同じ屋根の下、ひとり。 | 「読む!ことぴよでいず。」

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学ぶ心と優しさを忘れない女優になりたいです。
ゆるくやわらかく生きる、ことりのまいにち。




昨年から1人暮らしをはじめました。間取りは何の変哲もないごく普通の1k(ほとんど1R)です。狭いですが、じゅうぶんに暮らせていますし、その狭さが心地良くも感じています。

1人暮らしを始めてからというもの「東京生活圏内に実家があるのになんで1人暮らししたの?!絶対実家の方が楽だよ」というような意味合いの声をいただくことが多くあります。
実はわたしの実家は、皆さんが「実家」と聞いて思い浮かべるようなそれではなく、家族それぞれが単体で暮らしているようなスタイルでしたので、一人暮らしをしたからといって生活が大変になるとか、寂しいという気持ちはなく、わたし自身の生活にあまり変化はありませんでした。むしろ、実家にいる時は、家族で住んでいるのにそれぞれが個別に暮らしているような環境でしたので、そちらの方が寂しい気持ちで生きておりました。今は1人で逆に、余計な寂しさを感じずに生きているかもしれません。そんなこと言って、可愛げがないですね。仲が良くて、あたたかい「実家」がある人、いいな、羨ましいな、って思います。


わたしの「実家」も、わたしが幼い頃は、家族みんなで食卓を囲んでご飯を食べていました。それぞれがソロプレイで生きるようになったのは、いつからでしょう。。そもそも両親とも仕事を忙しくしていたのもありましたし、わたしと弟も朝早く家を出て夜遅くまで塾に通う毎日でしたし、生活リズムの不一致ゆえでしょうね。忙しい生活のなかで、今ではバラバラとなってしまったけれど、全く責めている訳ではないですし、両親がわたしに与えてくれた全てに心から感謝しています。前述した環境で育ったことも、世界の中では本当に恵まれた環境で生きられていると理解していますし、色んな景色を見せてくれて、そのおかげで色んなことを思うことができて、私は良かったよ。


でもね、そんな環境であったからか、わたし、毎日おうちで食卓を囲んで、仲良くご飯を食べる景色に、尊い憧れといいますか、幻想を抱いております。


そんな景色、キラキラしすぎていて、そんな幸せが毎日訪れたら、これは幻なのかなって、不安で消えそう。臆病者。わたしにちゃんとできるかな。今のお家だと難しいけれど、いつか、人を呼んでお食事会だったり、お泊まり会だったりをできるくらいのお家に住みたいな。大きくて、緑が映ゆる素敵なお家。







幼い頃の琴里ちゃん。過去の写真なのに、これが未来のように見えるなぁ。こうなったらいいなと、私が望んでいるかたち。ヤギと戯れることじゃないですよ。
今の君が、今のわたしをつくっているよ。ありがとう。君に幸せを与えられるように、わたし、生きるね。がんばるね。


大丈夫。いつか琴里ちゃんに、そんな幸せが訪れる未来を、過去の琴里は、祈っていますよ、うん。