ごあいさつ《日向あこ》 | キレイゴト。でもキレイは綺麗!

キレイゴト。でもキレイは綺麗!

 
 
 
貴方の人生を1mm変える、何かを作りたい。

都内で、演劇を中心に活動している表現団体「キレイゴト。」のブログです。

  




今回、お世話になったスタッフさんや師匠に、事前に解散の旨を伝えていました。みんな、「分かっていたよ」という顔をしたり声をしたりしていたのが印象的でした。
それくらい、私のことを分かっている人とやれていたのだなぁと嬉しくなりました。




とても長くなります。
お付き合いいただけたら幸いです。





解散することにしました。

私が演劇を続けていようが、キレイゴト。が存在しようがしなかろうが、誰かの生活に大きな穴が開く事はないと思ってしまったから。
信じ切ることができない自分を、許すことができなかった。
私の弱さが招いた結果です。申し訳ございません。

一生をかけてやる、は100。
一切触らない、は0。
0か100しか許せない私が、選ぶために選んだ一年間の休止。そして、0を選んだ。
ただそれだけなのに、どうしてこんなにグダグダものを書いてるか、よくわからないままです。





私は演劇で食おうとしない人になります。

就職することになりました。今までやってきたことと全く関係ない業務です。
演劇をやめよう、と思った瞬間に降ってきたご縁ですから、しっかり大切にしようと思います。

一生やらない、というつもりはなかったりします。私の中には、まだまだたくさんの物語やアイディアが渦巻いているからです。
やりたいこと、やりたい戯曲は沢山ある。
いつか50の演劇を許せる自分を見つけられたら、その時は思う存分その50の中で楽しみたいなぁと思っています。

私は、元気です。
小さなことで一喜一憂、過去の辛いこと悲しいことにしがみついて振り回される事は多々あれど、体力のなさから死にかけそうになりながらも、私は、生きています。

演劇から離れて、自分に「ただ、この世界で生きる」ということを許せるようになりました。
「ただ生きる」ということを目標に生きていていいのだ、と思えた瞬間、思わず泣きました。大きな安堵を得ました。
よく「生き急いでいる」と言われていましたが、こういうことなんだろうか。
ただ、生きていく。当たり前のようですごく難しいそれすらないがしろにしていたのだなぁ‥‥としみじみ思いながら過ごしています。

たまに、出来事すべてに心揺らして苦しい辛いと言っていると、見ないふりして自分を守ればいいのにと言われます。
でも、私は、それをしません。したくありません。
揺れる私こそ、私なのです。揺れることそのものが私のアイデンティティなのです。
難儀で生きづらいのは確かですが、その私を見ないふりしたらいずれ崩壊する。そんな気がするので、今日も私はひとりでぐるぐるゆらゆらしています。
ちゃんと、私と向き合いながら。



誰に何を感謝しても足りません。

旗揚げからついてきてくれた、ゆた。ありがとう。道を反らせてしまったかもしれないと、密かに悔やんでいます。ごめん。でも、貴方がいなかったらもっと早く終わってました。ありがとう。

突然呼び出して無理やり引き込んでメンバー
にした、しれさん。ありがとう。苦しめてごめん。貴方が舞台に立つ姿が大好きでした。

まーしー、とーるさん。ありがとう。ワガママばかり言ってごめんなさい。いつか笑ってまた会えたら、そのくらい強くなったら、また、かならず。

てっぺいさん、ありがとう。貴方はメンバーではなかったけど、紛れもなく同志でした。もっと何かをやりたかったよね。ごめんなさい。貴方のデザインに、貴方自身に、何度も救われました。ありがとう。

今まで出会ってくれた俳優の皆様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。弱くてわがままな演出家かつ主宰でごめんなさい。
あなたがたに貰ったひとつひとつが、幸せでした。
どうか、この先も、今までどおりに、今まで以上に、健康で、素敵でいてください。


私に出会ってくれたお客様みーーんな。本当にありがとうございました。
貴方のおかげで今ここに生きていられます。
たくさんの出会いを、奇跡を、ありがとうございました。
大好きでした。愛していました。


日向あこはいなくなりますが、これからも私はきちんと生き続けます。
気になる!なんていう物好きな方は、見守っていただけたら嬉しく思います。

 
12月まで先はあれど、一旦の解散のご挨拶とさせていただきます。
ここまでご覧いただき、誠に有難うございました。




キレイゴト。総合演出
日向あこ