人の生死が淡々と重く描かれていました。退廃的な空気なのに綺麗で、清々しさすら感じられて言葉にするのが難しいです。精神に問題を抱えている方の描きかたにリアリティがあり、そこも個人的には好みでした。
読了日:11月13日 著者:村上 春樹
よるのばけものよるのばけもの感想
タイトルと表紙に惹かれて読みました。読後感は良いと悪いが混じった感じ。主人公が夜になると化物に変身してしまう必要性がよく分からなかったけど、少し心が踊りました。けれどいじめについて描かれているので、それとの格差でどんよりします。私は学生時代にいじめに遭遇したことがなくて、どこかお伽噺のように感じてしまう。なので登場人物の誰にも感情移入するのが難しかったです。誰が何を行っているのかなんとなく描かれているけど、明らかにされないのも難しい。読み返したくはないけれど読んで良かった、と思います。
読了日:11月14日 著者:住野 よる
バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)バイバイ、ブラックバード (双葉文庫)感想
短編集だからゆっくり読もうと思っていたのに、全く止められませんでした。普通に考えると星野はクズなのに、普通のようで魅力的なのが不思議。というか、改めて伊坂さんの描く人物はみんな魅力的だと気づきました。繭美も最初は苦手でしたが、星野と一緒である種の好感を抱きました。最終話のラストも余韻を残しつつ綺麗に終わってすっきり。
読了日:11月15日 著者:伊坂 幸太郎
機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト機長、事件です! 空飛ぶ探偵の謎解きフライト感想
良くも悪くもあっさり読めるミステリー。イヤミスとはかけ離れていて、読んでいて清々しい気持ちになれました。長編やシリーズなどになれば、各キャラクターに愛着もわいて更に楽しくなりそう。でも秋吉さんの今の流れでは難しいのかもしれないなぁ。残念。
読了日:11月25日 著者:秋吉 理香子
玩具修理者 (角川ホラー文庫)玩具修理者 (角川ホラー文庫)感想
久々に再読。話の大筋は覚えていたけど、やはり面白い。登場人物が追い込まれていくのが上手く描かれているので、話が分かっていても楽しめた。
読了日:11月26日 著者:小林 泰三
陰陽師 玉兎ノ巻陰陽師 玉兎ノ巻感想
このシリーズは色褪せないな、と感じました。似たようなの前にも読んだぞ・・・、と思いつつも楽しんでいます。呪についての晴明と博雅の会話に、ちょっと変化が出ているのも時の流れが感じられて良かった。
読了日:11月29日 著者:夢枕 獏
シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)シュガーレス・ラヴ (集英社文庫)感想
短編集なのでゆっくり読もうと思っていましたが、読む手が止まりませんでした。どの話も女としては近く感じてしまいました。恋愛のハッピーエンドは少女漫画みたいにはっきりしていなくて、現実は甘くないんだよねとしみじみ。疾患と精神状態が上手くリンクしているのも、興味深かったです。
読了日:11月30日 著者:山本 文緒

読書メーター
10月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2744
ナイス数:111

聖母聖母感想
寝る前に少しだけ読もうと本を開きましたが、最後まで一気によんでしまいました。今日が日曜日で良かった・・・。複数の視点から物語は描かれますが、上手い具合に次を読みたくなるようになっていて止められなくなりました。聖母というタイトルから、なんとなく分かっているつもりで読んでいました。でも思いもよらない方向からどんでん返しがあって凄い。読後は嫌な感じはせずすっきりしました。もしかしたら私にも聖母の素質があるのかもしれません。
読了日:10月01日 著者:秋吉 理香子
女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)女のいない男たち (文春文庫 む 5-14)感想
久々の村上春樹さん。やっぱり村上さんの短編が好きだと感じました。長編はいささか重すぎる(わたしには)。なんだかよく分からない話もあるのに惹き付けられるのが不思議。感想をまとめようとしても纏まらないけど、きちんと自分のなかに残っているものはある。本当に私にとっては不思議な小説家です。
読了日:10月06日 著者:村上 春樹
死神の浮力死神の浮力感想
題材的には重たいはずなのに、千葉のせいで何度も吹き出してしまった。最初の参勤交代のくだりでそれまでの雰囲気を消し去れるのが凄い。本当に伊坂幸太郎さんの文章は面白い。
前進してるんだか後退してるんだか分からないまま生産性のないやりとりが続く場面もあるけど、まさに人生そのものというように感じて笑ってしまった。物語としてはおそらくハッピーエンド。ふざけたキャンペーンが出てきたけれど、最後には良い具合にオチがついて清々した。
読了日:10月10日 著者:伊坂 幸太郎
天使と悪魔 (上) (角川文庫)天使と悪魔 (上) (角川文庫)感想
豊富な情報に圧倒されます。そしてそれが『現実』に基づいているというのがなお凄い。そして物語としても楽しめる。まだまだ序章に過ぎないですがすでに面白いです。
読了日:10月14日 著者:ダン・ブラウン
絶対正義絶対正義感想
ほとんど誰でも持っているであろう正義感も、ここまで振りかざされると憎悪の対象にしかならないなぁ。加害者(?)である四人は特別悪いことをしたとは私には思えないし、かといって被害者(?)である範子も間違ってはいないし・・・。とはいえ四人にしか感情移入できなかったので、正義は難しい。
物語の流れは予想できましたが描かれ方がとても怖くて一気読みでした。イヤミスってとても疲れるし読後感最悪なのに止められない、と改めて感じる作品でした。
読了日:10月15日 著者:秋吉 理香子
天使と悪魔 (中) (角川文庫)天使と悪魔 (中) (角川文庫)感想
映画とは違い救いが少なめな展開で、ちょっと辛い。けれど知識などについては映画よりも豊富で分かりやすいです。下巻ではどうなっていくのか、不安でもあり楽しみでもあり・・・。
読了日:10月16日 著者:ダン・ブラウン
アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)感想
一応短編集なので、さくさく読めます。良くも悪くも伊坂さんらしくなく、読みやすいと思います。伊坂さんを好きな人にはちょっと物足りないかもしれませんが、面白いことに変わりないです。恋愛が中心(?)の作品は珍しいように感じたので、やっぱりファンも読むべき!
読了日:10月24日 著者:伊坂 幸太郎
怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)感想
展覧会に行ったのをきっかけに購入。美術館に行って絵画を見るのが好きですが、知識などはないのでしっかり解説してくれる本書は私のニーズに応えてくれました。絵画そのものは勿論のこと作者や時代背景までカバーしてくれるのでとても面白いです。『怖い』がテーマですが、様々な角度からの『怖い』がありました。シリーズの他の本も手に取りたいと思います。
読了日:10月26日 著者:中野 京子
天使と悪魔(下)天使と悪魔(下)感想
予想外の結末です。とはいえ映画でラストは把握していたのですが、それでも先が気になり手が止まりませんでした。現実の建造物や言い伝え(?)が上手く絡んでいて、どこからどこまでが創作されたものか分からなくなりそれが楽しいです。
無宗教な私からしたら宗教や神様は難しすぎます。そしてそれを信じる人達を理解できないし、ちょっと引いてしまうのが本音です。でもだからこそ興味ひかれるのかもしれません。
読了日:10月29日 著者:ダン ブラウン,越前 敏弥

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