きらるの部屋 -4ページ目

きらるの部屋

きらると申します
ハンドメイドと読書と手越が大好き♡

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9月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2261
ナイス数:85

鍵の掛かった男鍵の掛かった男感想
とても面白かった。シリーズとしても推理小説としても、普通ではない事件へのアプローチが新鮮。事件そのものよりも、被害者と仮定される一人の男を謎といていくというのは楽しかった。アリスが珍しく(笑)、謎解きにとても役立っているのも良かった。最初は全貌すら分からなかったのに、最後は一気に謎が解き明かされるのはロジックを解いているようだった。このシリーズでは最長の長編ということだけど、それだけの内容だし一番好きかもしれない。
読了日:09月10日 著者:有栖川 有栖
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)感想
電車や駅などが絡んだ短編集。とはいえ、作品の共通点はそれくらいなのでジャンルは決めがたいです。個人的には好き。でも普段の有栖川先生の推理小説を求めている方には合わないかも?それでもどれも短く読みやすいのに、世界観はきっちり構築されているのでオススメです。
読了日:09月12日 著者:有栖川 有栖
自殺予定日自殺予定日感想
インパクトのあるタイトルと『暗黒女子』の作者であるということから、後味の悪さを期待していたけれど大きく裏切られました。でも全然悪くない気分で、得した気持ちです。色々なエピソードがきちんと伏線として機能していたのも、小説の醍醐味!と感じて楽しかったです。久々に一気読みをしてしまう位面白いです。秋吉さんの作品を読んだのは初めてですが、もっと読みたいです。
読了日:09月17日 著者:秋吉 理香子
江神二郎の洞察 (創元推理文庫)江神二郎の洞察 (創元推理文庫)感想
初めての学生アリスシリーズ。邪道かな、と思いつつ短編集から読むことにしました。いやぁ、面白い。特別なシチュエーションでの謎ばかりではなく、学生ならではの出来事の謎を解いていくのが良い。そしてミステリが特別好きなつもりはないけれど、気付くとそればかり読んでいる私でも作中のミステリ談話は楽しいです。作中で挙げられている作品が読みたくなったし、学生アリスシリーズの長編も読みたくなりました。
読了日:09月18日 著者:有栖川 有栖
鬼談百景 (角川文庫)鬼談百景 (角川文庫)感想
読みごたえのある怪談集。なかには他の本で読んだことがあったり、子供のころよく聞いた話のアレンジのようなものが当事者がいるかのように描かれていたりしますがそれも怪談の良いところかな(笑)どの話も内容がしっかりしていて好きでした。新耳袋は私のバイブルなのですが、それが好きな方にはとってもオススメ!難しいかもしれないけれど、シリーズ化してほしいなぁ。
読了日:09月22日 著者:小野 不由美
死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)感想
高校生の時に映画館で爆睡した想い出の作品の原作(笑)それでも心にずっと引っ掛かっていて、結末も覚えている自分にとって謎の作品。とはいえ原作を読む気はなかったのですが、図書館で見かけて借りました。単純に面白かった。伊坂幸太郎さんの文が好きというのが大きいと思いますが、とても面白かった。一人称だからこそ感じられる死神のずれた感じも良いし、物語の主軸は死が関連するけれど変に湿っぽくないのも好みです。今にして思えば短編である作品を上手く映画にしていたのかも。リベンジで映画も見たくなりました。
読了日:09月24日 著者:伊坂 幸太郎

読書メーター
8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2022
ナイス数:123

おおあたりおおあたり感想
書店で新刊を見つけるとついつい購入してしまうシリーズ。変わらないようでいて、若旦那が徐々に成長するのが嬉しく感じたり寂しくかんじたり。完璧なハッピーエンドばかりな作品ではないところも好きなところかもしれないと再発見しました。
読了日:08月03日 著者:畠中 恵
君の膵臓をたべたい君の膵臓をたべたい感想
タイトルに惹かれて購入しました。読んで良かったし、ずっと手元に残しておきたい作品だと感じました。私も高校生の時は『彼』のように人間関係にドライで孤立していたので、感情移入してしまいました。彼の一人称で物語は進んでいき、他者が彼の名前を読んだときの【】の

表現も面白かった。最後は周りからどう思われているかではなく、彼は彼自身として自分を受け入れるようになったのかな。絶対泣かないと意気込んでいたのに泣いてしまいました。けれど嫌な読後感はなく、気持ち良かった。私も人と生きていきたいと思いました。
読了日:08月06日 著者:住野 よる
とるとだすとるとだす感想
相変わらず病弱な若旦那だけれど、今回はお父さんの危機だからかいつもより外に出ていきます。柔らかい雰囲気の作品だと思うのですが、たまにガツンと目が覚めるようなエピソードが混ざっていて驚きます。そこも好きだけど。
読了日:08月09日 著者:畠中 恵
ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)感想
普段SFは読まないので、読み進めるのが大変だったけれど面白かったので読了できました。正直『虐殺器官』のようなエグミを期待していたので肩透かし感はありましたが、それでも面白いことには変わりなかったです。邪魔だと思っていたタグにもきちんと意味があり、そこも含めてもう一度読み返したいと思いました。
読了日:08月16日 著者:伊藤計劃
残穢 (新潮文庫)残穢 (新潮文庫)感想
普通のフィクションだと思っていたのですがルポルタージュのような語り方で、最初はとまどいました。ですが『新耳袋』などが愛読書なので、むしろ読みやすく怪談話を楽しめました。分かりやすく怖い描写はありませんし、分かりやすい穢れの始まりも明らかにはされません。でもそこが良いと感じましたし、これぞ怪談なのではと思います。起承転結がはっきりしているホラーを求めている方にはおすすめできません。
読了日:08月20日 著者:小野 不由美
インビジブルレインインビジブルレイン感想
映画が好きすぎて、躊躇していましたがやっと読めました。ドラマと映画のキャストが好みすぎて、小説でも顔と声がよみがえりました。ハッピーエンドなんてこの作品には期待してはいけないな、と改めて実感。そのような暗いところがこの作品の魅力でもあるけれど、やっぱり辛い。玲子の今までと違った女性らしい部分も堪能できて良かったです。
読了日:08月26日 著者:誉田 哲也

