HSPを長所にする | 真実は人を幸福にするか?

真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ

自身のHSP(高度な感覚処理感受性を持つ人)の特性を持て余し、悩んでいる人が多いと思います。
確かに、普通の人が気にならない事まで気になる、というのは苦痛かも知れません。
ですが、世の中に一定数、生まれて来る、その特性を持った人は、必要だからこそ、生まれて来るのです。
指先の爪ですら、邪魔と思えば邪魔なものです。
ですが、爪にも意味があります。
HSPを持て余し、うろたえるばかりのではなく、HSPの社会的役割を自覚し、貢献しようと考える事によって、HSPは弱者ではなく、スペックであると気づくのです。

私は精神科では、「不安症」「強迫性障害」としか言われていないのですが、数年前に、HSPという概念を知り、自己診断テストをやってみたのですが、これまた、ビックリするほど当てはまり、驚いたものです。

HSPとは、Highly sensitive person の略で、
高度な感覚処理感受性を持つ人の事です。
これは心理学上の概念であり、病気や障害では無く、生まれ持った特質です。
ですから、精神科で治療を受ける、という類のものではありません。
五感が鋭く、精密な中枢神経系を持ち、良い刺激にも、悪い刺激にも強く反応する感受性の強い人達がHSPと呼ばれ、人口の約15~20%を占め、そのHSPにも、少しHSP、
まあまあHSP、かなりHSPというように、
程度に差があります。
また、他の生物にもHSPが存在します。

一説によれば、群れを形成する動物は、危機が近づいた際に、優れた感性で、それをいち早く察知し、仲間に警鐘を発する役目を果す個体がいる。その個体がHSPであると言います。

これは私の考えですが、鳥の群れが大空をVの字を描いて飛んでいるのを見かける事があります。
その先頭は、何か地図を持って飛んでいるわけではなく、直感に長けているのではないかと思います。
つまり、Vの字の先頭にいる鳥は、HSPかも知れません。

もう一つ、持論です。
弥生時代の終りのほうで、ヤマタイ国のヒミコが登場します。
中国の歴史書、「三国志」の魏志倭人伝によれば、日本が小さな国に分かれて、争いを繰り返していた時、いい加減に、和睦しないかという話が、諸国の間で行われた。
そこで、ヤマタイ国のヒミコをヤマタイ国の女王にするという条件で、諸国はヤマタイ国を中心にまとまろうという合議に至った。
(中央集権制の始まり。ヒミコが賜ったとされる金印に「親魏倭王」とあり)
なぜ、そんな合議に至ったかと言えば、ヒミコは「鬼道」を操る少女であったから、という理由です。
「鬼道」が何を意味するかは諸説ありますが、
「鬼」は中国では霊魂を意味します。
つまり、霊能力者ではなかったかと推察されます。
強烈な霊能力があるがゆえに、自然災害を予知できると、人々は考えたのではないか?
そこで、ヒミコが女王となるならば、諸国も、それに従おうと言う事になったのではないか?
これは私の持論です。

ちなみに、ヒミコの後に、ヒメミコ(姫巫女)という、王家の血筋の少女を王女兼巫女として据える、という伝統が、数代続き、それを継承する形で天皇制度が生まれます。
天皇はヒメではなく、王であり、巫女ではなく、神主です。
天皇は現在に至るまで、宮中祭祀を司っております。
これはヒミコからの伝統です。
宮中祭祀の中身は、ほとんどの国民は知らされておらず、おそらく、一部の人(特殊な神官)が祭祀の方法を継承し、代々の天皇や宮様にレクチャーしているのだと思います。
話は反れますが、鎌倉末期、足利尊氏は、後醍醐天皇を裏切り、後醍醐天皇が在位されているのにも関わらず、錦の御旗欲しさに、光明天皇を立てた。
一方、新田義貞、楠木正成、北畠顕家は、後醍醐天皇に最後まで忠誠を誓いました。
(三者とも討ち死)
結果的には、軍略に秀でた足利尊氏が勝利し、光明天皇の系統(北朝)が今日まで、ずっと続いております。
ちなみに、現在の三種の神器は、南朝によって北朝に渡されたニセモノであると言う説があります。
こうやって、天皇の血筋は、利用されて来たんですね。
天皇の血筋と言っても、きれいな一本の川のようではなく、色々、紛れ込んでいるわけですが、それでも、血筋はつながっている。
おそらく、ヒミコ以来。
(北九州説にこだわる人は反論するでしょうが、ヒミコが近畿に移住したと考えれば、両方の説が成り立ちます)
と考えるならば、何らかの特殊な力のある人が、今の皇室に居ても、おかしくないですね。

