川越style「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展カミフクオカ編」色鉛筆でつながった作品展 | 「小江戸川越STYLE」

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川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

「色鉛筆」でつながった仲間たちの展覧会。

「色鉛筆」の表現力と可能性にチャレンジする。
2018年12月10日~12月16日に開催されたのが、色鉛筆画の作品展「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展(カミフクオカ編)」。今回が記念すべき第一回開催。

「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展(カミフクオカ編)」

会期:2018年12月10日~16日10:00~21:00

(初日12:00開始、最終日15:00終了)

入場無料

会場:アトレ川越6階 武州ガスビーポケット」(川越市脇田町105) 
「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展(カミフクオカ編)」

Twitter:

https://twitter.com/saitamacstyle
色鉛筆画家 林亮太さんと林さんの色鉛筆の上福岡教室の生徒有志8名、総勢9名による色鉛筆画の展覧会。
<参加者>

林亮太

浅井絵里(eri)

江森春美

金子葉子

川崎由美

中島夕香(yuka)

藤井一

山本ゆかり

吉本郁作


会場となったのが、アトレ川越6階 武州ガスビーポケット」

「武州ガスギャラリースペース ビーポケット」
https://www.bushugas.co.jp/life/bpocket/event.html
『ビーポケットは「潤いと安らぎの広場」「コミュニティースペース」「ギャラリースペース」等の多目的広場として多くの皆様にご利用いただくため、 オープンしました。
写真展や絵画展のギャラリーとして広くご利用いただいております。 また、自社イベントも開催しますので、是非ご来場ください。
※各展示の初日は12時頃からの展示となります。また、最終日は16時頃までの展示です』
「武州ガスギャラリースペース ビーポケット」

所在地  〒350-1122 川越市脇田町105 アトレマルヒロ6階
開店時間 10時00分~21時00分
※12時〜13時の間は昼休憩中のため受付はできませんのでご注意ください。
店休日  アトレマルヒロの店休日と同じ
入場料   無料
電話番号  049-226-7063
交通(電車)   東武東上線・JR川越線 川越駅東口徒歩1分

 

今回の展覧会をまとめていた主催者は、林さんの生徒であり、色鉛筆画のクリエイターとして出展していた山本ゆかりさん。

この展覧会の出展者は、単に色鉛筆画教室の展覧会という以上に、「ある場所」がきっかけとしてそれぞれが繋がり、輪を広げてコミュニティを深めていったという背景に惹き込まれるストーリーがあります。

「色鉛筆サロン」がきっかけで出逢い、育んできた色鉛筆の輪。

その軌跡も紐解いていく。


「サイタマイロエンピツスタイル展」に出品された作品は、もちろん全て色鉛筆で描かれたもの。

と聞いて、少し驚くかもしれません。

これが全て、色鉛筆で・・・??色鉛筆でここまで描けるの?と。

色鉛筆という画材は、画材の中でも特に身近で、誰もが一度は手にして絵を描いたことがあるものでしょう。

しかし、振り返ってみると、色鉛筆を手にしたのは小学生の頃が最後で、その後は一度も・・・という人も多いのがこの画材の特徴かもしれません。

色鉛筆という画材のポテンシャルは実はかなり大きい。

子ども向けの色鉛筆以外にも大人向けの作品制作に適した色鉛筆も国内外のメーカーが製造販売しており、絵画の一ジャンルとして大人に広がっており、色鉛筆による「作品」が生み出されている。

サイタマイロエンピツスタイル展の出展者は、それぞれに好きなモチーフがあり、画風も様々。

風景を主に描く人もいれば、生き物をメインに、あるいは人物を、と異なる。

また、同じ一本の色鉛筆でも、扱い方によって表現が変化していき、色鉛筆はここまで表現の幅があるのかと、色鉛筆の奥深さに魅入られる。

簡単に描いているように見えて、思うような色を出すために苦労したり、見たままの形に描けなかったり、自分が感じていたものと雰囲気が違ったり。いろんな苦難を乗り越えて完成する作品たち。


