職務の中で、しばしばうつ状態にあるお子さんと関わることがあります。症状は様々ですが、今まで好きだったことに興味を示せない、というのが共通する大きな特徴で、とても気になります。
固く強張った表情とともに、全身で「何もしたくない、何も手につかない」オーラを発しています。
もちろん、ある日突然こうなる訳ではなく、ストレス・不満・不安がジワジワ溜まって、遂に心のコップの容量が一杯になり溢れてしまった…そんな印象です。
こうなってしまうと親御さんも困ってしまい、概ね身体症状や食欲不振や不眠を伴っているので病院に連れて行かれます。身近な支援者としてハッキリ感じるのは、「医師による解決は期待しにくい」ということです。
例えば、うつ状態で受診すると概ね「まずは休養すること」との指示がなされますが、これは大人ならともかく、子どもにはどうも当てはまらないケースが多いのです。休んでいるうちに、どんどん不安を高め、活力が失われてしまうお子さんを数多見ています。
単純に休めば良し、ということではなく、
「まずは、安心すること」
これが大前提だと確信しています。
大人が思っている以上に、こうしたお子さんはあれこれと心配を抱えています。ところが、何がどう心配なのか、自分でも分からず表現しようがなくて戸惑っているのです。
子どもが曖昧な不安を示す「サイン」をいかにキャッチし、適切に対応するかが、予防の鍵になります。
実にハードルの高い技能です。
親として、愛情ゆえに良かれと思ってかけた言葉が、逆効果を生みやすいことが多い印象です。
何から心がければいいのか…。
一つひとつ丁寧に身につけられるトレーニングが「親業訓練」です。
言葉ひとつが、お子さんの成長に大きな影響を与えます。
言葉は毒にも薬にもなります。
言葉が大切なものであることを、身近な大人が体現していくことこそが、必要なのかもしれません。
「ことばの選択」
一緒に学んでみませんか。
↓
http://kinomi.miwakoba.com/index.php?ゴードンメソッド
(スタッフ小林)