音をデザインするという事【Inner Bamboo Bass Instruments D-II】 | Life is Bass

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2010年。20年振りにバンド活動復活したおぢさんの日記
バンドとベースと音楽と、ちょっとだけ写真な日々w

唐突ですが、僕はスピーカーが大好きです。

好きというか…もはや愛してる!?(笑)
とは言え、住宅事情や時代やらで

流石にマンションで常に爆音!とはいかず
外に出てる時に音楽を聴いたりベースの夜間練習なんかもあるので
もちろんヘッドホンやイヤホンも使います^^;

ただ、低音障害型感音性難聴を患ってから基本はスピーカー。
特にベース練習はベースアンプを使う事が95%以上。
最近はDI→ミキサー→パワードスピーカーも併用します。

思えば、子供の頃に実家でALTEC LANSING A7が鳴ってたり
学生時代、四谷のフォーバレーで箱カメをしていた時は
ライブハウスの轟音に包まれて写真を撮ってたり
20代に実家に戻ってからはガレージの上にオーディオ部屋を作って
ONKYO D-77FXと自作の長岡式スワンを爆音で鳴らしたりと。
スピーカーから出る音を聴いて育ってきました。
だからなのか、ベースの音もスピーカーから出るのが判断基準。
特に低音障害型感音性難聴以降はその思いが強くなり
結果、自分の中の好みというものも変わった気がします。
そして、ベースアンプと言うものの中で最高峰の一つである
Glockenklang Bass Art Classicが手元にあり
Glockenklang bass art box、Glockenklang Space Art Boxが

揃った事は大きいと思います。
(明らかに趣味のおっさんが持つものとしては分不相応ではありますが…そこは趣味だからこそ持てるw)

この組み合わせは実にナチュラルで、どこぞのCMではありませんが
「何も足さない、なにも引かない」(いや、EQ使えば出来ますけど)
そしてその音のデザインは、PA機器メーカーベースと言う事もあり
まさにライブ会場で出る音を見据えていると感じます。

再生装置としては非常に優秀で、そのサウンドデザインも好きですが
人間というのは欲深い生き物で(笑)
もうちょっとアンプらしく、とか
真空管アンプみたいに歪むのが、とか
いろんな欲望が湧いてきます。
再生装置を生かしながらキャラクターを変えるためには。
プリ部分を変えればいんじゃないか?と言う事で巡り合ったのが
『Inner Bamboo Bass Instruments B-II』

あまりの衝撃に、数年ぶりの記事を書いてしまったという顛末が(笑)
その後に考えると、Inner Bamboo Bass Instruments U-IIもですが
何が好きかって言えば、彼らの作るペダルのサウンドデザインが好きなんだ!
と言う事に今回改めて気づかされた訳です(パチパチ

という、壮大な前置きの後に今回の本題をば(笑)

最近はパッシブベースが好みだったりします。
サウンドだけならパッシブを直接好みのHAに放り込む。

で良いと思うんですが(と、言うか一番生々しいはず)
バンドの傾向的にもSansAmp BASS DRIVERは必須。

となるとループを使ってアンプへと言う形にならずるを得ない。
ボードとアンプのトータルバランスを考えると
アウトボードプリアンプが…(単に物欲だけでは…ないと思いたいw)
(SansAmpは名称はともかく個人的には「歪」としての位置付けだったりするので)


さあて、アウトボープリアンプ。。。
手持ちはJiraud SLAPPER。このサウンドは唯一無二で大好きですが
ちょっと今回の目的からすると違うのかな。と
さらに言うなら、異なるタイプのプリアンプも欲しいなと(本音)
そんなこんなで昨年あたりから色々検討をしておりました。

でも、なかなか「これ」ってのが無いんですよね…
飛び道具ではなく、常時使える好みのサウンドを持つアウトボード。
Shin's Music  BASS MASTER PREAMPも以前所有していて

実はかなり気に入ってはいたんですが当時はアクティブ派だったのでw
一度手放したものを再度購入して使うのか?と言われると。。。

結構ハードルが高い(笑)

色々考えた末、「inner Bamboo Dual Bass Preampか…」と。
生産終了してるし中古はプレミアム付いてるのがなぁ。。。
と、そんな時に後継機発売の話が聞こえてきました。


という事でw 
超絶長い前振りの後、

今回お仲間入りしたのが
【Inner Bamboo Bass Instruments D-II】
さっそくのレポートをば。

Inner Bamboo Bass Instruments B-IIや

Inner Bamboo Bass Instruments U-IIに比べるとコンパクトな筐体。
EQ関連は、基本B-IIと同じパターンらしく、サウンド、使い勝手共に良い感じ。
違うのはEQをスルー出来ないこと。
ゲインに関しては、コンパクトなのにこんなにあるんかい!?

なぐらいあります。普通にゲイン・レベル共にセンターで元の4倍

ぐらいの音量が稼げてるんじゃね?な感じ。


そう言う使い方をするモデルではない(はず)ですが、

リターン経由でアンプのパワー部が余裕で鳴らせますね

(もちろんアンプによりますが)
ゲインとレベルで様々な質感を出せるのがD-IIの特徴。

この辺りはB-II譲りかなと。
2inで2本持ち替えや2PUミックスにも対応。

(個人的にはその機能の出番は今のところなさそうですが)

総じて感じるのは、
他のInner Bamboo 機材と同様のサウンドデザイン。
無機質なフラットではなく、アンプががっちり鳴っているのを感じるような空気感。
解像度も素晴らしく、低域の量感や質感も絶妙で、

高域のロールオフ具合もばっちり。
きっちりスピーカーから出る音を意識したサウンドメイク。
やっぱり好みだわ☆

このレポを気にする方が一番気になる点B-IIとの違いかなと。

という事でそのあたりの感想をば。
大雑把に言うと「排気量が違う」と言うイメージなのかなと。
おそらくはボード内での想定位置が違い、

最初に置かれる事を想定するD-IIと

後段でHA的な役割を期待されるB-II
当然、排気量(ゲイン)の想定値が変わってくるんだろうなと。
使い方からのマッチングを考えると
B-IIの2chバージョンであるスクエアを前段で、

後ろが余裕で受けられる機材で予算があればスクエア。
一般的なエフェクターが受ける事を想定し、

バイパスしなくても大丈夫であればD-II。
もちろんウッドなどで2PUミックス→HAと言う感じならスクエア。
そんな感じのチョイスが幸せになれるんじゃないだろうか。と思います。

また、宅録などでサウンドの微調整にもバッチリかと思います。

 

あとはDI+コンプ+プリのラックバージョンを待つのみ!?

 

※記事内写真は私自身が撮影しております。無断転用はご遠慮ください。