今回の展覧会で、特別に展示されていたのが、出展者の色鉛筆教室の講師である色鉛筆画家「林亮太」さんの作品。

「通奏低音」

『2018年6月の作品。今年新しい本のための取材などでもよく題材に使った哲学堂公園。そこの湧き水を絵にしたものですね。ここだけを切り取ると少し抽象的な感じがします。また、4色技法もかなりこなれて、中間色でもほぼ苦労なく色再現できるようになっています。トーキョー・イロエンピツ・スタイル展の案内ハガキなどでも取り上げ、今年活躍した絵となりました。』
原画販売中。在庫あり。
サイズ F15号(652mm×530mm)
制作日 2018年6月
支持体 muse TMKポスター207g
画 材 カリスマカラー
http://ryota-hayashi.com/?p=2008
 

「円通寺遠望 清瀬市下宿」

『2018年5月の作品。同じく清瀬の風景から。JR武蔵野線と関越自動車道が交わるあたり。埼玉県新座市との境近くにこの風景はあります。東京23区ではほとんど見られなくなった我々が子どもの頃に親しんだ武蔵野の風景。それがまさに目の前にあります。これを描くのが私の義務なんだなぁと実感しています。』
原画販売中。在庫あり。
サイズ F10号(530mm×455mm)
制作日 2018年5月
支持体 muse TMKポスター207g
画 材 カリスマカラー
http://ryota-hayashi.com/?p=1994
 

■林亮太プロフィール
1961年生まれ 早稲田大学 第一文学部 美術史専攻卒
1995年よりグラフィックデザイナー/イラストレーターとして 音楽業界・学校教育関係を中心に活動。
2009年より色鉛筆による制作活動を始める。
●アメリカの色鉛筆専門誌「COLORED PENCIL Magazine」にピックアップアーティストとして特集される(2014年1月)
●第1回トーキョー・イロエンピツ・スタイル展 主催(2014年1月)
●第2回トーキョー・イロエンピツ・スタイル展 主催(2015年1月)
●マガジンランド社より初めての技法・作品集「林亮太の世界・技法と作品 スーパーリアル色鉛筆」発刊(2015年8月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにて個展「林亮太 作品展」開催(2015年9月)
●RECTO VERSO GALLREYにて個展「林亮太 作品展」開催(2015年11月)
●第3回トーキョー・イロエンピツ・スタイル展 主催(2016年1月)
●清瀬市市民ギャラリーにて個展「光と彩、陰に影(ひかりといろどり かげりにうつしえ) 林亮太 作品展」開催(2016年2月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにてグループ展「トーキョー・イロエンピツ・スタイル展 at NAGOYA」初開催(2016年4月)
●マール社より技法・作品集「林亮太の超リアル色鉛筆入門」発刊(2016年8月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにて個展「林亮太 作品展」開催(2016年9月)
●NHK Eテレ「すイエんサー プロ直伝!めちゃウマぬり絵~色鉛筆編1・2」にアドバイザーとして出演(2016年10月)
●マガジンランド社より技法・作品集「林亮太の世界・技法と作品 スーパーリアル色鉛筆2」発刊(2016年10月)
●RECTO VERSO GALLREYにて個展「色即是光 林亮太 作品展」開催(2016年11月)
●講談社より技法・作品集「色鉛筆リアル画 超入門」発刊(2016年12月)
●文芸社より画集「Tokyo Sketch」発刊(2017年2月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにてグループ展「ナゴヤ・イロエンピツ・スタイル展 」開催(2017年4月)
●第4回トーキョー・イロエンピツ・スタイル展 主催(2017年8月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにて個展「林亮太 作品展」開催(2017年9月)
●RECTO VERSO GALLREYにて個展「明響詩水 林亮太 作品展」開催(2017年11月)
●清瀬市市民ギャラリーにて個展「明の転、帳に輝(あかりのうつろい とばりにかがやき) 林亮太 作品展」開催(2018年2月)
●ジュンク堂池袋本店にて「林亮太 色鉛筆画原画展」開催(2018年4月)
●名古屋セントラル画材アートギャラリーにてグループ展「第3回 ナゴヤ・イロエンピツ・スタイル展 」開催(2018年4月)
絵画の販売・閲覧、オーダー制作に関してのお問合せは、以下の提携ギャラリー様までお願いいたします。
RECTO VERSO GALLERY 
レクトヴァーソギャラリー
〒103-0025
東京都中央区日本橋茅場町2-17-13第2イノウエビル#301・401
Tel 03-5641-8546   Fax 03-5641-8547
http://www.recto.co.jp/verso  

