リピートのクライアントさんがいる支援家のヒミツ〜ポリヴェーガル理論で見る「安心感」 | HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

HSP2.0・育成者、支援者、サポート者のための〜非認知能力アップ実現のためのポリヴェーガル理論理解

敏感、繊細、感受性の高いHSP(highly sensitive person)が、生まれ持った感性と強みを仕事に活かして生きていくことをサポート。
日本で最初にHSPとポリヴェーガル理論を結びつけ、生きづらさは自律神経系のケアで解消できることを説いている。

・国家資格キャリアコンサルタント

・Gallup認定ストレングスコーチ

・TRE(トラウマ&テンション・リリース・エクササイズ)国際認定アドバンスプロバイダー

・自我状態セラピー(パーツ心理学)セラピスト 

皆川公美子です。これまでにのべ7,000名ほどの方のご相談を伺ってきました。

 

 

 

  ポリヴェーガル理論を推す理由

 

 

ポリヴェーガル理論は

私たちの心と体がどのように安全感を感じるか、

またそれがどう人間関係に影響を与えるかを解明する心理学〜精神生理学理論です。

この理論を理解すると、女性が日常生活やサービスの利用において、

どのように安心できる環境を築いたり、感じたりできるのかが見えてきます。

 

「あの人にまた会いたい」 

 

の 心理科学はすでに解明されていて、

それは小手先の技術(「クライアントさんの言うことをオウム返しにすればいい」などよ)り

もっともっと納得感のある理論なので

ぜひお伝えしたいなと思っています。

 


 

それを体得している支援家と

そうではない支援家には

お客様からの愛され度に

違いがでてくる。

 

 

ポリヴェーガル理論を通じて、

私たちの感情や行動の背後にある神経生理学的なプロセスを垣間見ることができます。

そのことを一連の記事ではご紹介しています。

 

 

 

  ニューロセプションとは何か〜今日の新しい視点

 

今日はまたポリヴェーガル理論の新しい側面をひとつ

提示したいと思います。

 

ニューロセプションは、

私たちの自律神経系が安全、危険、または命の危険を感じ取る能力です。

 

「なんとなく、いやだこの道は」などの感覚のことです。

 

この感覚は意識的な思考よりも先に働き、周囲の環境や人々の微妙なサインから

 

「この場所は安全か?」

 

または

 

「この人は信頼できるか?」

 

といった判断を下します。

 

特に女性にとって、この直感的な感覚は日々の安全と心の平穏を守るうえで非常に重要です。

 

電車のなかで誰か見知らぬ男性が近づいてくるとき
「と、となりの車両へ」ととっさに動くときと

別に何も感じないときがありませんか?

 

これは自律神経系のシステムであるニューロセプションが察知していることで

治療家によって

 

「内臓感覚である」という人もいるし

 

「感覚器は特定されていない」という人もいますが

察知システム全体のことをポリヴェーガルの創始者であるポージェス博士はニューロセプション

呼んでいます。

 

 

 

 

 

 

  ポリヴェーガル理論と女性の生活

 

ポリヴェーガル理論は、以下の三つの神経系を通じて説明されます:

  1. 背側迷走神経系:身体の保全を担当している神経系。ご飯を食べるときに消化液が胃からでたり、免疫を活発化したり
     
  2. また極度に働くときもあります。


    主に極度のストレスや危険が迫った時。
    体を一時的に「凍りつかせる」ことで保護しようとします。
 
 

  2.交感神経系:緊張やストレスの状態で「戦うか逃げるか」の反応を促します。
   心臓バクバク 呼吸はあはあ 瞳孔が大きく 視野が狭くなる

   獲物をねらうときの感じ、一目散に逃げるときの感じです。

 


  3.腹側迷走神経系:私たちが安全と感じるときに活性化され、

  リラックスして社交的になることを促します。
  この神経系が最も「安全感」の感じ方に直接関連しています。

 

 

 

  安全感が生み出すポジティブな関係

 

腹側迷走神経系が活性化されると、私たちはよりリラックスし、

他人とのつながりを深めやすくなります。

この神経系は、特に信頼性の高い環境や人々との関係を通じて刺激されるため、

サービス提供者や支援者がこの安心感を提供することは、クライアントが再びその場所や人を訪れる大きな理由となり得ます。

 

 

ご自身が今つかっておられるスキルはどのように安全感をかもすのに

役にたっていますか?
そのことを再認識してみると
よりクライアントさんに伝わりやすくなりますよ。

 

