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上海滞在記

12月9日から26日までの18日間、上海に行ってきました。

今回は office339 という上海で現代美術のマネージメントをする事務所のご協力を得ての滞在+制作でした。

上海という街で感じたこと、考えたことは色々あって書ききれないのですが、
1つ1つのインプット、アウトプットが非常にタメになりました。

とりあえず、何回かに分けて自分の仕事の報告と、
上海で僕が見たものを紹介したいと思います。

僕の仕事ですが、
12月15日にモテ★NIGHTというイベントの上海公演を行いました。


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この企画今年の9月に札幌・東京で実行したもので、office339 の鳥本社長のゴリ押しで上海でも実行することに。笑

ところが当日は上海でも珍しい物凄い「吹雪」笑

こいつは集客終わったな・・・と思ったのですが、なんと満員50人(立ち見あり)。
この事実にはすごい驚きましたし、勇気付けられましたし、良いパフォーマンスもできました!


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この模様は現在DVDで販売すべく、年末年始で作業をしようと思ってます・・・


そんで上海ハプニング!


色々プランは考えたのですが、
札幌ハプニングでも行った、明らかな探偵が集団でとある親子をバレバレに尾行するという「追跡ディテクティブ」の海外版・・・

明らかなNINJAがとある悪代官を集団でバレバレの尾行をする、というものに変えて


追跡NINJA


と銘打ち実行することにしました。



時は12月19日(日)の午後・・・



実行!!!



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どうですか、この感じ。。


公園でも、ほら!


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上海では、多くの市民が週末に公園で安らぎます。

目的なくても、公園では何かやってたりするので、本当に大勢の人が。

その中でもやはりNINJAは珍しかったらしく・・・

この人だかり。笑


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この反応は札幌では無かったので、すごく興奮しました!


そして上海随一の観光地「外灘(ワイタン)」でも・・・



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さすがにソッコーで警察に止められ、中断。

事情聴取を受けましたが、何とか事なきを得ました。


一応「記念写真を撮ってもいいか」と聞いたら「いいよ」というのでパチリ。



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こういうことしてると人がどんどん集まってくるので、再度警察から注意を受け・・・


トボトボ帰る私たち。。



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動画は札幌ハプニングのブログで近日公開。

とにもかくにも笑顔に包まれた素晴らしい劇空間を上海市内に作ることができました!



続きの上海レポートはこの年末年始で沢山アップしていきますね!




お楽しみに!!

上海に居ます。

久々の更新です。

札幌ではアートステージが終わり、僕は色々あって上海に来ました。

アートステージは、市民の皆様にアートをもっと気軽に楽しんでもらおう!という企画だと思うんですけど、結局どうだったんでしょうかね。

私たち職員は、大概自分たちの劇場の業務に追われ、あまり外に何か見に行くような時間が作れず、いつも見たい作品を逃してしまって悔しい思いをするのでありますが。

皆さんはいかがでした?
楽しむことはできましたでしょうか。

市民に向けて、というと途端に対象となる人が曖昧になってしまって届かなくなることもあるので、気を付けなければならないところですが、外国に来て思うことがあるんです。

というのは、途上地域や電気・ガス・水道などのいわゆる「ライフライン」みたいなものが整備されてない地区にとって、アートってなんだろう?と。それも「ハイアート」と呼ばれるような。



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時代に沿って、その国の速度に合わせて(もしくは先取って)文化は発展するわけなんですが、日本人であることで、何ができるか考え込んでしまいます。

そこの方にとっては、美術の歴史の中で「誰がどうして今こうなって、だからこうなる」みたいなものは全然必要じゃなくて。多分必要とされるのは結構純粋に音楽を演奏したり、笑わせたり、踊ったりという、すごく身体的なものなんじゃないかな、と。


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アートマネジメント的発想をすると、何がその地域で求められているかの調査(フィールドワーク)を重ねて、必要な人や道具、イベントなり作品なりを出会わせることが自分のできることなのですが、引き出しといい、言葉といい、足りないものだらけで。

別にそういう地域でプロジェクトをするってわけでは今のところ無いのですが、何かいつの間にか全てのプロジェクトを、疑いも無く「日本人」向けに発信してたなぁと、思うのです。

