中川幸夫 生誕100年記念上映会 華 いのち 中川幸夫 | 真理のパフォマー 女優セラピストヒーラー くみちゃんのレッツらゴー。
前衛いけばな作家 中川幸夫をご存知だろうか。





私は、知らなかった。


仙台で活躍する植物アーティスト
今野カズオ氏に出会うまでは。





中川幸夫  

3歳のとき事故による怪我が元で脊椎カリエスにかかる。地元の小学校を卒業後、大阪の石版印刷屋へ奉公に出る。その9年後に病が悪化し帰郷。祖父と伯母が池坊に属し「いけばな」をしていたことから、叔母のもとでいけ花を始める。
(Wikipediaより)



背骨の著しく曲がったせむし男のような風貌。
分厚い眼鏡。

そして、命を叩きつけ、
裸で荒野に立ち尽くすような、作品。



「ブルース」


「花狂」


「魔の山」



それでいて、何なのだろう、


このダダ漏れするような、


激しい愛


は。



舞踏家大野一雄へのリスペクト
100万枚の色鮮やかなチューリップの花びらが天空から舞い落ちる中、舞踏家・大野一雄が渾身の力で踊る、「天空散華」

2002年5月18日
新潟県十日町市で開催された。
雨の中、曇って霞む映像は、あたかも中川幸夫本人の、眼鏡越しの風景みたい。
きっと、チューリップの中舞う大野一雄を、
中川幸夫の魂は震えて慟哭しながら見ていたから。



中川は、弟子を取らなかったことでも知られているが、後進の作家たちとは交流を持ち、教えを授けていた。 中川はそんな彼らに、

「鏡を見ることを忘れずにね。鏡で自分の目を見るんだよ。瞳の輝きを失わないように。 今のその輝きを失わないようにね」

と語っているそうだ。

epokal より


「誘いの夢・・・

誘われる。
思いがけず心が奪われる。虜になる。その場を去ることができない。

おおらかに、ゆるやかに、夢のように。
誘われて、ラベンダーの呼吸を感じる。
くぐりぬけたり、座ってゆったりと見物したり、
日常とかけ離れた時間を楽しむ。
驚きと遊び心を誘う、そんな空間にみなさんをお招きしたいものである。」


2003年
銀座メゾンエルメスで開催
中川幸夫展「誘いの夢・・・」
アーティストメッセージより





今野カズオ氏の2017年11月の個展
塊想  KAISO
を観た時、

一緒にいた大野一雄の弟子  小山朱鷺子が、

「あなたの作品は、中川幸夫の香りがするわね」

と言った言葉を聞いた時の、
今野カズオの少年のような顔と瞳の輝きを今も覚えている。



今野カズオは、中川幸夫に強烈に感化され、憧れ、
花の世界に入った、と聞く。

それを鋭く見抜いた小山朱鷺子の言葉は、どれほど嬉しかっただろう。

しかも、小山朱鷺子は生前の中川幸夫と親交があり、一緒にご飯を食べたりしていたのだ。

舞踏家であり、現代美術コーディネーターであり、歌人でもある小山朱鷺子は、
中川幸夫を
「非常に精神性の高い、愛の精神を持つ稀に見る天才アーティスト」
と語る。


その時の小山朱鷺子と今野カズオの出会いが、
2018年5月27日に開催された小山朱鷺子のアートイベント
「歓喜咲楽  ーえらぎらくー」
での、今野カズオの出演へと繋がってゆくのだ。



この2人の魂の約束とも言える濃厚な交わりと信頼は、

小山朱鷺子の師  大野一雄

と、

今野カズオの師  中川幸夫

の、目に見えない次元の、仲介があるように思えてならない。




そして

歓喜咲楽  ーえらぎらくー

での渾身の植物パフォーマンスを終えた今野カズオが



敬愛してやまない
中川幸夫の映画


「華  いのち  中川幸夫」


を、
中川幸夫生誕100年記念として
東北で初上映する。



「華  いのち
中川幸夫」

日時:2018年 7月22日  (日)
上映時間  ①11:00  ②13:00  ③16:00
完全入替制

料金:前売 2,000円
当日 2,500円

会場:中本誠司現代美術館
仙台市青葉区東勝山2-20-15


当日は、今野カズオによる中川幸夫オマージュ作品展示
谷光章監督 来仙・貴重な作品集ほか関連資料展示



「死がさ、入り込んでる、混ざり込んでるエロスなんだよ」  荒木経惟

「重森三玲さんの放ったテロリストだと。ものすごいテロリストがね、東京へやってきたという感じですね」 小説家・脚本家 早坂暁

「あいくちでもってね、のど元を突き刺すような、そういう非常に鋭利な彼のエネルギーといいますか、才能といいますか」 陶芸家 12代 三輪休雪


幼児期に脊椎カリエスを患った中川は曲がった背中と共に反骨精神を身につけてゆく。
流派いけばなの決まり事に疑問を抱き、花本来のあるがままの命をとことん見極めるため、最大流派池坊に脱退通知を叩きつけ、決然と香川・丸亀から東京に乗り込んだ中川。
流派を否定し、弟子を一切取らない孤高のいけばな作家は、極貧の中で花の生き、死にと向かい合い続ける。
そして、花との極限の対話、闘い、おののきを経て、想像を超える作品を次々に生み出してゆく。
長年に渡って書き綴られた創作ノートを通して、また本人が様々な創作誕生の秘話を語る。
千利休に始まる日本の前衛の最先端が見えてくる。
(映画  華 いのち 中川幸夫  チラシより)



中川幸夫 × 今野カズオ


一見真逆な2人

だって
片やノートルダムの鐘つき男ふう
片やスタイリッシュでクールなサムライふう王子様系


共通するのは


孤高の男

そして日々命がけで植物と向き合っているということ



この2人から生まれる  いのち





2017年11月に中本誠司現代美術館で開催された
今野カズオ展

塊想 KAISO

その時の私のFBの投稿⬇️


今野カズオさんは
フローリスト

めちゃくちゃスタイリッシュでクール
いつお会いしてもカッコいい

初めてお会いした時は
高い山の上
切り立った崖で
風に吹かれて咲く一輪の花みたいだと思った

そう、近寄り難く、ていうか近寄れない感じ

でもお話ししてみたら
とても真摯で深い視点を持つ王子さま
みたいだと思った(笑)

そして昨日制作現場をのぞかせてもらったら
土木作業員にして開拓者
土、植物、地球、人、思い出、未来
とともに生きるアーティスト!!
そして詩人

この王子さまの存在感からは想像つかない、
とても力強く、エロく、神聖で血生臭くて、

ああ、言葉では表せない

迷いのない、命への信頼と
誕生と生と死と性と
繰り返す永遠のエクスタシィ

一つに溶け合うわたしと宇宙

まるで  まったく

ひとつ



今野カズオ展
塊想  KAISO  より



中川幸夫生誕100年記念上映会

「華 いのち 中川幸夫」

この映画は見逃せない!!


そして
今野カズオが、中川幸夫へのオマージュを

どんな愛で

どんな形に生み出すのか

楽しみでならない。




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