HSPの話から、かなり反れました。
あくまでも私見でしたが、これが、その通りであれば、HSPは、単に感覚機能が発達しているというだけではなく、群れを率いるという役割を持っている事になります。
つまり、リーダーの資質がある。

多くのHSPの方は、自分の感覚機能の敏感さ、不安感に振り回されてしまっていますが、それで終って良いのでしょうか?
「嫌な予感」というのは、誰でも感じる事があると思うのですが、強いHSPの方は、その「嫌な予感」が的中する割合が高いと思うのです。
あるいは、「この人は危険な人」と感じたら、やはり危険な人物であった、という事です。

光に弱いとか、騒音に弱いとか、HSPについては、そういう点だけが話題にされますが、それはHSPの、ごく一面だと思うのです。
HSPの真骨頂は別の所にある。
自分の「直感力」を働かさせるには、余計な刺激は避けたほうが良い。
一人、静かな、薄暗い環境の方が好ましい。
そして、もし、不安な心があったら、静かな環境で、その不安感の原因を探ってみる。
そこで、もし、何かに気づく事が出来たら、自分だけではなく、人をも助ける事が出来るかも知れません。

霊能者、なんて類の人は、たいていHSPなのではないかと思います。
私自身は霊感は、ほとんど無いです。
ただ、法事の帰りに、なぜか心霊スポットに遊びに行った事がありまして、写真を撮ったのですが、喪服の私の膝の上に、くっきり男の顔が写った事があります。
その写真は、今、家のどこかにあります。
出て来たら公開しますので、お楽しみに。
あえて言えば、人と電話で話をしている時、その人の状況が見えてしまう事があります。
その程度なので、霊感はゼロに近いのですが、HSPの中には、強烈な霊感の持ち主がいると思います。
実際、そういう方も、知っております。

HSPの方は、「まぶしくて嫌だ」「うるさくて居られない」「人が多過ぎ」というレベルで日々、疲れていると思うのです。
HSPの本でも、それに対し、対処療法的な事しか書いて無いのがほとんどでしょう。
ですが、今まで申し上げた通り、HSPは群れの中における特別な役割がある。
それゆえの感受性の強さなのですから、むしろ、敏感さを発揮して行ったほうが良いと思うのです。

HSPの方に必要なのは、「強さ」だと思います。
「強くなれ!」といきなり言われても、困るでしょうけど、強くないHSPは、ただの臆病者で終わってしまいます。

HSPを野鳥の群れのリーダーに例えるならば、勇気を持って前進する必要があります。
自分の直感を信じる必要があるんです。
時には、戦う必要もあると思うんです。
私は歴史が好きで、特に南北朝と戦国が好きなのですが、戦(いくさ)に勝てるかどうかは、最終的には運が左右すると思いますが、
軍師の裁量が大きいです。
足利尊氏が勝てたのは、高師直という軍師の存在が大きかった。
新田義貞が鎌倉を滅ぼすのに成功したのは、船田義昌という軍師があったからです。

HSPは、リーダー、あるいは軍師の資質があると思います。
持前の感受性の強さを発揮すれば、グループを良い方向へと導けます。

「パワハラ」「セクハラ」問題があります。
HSPは、怒鳴られたら、萎縮して固まる事が多いと思います。
ですが、怒鳴られている内容が、理不尽なものか、ごもっともな内容のものかは、HSPは瞬間的に気づくと思います。
理不尽ならば、言い返すべきです。
意に反して、謝罪してはなりません。
HSPは感受性が人一倍、強いですから、他人の理不尽な態度に屈してしまうと、生涯のトラウマになります。
勝つか、負けるかは時の運です。
こっちが間違ってないと思うのならば、戦うべきだと思うんです。

私も先日、職場で、ある事件が起こり、その責任を、ある人が全部、私に押し付けて来ました。
私には非がありません。
いつもの業務です。
ですが、全責任が私に押し付けられ、その論調が職場を支配しました。
小さな職場内のいさかいではありません。
客を巻き込んでの話です。
私は、タイミングを見て、冷静に、客側に立つ責任者に抗弁しました。
しっかり、理解を得ました。
職場でも、誤解が解けました。

これを黙って何も言わずにいたら、「あいつは“やらかした”奴だ」と言われ続けます。
それに対し、自分自身が受ける苦痛は、どれ程のものでしょうか?