 

「色鉛筆画家 林亮太 tokyo sketch」
Facebookページ:
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HP:
http://ryota-hayashi.com
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林亮太さんの色鉛筆講座は川越でもよみうりカルチャー川越で行われています。
「林亮太のリアル色鉛筆画」
毎月第4金曜日 15:00〜17:00
体験レッスン開催中
よみうりカルチャー川越
体験のご予約・お問い合わせは、 TEL: 049-247-5000
埼玉県川越市脇田本町14-12 第一住宅ビル5F 

営業時間:平日 10:00~19:30 日 10:00~15:00


会場では、作品展示の他に出展者によるポストカードコーナーも設置。
ポストカードは、クリスマスとお正月をテーマに、今まで描いたものや新しく描き起こしたものなどが出品されていました。

 

今回の「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展」には、サブタイトルとして『カミフクオカ編』となっていました。

カミフクオカ編??

一体、その理由とは??

「カミフクオカ」=上福岡。川越駅より東武東上線で2駅南の駅名で地名であることはご存知のとおり。

この上福岡にある銭湯「末広湯(すえひろゆ)」から全ては始まったのです。

「末広湯」
埼玉県ふじみ野市上福岡 3-7-4 (東武東上線上福岡駅東口 徒歩7分) 
http://suehiroyu.net/index.html

銭湯×色鉛筆!?

末広湯にて、銭湯が休みの土曜日に、月に二回、色鉛筆画家の「林亮太」先生による色鉛筆教室が行われ、出展者たちはそこで色鉛筆画に、林さんと仲間たちに、出会いました。

銭湯と色鉛筆、それだけでも十分珍しいと思いますが、さらに末広湯には、カフェがあります。

(※現在カフェは休業中)

色鉛筆教室といっても、珈琲を飲みものを飲みながら雑談を楽しみつつ、絵を描いていました。

この滅多にない組み合わせ、銭湯×色鉛筆。

どんな様子だったのでしょう。

末広湯があるのは、東武東上線上福岡駅から徒歩7分。商店街を抜けて住宅街を進んで行くと見えてくる背の高い煙突。そこが末広湯。

末広湯は昔から街の人々が利用し愛されてきた銭湯。

その銭湯にある日突然・・・現れた見慣れないロールスクリーンが・・・

「カフェ??」

銭湯は?廃業??

と思いきや、翌日には普通に銭湯営業している・・・

男湯の脱衣所に漂う香ばしい珈琲の香り。

小さな厨房があって、ソファーや丸テーブルが置かれたそこはまさにカフェ。

現役銭湯の中で営業をしているカフェは、世界初!?

しかも、土曜日は不定期でイベントを開催していて、ライブや芝居を楽しんだり、ヨガ教室なども行われていました。

そして、ここで生まれたのが、奇跡のコラボレーション。

色鉛筆画家、林亮太さんと繋がる。

縁を取り結んだのは、銭湯の常連さん。常連さんが林さんと元同級生で、同窓会で再会したことがきっかけで、話しがとんとん拍子に進み、銭湯カフェで色鉛筆教室という、世にも珍しい組み合わせた生まれたのでした。

