ノストラダムス10-20 手紙の粗末さのせいで殺され、掠奪される。 | 浅利幸彦の預言解読講座

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預言書(主に聖書とノストラダムス)を解読して未来を明らかにしていきます。
未来において艱難が起きますが、その前に天使軍団(天使的未来人)による義人救出=携挙、が行われる、と預言されています。

ここのところ預言の研究はしていないし、記事を書く気も起きなかったのだが、ノストラダムスのある詩について理解できたものがあったので知らせておこう。


「ノストラダムスの大事典」のサイトでは今まで解説していなかった詩を少しずつ解説している。
更新があれば何となく見ているのだが、その中に、
「あれっ、こんな解り易い詩があったんだ。なるほどね。」
と思える詩があった。
それは次の詩だ。

 

ノストラダムス10-20

 

Tous les amis qu'auront tenu party,
Pour rude en lettres mis mort & saccage'.
Biens publiez par fixe grand neanty,
Onc Romain peuple ne fut tant outrage'.

 

味方につくであろう全ての友が
書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。
財産は競売に掛けられ、国庫によって大々的に使い果たされる。
かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった。

https://www42.atwiki.jp/nostradamus/pages/2162.html

 

この訳を読んで、私は直ぐにこの詩の真意、意図が解ったのだが、
「こんなに解り易い詩なのに何で今まで気がつかなかったのだろうか?」
と思った。
今まではこの詩を気に留めていなかったのである。
その理由であるが、私は以前はたま出版の大乗和子氏の訳か二見書房の山根和郎氏の訳を読んでいた。
2000年以前では、ノストラダムスの全訳で出版されている本はたま出版と二見書房のものしかなかった。
その時点では「信頼できる訳なのだろう」
と思っていたのだが、「ノストラダムスの大事典」によると、両者共にかなり誤訳が多いらしい。
まあ、本人が言っているのだから「ノストラダムスの大事典」の訳と解説が一番信頼できるのだろう。


それで、この詩の大乗氏と山根氏の訳はこれと全然違っていて、これらの訳では全然真意が解らないのである。
ただ、参考までに二見書房の訳を載せておく。

 

特定団体に属していたすべての友人
粗野な文書をもとめ 死に追いやられる
公共財産 大立者 六人に滅ぼされる
ローマ人がこれほどまで傷つけられたことはない

(山根和郎 訳)

 

う~ん、この訳では全然ピンとこないし、解らない。


では、「ノストラダムスの大事典」の訳と解説でこの詩を考えていこう。
まず、3行目と4行目だが、

 

財産は競売に掛けられ、国庫によって大々的に使い果たされる。

これは、
サタン(悪魔的未来人)が地球人を征服して、地球人の財産を略奪した、
ということを表している。

 

かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった。

 

「ローマ」というのはこのブログでも何回も解説したように、ヨハネの黙示録の「七つの丘」の比喩から、諸々の国民=地球人を暗示している。
だから、この悪魔軍団による略奪行為は前代未聞、空前絶後という程酷いものだったらしい。
過去形で書いたが、これは既に存在している「前の歴史」の話だからだ。

 

この「悪魔軍団の地球人征服と侵略」というのは何回も表現を変えて繰り返して暗示されている。
このブログでも何回も解説してきた。


さて、問題は1行目と2行目である。

 

味方につくであろう全ての友が
書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。

 

これは、悪魔軍団が来る前の状況と「何故地球人は悪魔軍団に征服略奪されてしまったのか?」
というその理由と原因が表現されていると考えられる。

「味方につくであろう」というのは、「~と同盟する」(~と同盟すべき)とも訳せるという。
そして、この「友」とは、「天使軍団にとっての地球人、過去人」を指している。
だから、
味方につくであろう全ての友が
とは、
同盟し、提携すべきはずだった全地球人が
という意味だろう。


天使が地球人(過去人)に預言書を与えた目的は、地球に復帰することであるが、そのためには地球人と提携して悪魔軍団の侵略を阻止しなければならない。
そのテキストとして預言書を書き、歴史に付加したのである。


その地球人が何故同盟、提携できずに悪魔軍団に征服されてしまったのだろうか?
それは、期限(1999年)までに地球人が天使(イエス)を呼ばなかったからであり、その原因は地球人が預言書の真意を理解できなかったからである。
つまり、天使は期限までに地球人に真実を理解させられなかった。
地球人の教育に失敗してしまったのである。

だから天使の地球復帰は叶わなかったのである。


このように、この詩は
「天使の地球復帰計画の失敗」を表した詩である。

では、その原因は何なのだろうか?
というと2行目に書かれてある。

 

書体のざらつきのせいで殺され、掠奪される。

「書体のざらつきのせいで」
というのだ。
この表現(訳)はちょっと難しい。
「書体のざらつき」とは何を意味しているのだろうか?
この詩で一番のポイントのはずなのだが、いまいちはっきりとしない。
まあ、これでもノストラダムスの意図は想像できるのだが。

「ノストラダムスの大事典」の解説ではは、


>「書体のざらつき」は、第9巻26番、第10巻65番と同じでドイツ古書体(いわゆるヒゲ文字)を指し、ローマ掠奪を指揮したドイツ(神聖ローマ帝国)の軍人ゲオルク・フォン・フルンツベルクを指す。

 

と解釈しているが、う~ん、ピンとこない。
書体のざらつき、と訳された部分の原典は、
rude en lettres
だが、これを山根氏は「粗野な文書」と訳している。
私は山根氏の訳の方が理解しやすい。
「粗末な手紙」と訳してもよいだろう。
だから、
Pour rude en lettres mis mort & saccage'.
というのは、単純に、
手紙の粗末さのせいで殺され、掠奪される。
と訳した方がいいと思われる。