国内1億人ちょっと(むしろ札幌190万人)のマーケットの中だけで勝負しようと、いつの間にかそんな思考回路が出来上がってて、なかなか広がりを見せられずにいまして。

韓国の例がよく出されるんですけど、韓国は国内の需要には程々に諦めて、諸々海外で商売しようと政府単位で動いてるんですよね。そのための語学教育だったり。
すごい勢いですからねー。じゃんじゃん人材も放出してネットワークを世界中に広げてるみたいだし。

そういう意味では上海の日本人ネットワークもものすごく強固で、民族意識のようなものはすごく感じています。

さてさて、何が言いたいのかというと、もっと色んな世界を知らなきゃいかんなぁ、と。ジャストで日本の札幌に当てはまることじゃなくても、外から見た日本なり札幌の立ち居地が見えたり、全然違う地域の事例を見たりすることで、開けていくんじゃないかなぁ、と。

まだまだ勉強中。

意識の矛先と、言葉。

500m美術館【さっぽろアートステージ】

11月7日、教文13丁目笑劇場、無事終了しました!
ご来場いただいた皆様、宣伝協力してくださった皆様、本当にありがとうございました。

満員とはいきませんでしたが、我らが笑劇一座、渾身の作品「スパーク!忠臣蔵!」は
たくさんの笑いと、予想外の涙で、大きな拍手に包まれて無事終わりました。
本当に良い作品でした。

また近々写真をアップしますね。


さて、今日は札幌で行われている「さっぽろアートステージ」の企画

500m美術館

を、見てきました。

どんな企画かというと・・・


地下鉄東西線「大通駅」と「バスセンター前駅」を結ぶ約500mの地下通路。
普段何気なく利用しているこの地下通路をギャラリーに、たくさんのアーティストの作品を展示して、この日常的な空間を美術館に変えてしまおう!というのが「500m美術館」です。期間中は、札幌のみならず世界各地で活躍するアーティストが様々なスタイルで、道行く人を楽しませてくれます。

期間/2010年11月1日(月)~12月12日(日)
会場/地下鉄東西線地下コンコース「大通駅」「バスセンター前駅」間

(HPより抜粋)

そもそもアートステージという札幌市が進めている事業の中の「美術部門」の催しで、
いわゆる「アートを身近に感じてもらおう」という趣旨のものです。

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ほんで、この500m美術館のディレクションをしているのが、

「札幌ビエンナーレ」実現に向けて動いている 端 聡 さん。

期間が長いのに昨年は見ずに終わってしまったこの企画。
なので1年ぶりの鑑賞だったのですが。

正直、良かったです。

今回は「一般公募」と「推薦」を分けて展示してあり、
「推薦」は注目すべき札幌のアーティスト17名!ということでした。

推薦の作家の作品の中には、本当に魅力的な作品もあり、
こんな作家がいたんだなぁ、と単純に嬉しくなりました。

河原健さん、國松希根太さん、風間真悟さんの作品が、かなり良かったです。
ここからは現代美術好きの僕の勝手な戯言です。

河原さんの作品は

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こんな感じです。
こういう絵画が数点展示されています。

色使いや柔らかな印象を受ける絵です。

小林孝亘さんという画家が居るのですが、小林さんのような暖かな光の表現で日常性を際立たせる表現と通じるものを感じました。

その他にも、スッと心に入ってくるような絵を描く方で、うっとりしてしまいました。


國松さんの作品は

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こんな感じです。

Horizone というタイトルの作品が4点。
日本画を思わせるぼんやりとしたタッチですが、寄って見てみると・・・

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淡い線のようなものは、木の年輪なんです。
國松さんの作品は、実は何度か見たことがあって、
普段は木を素材とした立体作品を多く手がけています。

平面を見るのは僕は初めてだったのですが、
木という素材に対してのアプローチがすごく自然で丁寧で、その眼差しに愛を感じました。

既に海外でも通用するんじゃないか?と思わせるような作品を、次々と発表する國松さんは、
実は僕が勝手に超期待している作家さんです。

会って話したこともあるのですが、人柄もすごく良い方で、何かしらプッシュアップしたいと思っています。
國松さんのHPも楽しいです。

ほんと、是非みんな見てください!


