「道-La Strada」観劇☆ | コバニャシのひとGUCCIメモ~中村真知子ブログにゃ

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名前はコバニャシ。猫にゃ。生まれた時、雄雌わからず適当にコバヤシって名前つけられたの。でも飼い主は小林さんじゃなく、世の小林さんもいいメイワクよ。飼い主はただのカプチーノ好きの女。ぷっ。なんだか女優とかいうことやってるらしいわ。わたしのが女優っぽいけどね。


にゃうも。コバにゃちわ。
年の瀬にあげておきたいお話しを2つ。
まずは飼い主マチコ、先日お休みの日に
「道-la strada」観劇してきたのにゃ。

フェリーニの「道」の舞台化で、
ルヴォーさんの演出で、
草彅剛さん主演とあっちゃあ、
すごくすごく観たいに決まってる!!
とマチコ大騒ぎして、
チケット瞬殺で売り切れる争奪戦の中、
ポチッとな間に合って、
ギリギリゲットできたチケットを握りしめてお友達と行ってきたのにゃす🐾

もちろん大興奮で帰宅したマチコ。
日生劇場も初めてだったから、その趣から楽しめたと言い
「コバァ。日生劇場の階段は格好良くて大人の階段のようだったよぉ。」
と意味不明なことを口走ります😂


マチコゲットできたお席はA席だったため、二階席の一番後ろから二番目のお席。
さすがに遠いかな、遠いとさみしいなぁ、と思って行ったのに。

「コバァ。ちょうど舞台の一番前のとこがね、視界ギリギリまで目の前にあってね。俳優さんたちを遠くに感じなくて済むの。
むしろ舞台の手前から奥まで端から端まで、オーケストラやオンステージシートのお客様込みで、その世界がそこにできていて、それをなんなら見下ろす贅沢さ。花道みたいになってるとこだって全然見えないとかなくてね、地下まで降りていく様子も、客席でのお芝居だって、むしろ喧騒を感じられて想像を掻き立てられるしね、海の場面も俯瞰で見られて、綱渡りの場面だって目線の真ん前なんだよ。
作品の世界全体を立体的に楽しめる感じでね。むしろ二階席で良かったかもなくらいの感じだったの😳✨
きっとね、きっとね。どのお席にもそのお席ごとに、それぞれの楽しみ方ができるような配慮と計算が為された作りだったんじゃないかなぁ。
もうそれだけで嬉しくなれちゃうのぉー。」
マチコ惚けながらも、珍しくウンチク垂れました。ええ、こきました。

そうなんでしょうね。きっと。
その様子は現実においても、ひとつの「出来事=物語」や「世界」を「自分の視野で切り取った」らこう見えるっていうことに近いのでしょう。
いま置かれてる自分の立ち位置から見た世界。

「世界は、美しくて、残酷で、儚くて、ヒトは孤独で、きっと意味なんてない(のかもしれない)人生や、世界って奴に、とても胸が締めつけられるのぉー。」
後からじわじわきてるマチコ。惚けております。


肝心の草彅さんのお芝居がどうだったのかと聞くと
「当然、圧倒、圧巻!
『生』のエネルギーの塊だよ。もう凄かった。
何がすごいって、引力、出てる😳✨
ゴツゴツしてて厳しい感じが強すぎて、ちょっとでいいから、ほんの少しでいいからザンパノの繊細さが滲む瞬間が知りたくて、その引力にグイグイと引っ張られそうになる。
ある意味弱くて孤独でゴツゴツとしか生きられないザンパノを…圧倒的だった。
それだけに海に浮かぶ光景がまた絶品だったなぁ。
なんなんだ。あの方は。なんなんだ。すごいなぁ、もう。
…あ、もちろん、当然格好良かったです♡ぐふふ。」
…我が飼い主ながら気持ち悪い感じにニヤニヤして押し黙り、また思い出し笑いし始めました。

「ぐふふ。」
最近、あたくし高齢で耳が遠いので、たまにマチコの思い出し笑いにマジでビクっとします😳
どなたか目を覚ましてやってくださいっ🤣

そして、草彅さんがどこかで言ってらした記事の中に「ふわりと浮かんだ羽の中にある生身の世界」というようなことが書かれていたようで、マチコ、正にその通りだったと、またぐふふ。
(違ってたらすみません)

草彅さんと世界を織り成す方々、ジェルソミーナ役の蒔田さんや、イル・マット役の海宝さんがまた絶品で😳✨
モリールや、春海さん、コロスの方々お一人お一人が個性的で、それこそ物語の繊細なところや、ジェルソミーナの揺れか、この世界で波打つうねりとか、感情が絡んだ瞬間の空気の歪みを、音楽と周りの方々が厚みを加えて織り成してらして。

とてもとてもシンプルなお話しだけれど、
だからこそ普遍的な物語でもあって、
偶然も必然もそこにはあって、
深い彩りの絵の具がひび割れた心の隙間に沁みてく感じ。
沁みて痛かったり柔らかかったり。
なんだか、とてつもなく奥行きのある作品だったようにゃす。
ナマでこそ観たいやつ。
ナマで見ることができてすごく良かったやつ。
一つ一つの光景が目に焼き付いて、
マジでジワジワじわじわ来てます。

飼い主マチコ。
「あー。いいお芝居見られて、もふー、シアワセー。たふー。」
アタクシの皺腹に、顔をうずめ擦り付けます。
「ぶるにゃっ」
はっ、いかんいかん。アタクシまで心地よくなるところでした😳💦

アタクシ「バリッとにゃ」
マチコ「い、痛いっ。なんだよ、コバァ、ひたらせておくれよぉ」
アタクシ「あんたにはまだまだまだまだやる事がたんまり残ってるでしょうにゃっ」

そうです。飼い主マチコには
新春のお芝居が待ってるのです。
ゲキバカ「ごんべい」
火消しと狸と狐、町の人々の物語。
感激して、いただいたパワーを大事にさせて
2019年もマチコに張り切らせますっ!!


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