最初は参加者はお風呂の常連さんが多く、絵も初心者ばかりだったので、まずは描くことの基本や色鉛筆に慣れるためのプログラムが多かった。

参加者が何よりも驚き心惹かれたのは、

「色鉛筆による混色。色鉛筆は混色できないという既成概念をあっさりと覆され、色鉛筆で描く楽しさに目覚めました」。

参加者それぞれの縁があってここに集結。

みなにとって特別な想いを寄せているのが末広湯で、銭湯カフェに、色鉛筆サロン。

ギャラリーに展示された、出展者が制作した手描きの壁新聞にはそんなこれまでの経緯と、色鉛筆サロンに対しての想いが溢れていました。

他の参加者と、色鉛筆サロン。

「絵を描く時間が持ちたい」。

そんなことをぼんやりと考えていた時に、銭湯カフェで「イロエンピツサロン」が開催されると知り、参加したのが絵を描くきっかけになった。

2015年当時はお題を設定されて描いていた。

ある日のお題は、「3色でアスパラガスを描く」。

青、黄、赤の3色を手順に従い塗り重ねることで、深い緑色のフレッシュなアスパラガスが描けたことに感動。

サロンの最後には、講評があって、一人一人の絵に対して林先生がみんなの前で講評。

どんな作画でも必ず良いところを見つけ、時には「ここをプラスするとさらに良くなる」と的確なアドバイスをくれた。

アドバイスに従い絵を手直しすると絵がグレードアップするのが実感できた。

 

また、別の参加者と、色鉛筆サロン。

都内で林亮太先生の色鉛筆スクールの講義を受講し、月1回の次の受講日までを持て余していた。「もっと林先生から教わりたい、もっと描きたい」、そんな状況でモチベーションを保つのがつらい時期があったそう。

そこで、林先生に「もっと学べる場はありませんか?」と訊ねたところ、林先生は「ここから少し遠いのですがあります」と上福岡の末広湯で開かれているイロエンピツサロンを教えてもらった。

参加してみたら、生徒さん達がそれぞれのタッチをものにしていて、林先生の出すお題に一生懸命取り組んでいて、楽しくて、通おうと決めたのだそう。

 

別の参加者と、色鉛筆サロン。

色鉛筆仲間が欲しくて探していた末に、上福岡の銭湯に辿り着いたのが今から1年9ヶ月前のこと。

「まさか銭湯で、大好きなビールを飲みながら、大好きな東方神起を色鉛筆好きの仲間に囲まれて描く日が来ようとは!私にとっては、まさに至福のひとときでした」。

身近な画材でありながら、意外と少ない色鉛筆民に合えるのも良い刺激となった。

 

別の参加者と、色鉛筆サロン。

「私の末広湯での思い出は、色鉛筆の教室だけでなく・・・2016年のクリスマスイブに開かれた『銭湯カフェ末広湯クリスマスライブ』です。銭湯カフェ末広湯のマスターの友達や色鉛筆サロンや末広湯で開かれている各教室の方々が集まって大盛況でした」。

林先生のクラシックギター演奏、マスターの友達のフォーク、ロック、ジャズ演奏や歌など・・・多彩な音楽が末広湯の中で鳴り響いて、思い出に残る楽しい時間だった。


みんなで展覧会を開こう、立ち上がって企画したのが、「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展カミフクオカ編」なのでした。

今回の展覧会に向けては、川越内のお店など、「絵本カフェ イングリッシュブルーベル」さん、「Gallery & Cafe 平蔵」さん、「服部民族資料館」さんがチラシを置くなど協力。

また、面白い趣向として、展覧会のコンセプトとして「色鉛筆で楽しむ」、「色鉛筆を楽しむ」といったことを含んでいるため、ロゴもそれぞれが楽しんで描く、ということを心掛けて制作。
画像の『カミフクオカ』の文字は、出展者が色鉛筆で一文字ずつ書いたものをコラージュしています。

 

思いの詰まった会場は、色鉛筆愛、色鉛筆サロン愛が溢れていたのでした。

 

サイタマ・イロエンピツ・スタイル展は、第一回を無事に終え、また次回を開催したいと構想しています。

次は一体、どんな作品が並ぶでしょう。

 

色鉛筆は奥が深い、そして、色鉛筆は楽しい。

 

「サイタマ・イロエンピツ・スタイル展(カミフクオカ編)」

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