風間さんの作品は、うまく写真に撮れないものだったので掲載しません。

造形的に幾何学的で美しい半立体作品です。
うまく言葉では表現できなくて悔しいですが、白い背景に黒いオブジェが映えていました。
「壁の存在」を意識したという説明書きがかかれて居ますが、あまり読まないで見た方が楽しいかと思います。ちょっと説明的すぎる気がしました。


と、こんな感じで沢山の作品が鑑賞できます。
しかも無料で。

いかんせん「通路」なので、作品自体に求心力のようなものを含んでいない作品は完全に「風景」になってしまっていたり、展示物がちょっと斜めになってたり一部破損していたり、パンフレットが1冊も残ってなかったりと、色々不満はありましたが、全体的に良い展示だったと思います。

ただ、作品としてもう少しコンセプチュアルなものが欲しかったなぁというのが個人の意見。

「地下通路」というところで、場所との意味合いや関連性(キーワードとして「ホームレス」「地下鉄」「公共」など、その場でしか成立しえない作品)、社会と向き合うような作品がもっとあれば嬉しいなぁ。

「市民のためにわかりやすく」は、やりすぎるとアートの質そのものを下げてしまいかねるので、
そこは作業分担して、アーティストは表現を、ディレクターやマネジメントする人が噛み砕いたりわかりやすい仕掛けやアプローチの方法を考えていかないと。

直接的でわかりやすいものは、入り口としては上手く機能しても、やっぱりすぐ飽きてしまいますから。

そんな中で作品の強度、というか本来あるべき強さを兼ね備えた作品をいくつも観れたことが嬉しかったです。


本当、観た方がいいです。

地下鉄大通駅~バスセンター駅、是非歩いてみてください!


第11回教文13丁目笑劇場!

前回のブログでもお伝えした、

11月7日開催の第11回教文13丁目笑劇場。

昨日、僕は初めて通し稽古を見てびっくり。


はじめはてんでバラバラで、うまくいかないことばっかりで、
セリフは頭に入らないし、なかなかみんな揃わないしで、
この芝居本当どうなってしまうんだろう・・・と不安でいっぱいでしたが。


笑えました。


テンポも良く、今までの芝居よりも“変な間”が無くて、
話がトントン拍子に進んで行く様は、心地よくて見飽きなかったです!



作・演出の棚田さんいわく、テンポはまだまだとのことですが、
1週間前にしてこの出来栄えは・・・もしかしたら笑劇一座にとっては初めてかも!?


さすがは短編演劇祭2008年、2009年連続チャンピオンの棚田さん。
今札幌でこんなにもくだらない(いい意味で)群像劇を書ける人は居ないと思います。



笑劇一座のみんなも着実に良くなってるし、パワフル!

最後ちょっと感動しちゃいましたもん。


$教文山下お仕事ブログ-一座練習



最近風邪ひいて体調不良気味でしたが、すごく元気が出ました。

人、そして劇の力だなぁと改めて実感。


そして勇気付けられたので、僕もあと6日間、精いっぱい頑張ろうと、そう思いました。
(モチベーションは自分で管理できなきゃ本当はダメなんだけど・・・)


皆様ぜひぜひお越しくださいませ!

ちょっと疲れ気味だったり、

最近やる気無くなってしまってたり、

人生についてぼんやり見つめ直してたり、

日曜予定が無かったり、

何か新しく始めようかななんて思ってたり、

そんな人に見て欲しいです。


大の大人が、こんなにもくだらないことに一生懸命になっている姿は、

笑えますよ!

そしてきっと心が楽になる。

肩の力が抜けて、もちかしたら世の中がちょっと違って見えるかも。




上演時間は1時間20分程度でお値段は1200円!

1分15円。


この不景気の世の中にしちゃあ安い買いものじゃないですか!

きっと心に響く何かがあるはず!!


ぜひおこしください!!



第11回 教文13丁目笑劇場
「スパーク!忠臣蔵!」

【日時】
 2010年11月7日(日) 14時開演(13時30分開場)

【場所】
 札幌市教育文化会館 小ホール

【料金】
 1,200円(全席自由)

【チケット】
 教文プレイガイド 011-271-3355
 4プラプレイガイド
 大丸プレイガイド
 道新プレイガイド

 ローソンチケット《Lコード:13972》
 チケットぴあ《Pコード:407-483》
 
 札幌市教育文化会館web http://www.kyobun.org/contact/contact_form01.html
  ※公演名・枚数・料金・受渡し方法を明記の上送信ください!