私は、学生の頃に、場を治める為に、非がまったく無いのに、チンピラに土下座した事があります。
今でも、心の傷です。
私はあの時、傷を負っても、戦うべきだったと思います。
身体の傷は残ったかも知れませんが、心の傷は残らなかったでしょう。
「やるか?やらないか?やる以上、こっちも無傷では終わらないだろうが、俺も命がけで本気で行くから、お前も無傷では済まないぞ。それが嫌ならば、何事も無かった事にして、互いに去ろうや」
くらいの事を言って、それでもかかって来たら、潰し合いをするべきだった。

韓国人が、日本に対する憎悪から解放されないのは、日本と戦っていないからです。
日本の併合国として戦争を終え、そのまま朝鮮戦争を経て独立しました。
その後、日本は経済成長しましたが、韓国は遅れました。
日本は韓国併合の時、韓国を近代化に導きましたが、戦争にも巻き込んでしまった。
その恨みが、彼らにはあります。
しかし、韓国は日本の一部でしたから、日本とは戦争していないのです。
どんなに憎い相手でも、一発くらい相手を殴っていれば、それほど気持ちは引きずらない。
日本はアメリカにさんざん戦争でやられましが、日本はアメリカとガチンコで勝負したんです。
だから、オバマ前大統領が広島に来た時は、握手できたんです。
韓国とは、今後、戦う事は無いでしょう。
ですから、韓国は日本に対し、永遠にわだかまりを持ち続けると思います。
そう思って、関係を続けるしかありません。
大事なのは、状況を「悪化」させない事です。

HSPは、人から何かを言われると、「今、悪口を言われたのではないか?」とマイナスにとらえ、それをずっと引きずります。
ちょっと普通でない直感がありますから、確かに悪口である可能性が高いのです。
だからこそ、引きずらないようにする必要があります。
その為には、「今のどういう意味?」と問い返したり、明確に悪意のある言動に対しては反論する必要があります。
そうしなければ、人の何倍も、引きずってしまうのです。
それがHSPです。
HSPには、「酒を飲んで、寝れば忘れる」という事がありません。
悔しい事は、一生、忘れないんです。

極めて難しい話ですが、女性が男性からレイプされる、という被害は、残念ながら、しょっちゅう起こっております。
これも、黙って、され放題、というのは、強いトラウマになって残ります。
相手が一人であるならば、出来れば、抵抗して欲しいです。
耳を噛み千切るとか、ボールペンを相手の脇腹に突き刺すとか、それくらいの事はやってみて欲しいです。
「身体が固まって、動かなくなる」というのは理解出来ますが、されるままだと、トラウマになって、先々、生きて行くたびに支障が出て来ます。
耳を噛み千切るにしても、ボールペンを相手に刺すにしても、コツがありますし、失敗すれば、かえって相手をエキサイトさせますから、訓練が必要だと思います。
女性同士で対になって、稽古する、というのは必要な事では無いかと思います。
学校で、そういう授業があって然るべきです。
ただし、やはり、相手が大勢ならば難しい。
お酒を飲んで、意識が朦朧としている時も、難しい。
ですから、日頃の行動も含めて、護身術だと思います。
安全な場所を歩く。
人が多く、明るい場所を歩く。
護身用グッズもバッグに入れておく。
日本人自身、安全神話に毒されています。
「男という存在は危ないのだ」と肝に銘じる事が、身を守る必須の心構えです。

またもや長くなりましたが、HSPの本や、YouTube動画は、いくつか存在しますが、今回のような切り口は、ほとんど無いと思います。ほとんどが対処療法です。

ただビクビク、イライラしているだけのHSPならば、本当に何のメリットもありません。
しかし、群れを率いたり、守ったりするのがHSPの能力なのだと知れば、弱いままではいけないのです。
強くならなければ、ならないのです。
強くならばければ、後悔してしまうからです。
自分の弱さを悔いる人生で終わらせたくなければ、必然的に覚悟が決まるし、覚悟が決まれば強くなれます。

そういう、私自身が、そんなに強いかと言えば、そうでも無いのですが、

「なんでそんなに強いんですか?」

「その勇気、どこから出て来るんですか?」

という事は、なぜか、しばしば言われます。
強く見えるのは、抗不安薬の影響が大きいでしょうが、私にもし、多少の「強さ」があるとするならば、それは最悪の覚悟を、いつでも決めているからだと思います。
会社ならば解雇。
結婚ならば離婚(私は独身ですが)。
人生ならば“死”。

私の部屋はいつでも暗い。
明るさに弱いからです。
ヘビーメタルは嫌いです。
明るい歌よりも、悲しい歌が好きです。
ゲイリー・ムーアは最高です。
車両が臭いと、わざわざ移動するんです。
でも、自分の体臭には無頓着です。
許して下さい。

もう後悔はしたくないんです。
「悔しい」と言う記憶を、もう、一つも作りたくないんです。
だから、負けるかも知れないけど、戦うんです。

 

 

※以上の内容を動画にしています。 

 

 


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