では、この「文書、手紙」が何を指しているのか?
というと「天使が地球人に与えた手紙、文書」つまり預言書(聖書とノストラダムス)だろう。
その預言書が粗野だった、粗末だったから地球人が真意を理解できなかった、というのだ。

 

今まで天使は、地球人が天使を呼ばなかった理由、預言書を理解できなかった理由を、
「地球人が馬鹿(豚)だったから、狂暴(狂犬)だったからだ」
として地球人を罵ってきた。
「地球人が予想以上に低能で狂暴だ」ということは天使も痛感している。
これまで何回も煮え湯を飲まされてきた。
それで今まで11回以上も失敗して預言書を書き直している。

 

つまり、「これくらい理解できるだろう、と思って預言書を書いたのに、地球人がその真意を全然理解できなかったのは、地球人が予想以上に馬鹿、低能だったからだ。しかも性格と思考、行動も凶悪、狂暴だった(=つまり、救いようが無い、ということ)」
として、その責任を地球人の側に押し付けてきた。

そう解釈できる預言はいくつもある。


しかし、この詩では、
「その原因は預言書が粗末だったから、杜撰だったからだ。だから地球人がその真意を理解できなかったんだ」
と解釈できる。
つまり、失敗の原因を地球人の馬鹿さ加減のせいにするのでなく、「預言書が解り難かったせいなのかなあ」
と自分達(天使)のミスとして認めたのである。

 

だが、どんなに馬鹿で狂暴であっても期限(1999年)までに地球人に理解して貰わないことには地球復帰という天使の目的は達成できない。
だから、地球人を「アホだ、馬鹿だ、豚だ」と罵るだけでは話は進まない。
天使もここは自分達が作成した預言書の不備を認めて、目的達成のためには馬鹿でも理解できるように預言書を書き直さなければならない。
相手が小学生程度だったら、小学生でも理解できるように解り易いテキストを書かなければならないのである。

 

さて、預言書には聖書とノストラダムスがある。
となると、ノストラダムスだけではなくて聖書も不完全だった、粗末だった、となる。
ところが、キリスト教徒にとっては、聖書は「神聖なる神の言葉であって、完全なる聖典」である。
「一語一句たりとも勝手に変えてはならない」
とされている。
それなのに、ノストラダムスは「聖書も不完全だった。失敗作だ」
と言っている。


勿論、あの時代にこんなことをはっきりとは言えない。
だから、預言書、聖書をlettres レター、手紙、文書と書いて仄めかすに留めた。
こう書いておけば人々は、「どこかの時代の何かの手紙を指しているのでだろう」
と思うだろうと見透かしていたのである。
まさか、これが預言書、聖書を指している、とは考えないだろうと推測したのである。
だから、当然宗教裁判にもひっからないで安泰だった。

 

さて、前にも説明したように、預言書には、
「ラストの(最後の、最新の)記述が優先される」
という法則があった。
だから、聖書に「聖書の記述は完全であり、一語たりとも変えてはならない」
と書かれてあっても、この詩で「手紙(預言書、聖書)は粗末だった、不完全だった」
と書かれてあるのだから、この詩の方が優先される。

 

何を言ったところで、期限=1999年までに地球人は預言書の真意を理解できないで天使を呼ばなかったのだから、「聖書は完全である」
と言ったところで仕方ない。
聖書オンリーのキリスト教の信者も聖職者も今だに救済の構造を理解できていないのである。

では、この詩を解り易い訳でもう一度説明しよう。

 

同盟すべきはずだった全ての友が


~(期限の1999年までに)同盟、提携するはずだった全ての地球人が

 

手紙の粗末さのせいで殺され、掠奪される。


~預言書が不完全で解り難かったせいで(悪魔軍団により)殺され、掠奪される。

 

財産は競売に掛けられ、国庫によって大々的に使い果たされる。


~地球人の財産は全て悪魔軍団によって取り上げられて使い果たされる。

 

かつてローマの民衆がここまで荒らされたことはなかった。


~地球人の歴史において、ここまで酷い荒らされようは無かった。


さて、このブログでも本でも、さんざん、
「いつか(間も無く)悪魔軍団による艱難が始まり、地球人は征服されて奴隷にされてしまう」
と警告してきた。
その過程もかなり詳細に説明してきた。
そして、全体救済はもう無理だから、あとは個人救済(携挙)しかない。
として携挙にあずかれる方法を解説してきた。


しかし、結果的にその指示に従った方は10人しかいなかった。
1年近く更新を休んだのも
「たったの10人ではこれ以上書いても仕方ないな。もう汐時かな。力及ばずだったな。

新しく申し込む人もいないし、これ以上は増えないだろう」
と思い、更新する気が無くなってしまったからだ。
まあ、「必要なことは教えたからここで止めてもいいかな」
というのもあった。


もともと個人救済、携挙というのは天使による慈悲、慈善事業だから、
「どうしてもやらなければならない。どうしても増やさなければならない」
というものでもない。
天使としても「10人しかいないのなら10人でいいじゃないか。しつこく勧誘する必要もない」
と考えているのではないだろうか。


サインが示された時点で受付終了だから、それまでは受け付けてはいるが。

 

「自分で呼んだら迎えに来てくれるだろう」

と思っている人はそうして下さい。

まあ、天使としても居場所が判らないことには迎えに行きようが無い、と思うがね。


指示に従った方は見捨てられることはないので安心していただきたい。

 

あとはサインが示されるのを待つのみ。