また以下のものも役にたつかもしれません。

 

こうした技術は、特にカウンセリング、医療、顧客サービスなどの分野で重要とされています。以下に、クライアントに安心感をかもし出すためのいくつかの具体的なスキルを紹介します。

1. アクティブリスニング(能動的傾聴)

クライアントが話しているときは、完全に耳を傾け、言葉だけでなく非言語的なメッセージにも注意を払うことが重要です。

わざとらしいのはいけませんが、頷きや目のコンタクト、いきいきとした適切な表情を使うことで、相手に対する理解と共感を示します。
 

2. ミラーリング技術

一般的なミラーリングん解釈は「クライアントの言葉や体言語を微妙に模倣することで、相手との共感を深めることができます。」です。

ですがHSPの場合はもう一歩これを進める才能を全員がお持ちです。
それは共感力の強さによって、相手の感情を読み取って
それを対話の俎上にあげるとか
適切なタイミングで共感の言葉をかけるという意味です。

これにより、相手は自分が理解され、受け入れられていると感じることができます。

 

 

3. オープンエンドの質問を使う

オープンエンドの質問は、たとえば
「イエスかノーで答えられる質問ではない質問」です。

そのときどうだったんですか?

え?どうしてだったんですか?

など自由にクライアントさんが話せるような質問です。

より深い感情や考えを語ってもらえますし、会話題材として

何を選ぶのか、どこに気持ちをフォーカスさせているのかも

同時に知ることができますよね。

こちらが聞いているのと違うことをクライアントさんが答えることは

よくあることではないですか?

それも重要な題材です。
これにより、クライアントは自分の話に価値を感じてくれたり、

安心して自己表現してくださったりします。

 

 

4. 安全な環境の提供

物理的な環境もクライアントの安心感に大きく影響します。

清潔で整頓された空間、快適な家具、穏やかな色使いや柔らかな照明などは基本ですが

心理的に安全安心である環境を提供すること、これが対人支援家が人生のなかで深めていくテーマでもあると思います。

こちらはこの記事にも書きました。

 

 

 

 

 

5. 情報の透明性と誠実さ

クライアントに対して、手続きやプロセス、期待される結果について明確かつ正直に説明することが重要です。

不確実性を減らすことで、クライアントはより安心し、信頼を寄せやすくなります。

そうなんです。

安全の定義のひとつとは、クライアントにとって予測性があることです。

 

 

6. 自己開示のバランス

適度な自己開示は人間関係を築く上で効果的ですが、プロフェッショナルな関係ではそのバランスをとることが重要です。

プロ分野としては自分のことをしゃべるのは御法度と考えている方も多くいますが
わたしは自分のつまづきや過去の挫折もときには

じゃんじゃん出しちゃいます。

 

だって完璧な人間なんていませんし、
対人支援家が完璧すぎる存在感だと

「こんな低レベルなこと言ったってわかってもらえないよね」という気分に

クライアントさんを落としてしまうことにもつながることがあります。

 

適切な範囲での自己開示は、共感や信頼感を生み出し、クライアントとの距離が縮まりますよね。

 

 

7. 認知の再構成

クライアントがネガティブな思考パターンに陥っている場合、積極的な言葉を使って新しい視点を提供することで、心理的な安心感を提供することができます。

ここは大きな技術、大きすぎる技術ですのでまた今度にします。

 

 

  今日の結論

 

安心できる環境や人間関係は、ただ心地よいだけでなく、
私たちの神経生理学的な健康にも直接影響を及ぼします。

 

ポリヴェーガル理論を理解することにより、対人支援家は日々の生活においてより安全で心地よい選択ができるようになります。この理論を活用して、自身の心理的、身体的安全を守りながら、充実した人間関係を築いていくことができるでしょう。


リピートにきてくださるクライアントさんは
人生をともに歩く人です。
対人支援家にとって
もっとも大事な宝物なのではないでしょうか。

 

 

 

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ながら聞きができるので、車での往復やご飯作りのときに
お風呂のあとのリラックスタイムなどに聞いてくださっている方が多いです。
 

 

 

 

本の使い方説明動画(約3分)


 

◆集英社(オンライン)さんに取材していただきました。この記事めっちゃくちゃわかりやすいです!
【自律神経とHSPの関係をとてもわかりやすくまとめてくださいました】
 

 

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