読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:906
ナイス数:34

シャーロック・ホームズ最後の挨拶  新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)シャーロック・ホームズ最後の挨拶 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)感想
やはり読んでいてワクワクするシリーズ。短編なのに、作品ごとの重さがしっかりあるのが凄い。
読了日:07月17日 著者:アーサー・コナン・ドイル
恋愛仮免中 (文春文庫)恋愛仮免中 (文春文庫)感想
恋がしたい・・・という欲求のもと、購入しました(笑)『あなたが好き』はリアルにありそうなお話で、個人的に求めていた作品でした。余韻が好きだったのは『アポロ11号はまだ空を飛んでいるか』です。様々な年齢が主人公の短編集なので、どの世代にも楽しめる要素はあると思います。
読了日:07月18日 著者:奥田 英朗,窪 美澄,荻原 浩,原田 マハ,中江 有里
黒笑小説 (集英社文庫)黒笑小説 (集英社文庫)感想
たまに読みたくなるテイストの短編集。おもしろかったけど、東野さんだから出版社もプッシュしているんだろうと感じました。そうすると、本編も解説も妙に切なく思えてしまいました(笑)
読了日:07月29日 著者:東野 圭吾

読書メーター
6月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1593
ナイス数:71

新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫)新訳 ジキル博士とハイド氏 (角川文庫)感想
有名すぎて手に取る気になれなかったのですが、ようやく読みました。
凄い。色々と凄かったです。物語の筋は分かっていたけれど緊張感や圧が凄い。最後の方はどっちがジキルでハイドなのか分からなくなりそうでした。(これは翻訳者の腕のおかげでもあるかな?)やはり名作と唱われるものには、納得できるだけの魅力があるものですね。解説も自分には無い発想で面白かった。今の私たちが不倫がテーマの作品に惹かれる(?)ように、当時のイギリスの方はそういったものに惹かれていたのかも。
読了日:06月04日 著者:スティーヴンソン
ソウルケイジ (光文社文庫)ソウルケイジ (光文社文庫)感想
ドラマで見て、絶対に読もうと思い購入したものです。やはり何度読んでも楽しめる。母性が取りあげられることは多いけれど、父性は珍しく感じられました。結末が分かっていても、そこにたどり着くまでの過程が良いし登場人物たちも魅力的。ライトノベルのように軽い部分もありつつ、締めるところは締めてるのもメリハリがあって好きです。ハッピーエンドとは違うかもしれないけれど、ひとつの幸福の形に感じました。
読了日:06月06日 著者:誉田 哲也
シンメトリー (光文社文庫)シンメトリー (光文社文庫)感想
読みごたえのある短編集。ドラマが入り口だったのですが、『過ぎた正義』については原作の方が好きです。他の作品も読みやすく楽しめました。欲を言うのであれば、どれも長編で読みたかった・・・。
読了日:06月10日 著者:誉田 哲也
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)感想
好きなアイドルが勧めており、タイトルも好みという理由で手に取りました。なんの知識も入れずに読み進めていたので、物語がどのように進むのか予想もできないまま最後まで読み切りました。様々な単語の意味が分かりませんでしたが、それ以上に作品の吸引力が凄かったです。
虐殺を引き起こすジョンの動機は論理的で、平和に生きたい私には魅力的。終盤に差し掛かるにつれて丸く収まるのかな、と思ったのでラストでしばらく唖然としました。
軽い気持ちで手にしたけれど、えらい物を読んでしまったようです。
読了日:06月18日 著者:伊藤 計劃
陰陽師 螢火ノ巻 (文春文庫)陰陽師 螢火ノ巻 (文春文庫)感想
代わり映えのしない会話に出来事。でもそれが良い、そこに惹かれる。自分にとってはこのシリーズは読書を止めない限り、切っても切り離せない存在です。どうしてこんなに執着しているのか自分でも分かりませんが、そういう存在。たまに今までの作品と絡んだ話もあるのも楽しめます。
読了日:06月21日 著者:夢枕 獏

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5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:1011
ナイス数:28

ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)感想
久々に再読しましたがやはり面白かったです。事件も登場人物も面白いものには中々出会えないと思っているので満足です。事件は悲惨でありまったく共感の余地なしですが、遠く感じないのが怖かったです。登場人物については先にドラマを見たので、若干イメージと違うこともあるのですが井岡に関しては生瀬さん以外ではイメージできない(笑)主人公である玲子は普段だったら苦手に感じるキャラなのですが、男性が書かれているからか鼻につかずに読めました。
読了日:05月07日 著者:誉田 哲也
シャーロック・ホームズの生還 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)シャーロック・ホームズの生還 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)感想
短編集なので読みやすく、重すぎず軽すぎないバランスのいい作品です。ホームズの人間らしいところを感じられる作品が多く感じられ、好ましかったです。完全なる悪党が打ち負かされるのと同じ位に、同情の余地がある犯人が救われるお話は好きなので満足です。
読了日:05月15日 著者:アーサー・コナン・ドイル

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