検査の結果、治療は順調だと、入院してすぐに担当医から説明を受け、
胸を撫で下ろす
大学教授の無機質な口ぶりは、心許ないような頼もしいような無責任のような
検査結果を聞く瞬間は、何回経験しても嫌なもんで
今回は別に大したことなかったけど
退院して、普通の生活に戻ってからの方が、よほど緊張する
二回くらい再発してるし、嫌な予感しかしないし
結果によっては生活が破壊されるわけだからね
要は普通の日常とのギャップというか落ち度がね半端ないわけで
ギャップ萎えってやつかな
あの瞬間だけは、一生慣れることもないと思う
今日からまた点滴デイズ
明日から暗黒デイズ
今回はどんだけ鬱になって何を感じるのだろう
まぁ抗がん剤は今回がラスト
終わったらまた退院して、今度は移植だとさ
後へ退けなくなってきたね
治療は順調で、抗がん剤もとてもよく効いた
ただ抗がん剤治療だけだと、7割の人がまた再発してしまう
移植をすれば、半分の人は再発しない
だから移植をするんだと
こうも医師に説明されました
僕はその半分に滑り込めるのか
残念ながら全くそんな気がしない
二度あることは三度ある
昔の格言やことわざには、
科学的根拠なんて全くないけど、特別な力がある、そうな
そもそも自分が移植をする意味が、再発の確率を20%減らすためだったとは
もっと減らせるかと思ってた、というかそう信じて疑いたくなかった
でもこの20%が、自分の将来の明暗を分けることもある
多分暗になった時、後悔してもしきれないんだろうな
後悔先に立たず
しかもその後悔が命に関わる問題だとしたら
だったらやるしかないみたい
僕の鈍い思考回路はようやく決断へと答えを導く
今は人生において失点しまくってる
守るべきゴールを、どんどん奪われてく
チームリンパ腫の支配率70%ってとこか
でも自分には、ゴールを奪い返す自信がある
追い付いて、逆転、そして勝利
そんなイメージがわいてる
だから腐らずに前向いてやっていこう、日本代表みたいに
終了のホイッスルがいつ鳴ろうと、俺は勝つの
ロスタイムにでもゴール決めんの
ゼッタイマカーイ!
変な日記でした