昭和の日 ~昭和天皇の愛と勇気に感謝をする日~ | 幸食研究所ブログ

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戦後の日本は奇跡の復興と同時に、多くのものを失って来ました。
食を始めとした様々な隠された真実を知る事から始め、真実を元に
新しい日本を創り上げなければなりません。
食から社会全体の問題を考える「幸食の道」へ

 

 
昭和天皇がご存命中、戦前は「天長節」、戦後は「天皇誕生日」でしたが、1989年(昭和64年)1月7日に崩御(ほうぎょ)されたので、「天皇誕生日」は今上陛下のお誕生日である12月23日に移りました。

4月29日は名称を「みどりの日」に変えてそのまま祝日として残りました。

しかし激動の昭和を生き抜き、大東亜戦争の終結に卓越した指導力を発揮された昭和天皇にふさわしい名称を残そうとする国会議員によって「昭和の日」を実現する運動が起こりました。

議員立法を3度、国会に提出し、2005年の第162回国会で法案が成立に至りました。これによって2007年から4月29日は「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動しました。(花時計より参照)


世界史を見ても、戦争に敗れて王朝が維持できた例はほとんどありません。

むしろ一族郎党皆殺し。そんな事こそ当たり前でもありました。

しかし先の大戦で敗戦を迎えた日本。脈々と続く血統を守り、国民の幸せだけを祈り続けてくれた昭和天皇は、戦後も退位することもなく歴代天皇の中でもっとも長い在位を保たれたことはまさに奇跡と言えるでしょう。

ドイツ・ボン大学元教授のオットー・ガロン教授はこの様に述べています。

ローマ大帝国も、ナポレオンの国でさえも、一度戦いに負ければ亡びている 私の国のカイゼル陛下にしても、また生前中は神の如く慕われていたヒットラーも イタリアのムッソリーニも、戦いに負けたらすべてそのまま残ることはできない殺されるか、外国に逃げて淋しく死んでいる。 

だから日本の天皇も外国に亡命すると思っていた。

しかし、そんなことは聞かない。 

だからすでにこの世におられないと思っていた。 

ところが最近、日本から来た記録映画を見て驚いた。 

天皇が敗戦で大混乱の焼け跡を巡っておいでになる姿である。 

しかも、二年もの長い間、北の端から、南の端まで、焼き払われた廃墟を巡って、 国民を慰めておられる。陸軍も海軍もすでに解体されているのに、一兵の守りもないのに、 無防備のままで巡っておられる。

平穏無事なときでも、一国の主権者が、自分の国を廻られるその時には、 厳重な守りがなされている。

それでも暗殺される王様や大統領がある。 

それなのに一切の守りもなく、権力、兵力の守りもない天皇が日本の北から南まで、 焼き払われた廃墟を巡る。国民を慰める。何という命知らずの大胆なやり方であろうか。 

いつどこで殺されるか。こう思って映画を見ていた。                 
しかし驚いたことに、国民は日の丸の小旗を打ち振って天皇を慰めている。 

こんなに美しい国の元首と国民の心からの親しみ、心と心の結び、 これはどこにも見られないことである。 

われわれは改めて、日本を見直し、日本人を尊敬しなければならないと思っている。




そして戦後の日本は、その奇跡の光となる昭和天皇と共に奇跡の復興を遂げるのです。

日本中が失意に見舞われる中、その心の支えは天皇陛下のご存在だったのです。


 


 



昭和天皇大巡幸①はこちら↓↓↓
http://ameblo.jp/kousyoku-labo/entry-11977173965.html
 
昭和天皇大巡幸②はこちら↓↓↓
http://ameblo.jp/kousyoku-labo/entry-11977174464.html



そして昭和天皇は晩年、このような事を仰った。

昭和天皇は病床で「もう、駄目か」。

医師たちはご自分の命の事かと思いましたが、実は「沖縄訪問はもうだめか」と問われたのです。

戦後沖縄はアメリカ領土なっており、難しい問題がありました。

それに対し陛下は、沖縄訪問が出来ない事を最後の最後まで悔やまれたと言う。

最後の最後まで、国民を御思いになられる陛下でした。

 







時は流れ、、、。


その昭和天皇の御心は、平成5年に今上陛下によって果たされます。

今上陛下は、歴代天皇初の沖縄ご訪問をなさいました。

その時、原稿なしで遺族を前に5分間にわたって、御心のこもったお言葉で語りかけられました。

そのお言葉に、険しい表情であった遺族も、

「長い間ご苦労様でした、というお言葉をもらったので満足しています。
お言葉には戦没者へのいたわりが感じられました。
陛下のお言葉でまた一生懸命やろうという気持ちが湧いてきました。」

「なぜか泣けて言葉にならなかった。沖縄のことを愛しているのだろうという気持ちがこみ上げてきた」

天皇陛下のこのようなご存在と思いが、私たちに多くを教えてくれます。

そして混沌としたこの時代においても、天皇陛下及びご皇室の存在とあり方こそが、世界の希望でもあるのです。