【問合せ】
 札幌市教育文化会館 事業課 011-271-5822

$教文山下お仕事ブログ-チラシ

ご予約は、お早めに!

11月7日【市民劇】お笑い忠臣蔵

さてさて能楽公演の後は、

11月7日(日)14時開演

第11回教文13丁目笑劇場

その前にもかけ声オモシロ入門というなかなか変わった講座+ワークショップもあるのですが、

ここでは笑劇場について触れます。


第11回ということで、今年6年目を迎えます。
年に2回ずつやってました。

お笑いブームの先頭を突っ走り、
当時は中川家とか有名になる前のタカトシなんかも来ていたとのことです。
(僕がこの職場に来てからはFUJIWARAとかダイノジ、アメザリとか)

僕はあんまりお笑い詳しくないんですが、世に言う「お笑いブーム」が落ち着いたのは知ってます。

そこで今教育文化会館が取り組んでいるのが

「市民劇」

しかも

「喜劇」

なのです。


$教文山下お仕事ブログ-集合



何故喜劇かというと、これにはワケがあります。


教文は日本で初めて公共施設主催のお笑いスクール「教文13丁目笑学校」を昨年まで開催しており、

そこでお笑い好きの市民に多く出会いました。

しかしいかんせん「面白くない」というのが正直なところ。

中には才能のある若者が一部よしもとに入ったりと活躍していますが、才能が必要。


そこで、教文が考えたのは、
「素人でも笑いをとれる方法」



というわけで「喜劇」となりました。

脚本・演出は札幌で活躍する構成作家の方や劇団の方にお願いして、

言われたとおりに動けば笑いが起こる。

もちろん努力は必要ですが、結構なんとかなる。そして何より


$教文山下お仕事ブログ-シュール


ほほえましい のです。


いや、今風の言葉で言えばちょっとシュールなのかな。


$教文山下お仕事ブログ-怪獣




年齢経験問わず募集をしたところとても多くの方が参加してくれました。

下は小学生から上は70代のご婦人まで。

アクの強いおっさんや、気の小さい奥様までが、

一生懸命おどけて笑いを届けようという、そういう心意気がハートフル!!


$教文山下お仕事ブログ-フジゴン



そんな市民によるお笑いステージ!


とは言っても中身は手を抜いてません!

そのテンポとたたみかけるギャグの連続で札幌では確固たる地位を確立している



劇団怪獣無法地帯 の 棚田満 さんが脚本・演出を手掛け、


稽古場も笑いが絶えません。

それもそのはず、棚田さんはこの夏話題になった
「短編演劇祭」の2年連続チャンピオンの立役者。

どこまで「笑い」に肉薄できるか、私もとても楽しみです!


僕もがんばります! ※出ません

$教文山下お仕事ブログ-僕



時代劇で、しかも忠臣蔵!

ご高齢の方にはバッチリじゃないでしょうか?
おじいちゃん、おばあちゃんに、チケットなんぞプレゼントしてみてはいかがですか?

勿論、ストーリー知らない人でも楽しめます!

衣装代は正直結構かかりましたが、その成果をぜひぜひご覧ください!


笑えばガン細胞への免疫力もあがります!

笑って損ナシ!



ぜひおこしください!!



第11回 教文13丁目笑劇場
「スパーク!忠臣蔵!」

【日時】
 2010年11月7日(日) 14時開演(13時30分開場)

【場所】
 札幌市教育文化会館 小ホール

【料金】
 1,200円(全席自由)

【チケット】
 教文プレイガイド 011-271-3355
 4プラプレイガイド
 大丸プレイガイド
 道新プレイガイド

 ローソンチケット《Lコード:13972》
 チケットぴあ《Pコード:407-483》
 
 札幌市教育文化会館web http://www.kyobun.org/contact/contact_form01.html
  ※公演名・枚数・料金・受渡し方法を明記の上送信ください!

【問合せ】
 札幌市教育文化会館 事業課 011-271-5822

$教文山下お仕事ブログ-チラシ

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