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「グスコーブドリの伝記」

フィギュアアート・シアターのワークショップ修了公演「グスコーブドリの伝記」、無事終了しました。ご来場いただいた皆さん、ブログご覧いただいた皆さん、どうもありがとうございました。

公演の様子は、こちらのFAT!Sブログにアップされていますので、もしよろしければご覧ください。
本当に美しくて幻想的な舞台でした。

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3年前から始まったこのプロジェクト。
僕は直接の担当ではなかったので、なかなか奥に入り込んで・・・ということはできませんでしたが、沢さんをはじめ、関係者の皆さんからは、本当に色々なものを学び、勝手に吸収させていただきました。

そんな感謝を込め、


打ち上げの席でこんなものをプレゼントしました!



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台車ラジコン。



沢さん「これチェコに持って帰れってか!w」




・・・すいません!



そんな訳で(?)、今回見逃してしまった方には朗報!

沢さん演出の次回作、同じく教文で12月にございます!
オペラ団体「札幌室内歌劇場」によるオペラ公演。

オペラと人形劇のコラボレーションです。
昨年にも同歌劇団とのコラボレーションで好評を博しました。
期待しちゃってください!


アマールと夜の訪問者
2011年12月23日(金・祝)
会場 札幌市教育文化会館小ホール
1日2回公演(14:00/18:00)※開場は各回公演45分前
全席指定 一般4,500円 学生4,000円

チケットは、教文・大丸・道新の札幌市内各プレイガイド チケットぴあ オフィス・ワンで発売中


詳しくは教文のHPへ。


また教文でお会いしましょう!! 

10/14は京都に参りおす。

教文では週末にフィギュアアート・シアターWSの発表公演がございます。
本日、舞台がほぼ組みあがりました。

美しいのです。

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これは生で見ていただきたいのですが、美しいのです。
最初のシーンは、ガレキの山から始まります。
ここから、命を吹き返す様々なオブジェ達。

舞台装置も廃材を使っているのですが、いやもう、ハイセンス。
空間を充分に使い、舞台だけではなく天井、そして奥行きなど、本当に沢さんのセンスが光っております。
僕は展示とか空間構成のセンスが微塵も無いので、ただただ圧倒されるばかりです。本当美しい。
ヨーロッパのセンスってこういうことかぁ、なんて感慨深く見とれていました。

料金は2,500円。さあ、8日9日は教文へ!

当日券もございます。
週末の予定がまだな人は、とにかく見といて!

この公演について、日々更新されるブログはコチラ
公演については教文のホームページでチェックしてください。

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さてさて。





そんな中、先月の横浜に引き続き、僕も遠征します。






今回は京都です。






五感で感じる和の文化サポートスタッフ
自主勉強会・特別編
札幌からの使者・山下智博氏に聞く!


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↑山下智博

日時:10月14日(金)19時~
会場:京都芸術センター 和室明倫(4階)
料金:無料・予約不要(どなたでもご参加いただけます)
出演:山下智博(プロデューサー/アーティスト)
進行:奥脇嵩大(京都芸術センター)


■プログラム
・スペシャルパフォーマンス「能面愛舞」

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・トーク「北海道には伝統が無い!?」
  ◇北の京芦別プレゼンテーション

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・札幌ビエンナーレについてのレポート
  ◇10/29から始まる札幌ビエンナーレの概要報告
    自身がディレクションする「札幌ハプニング」の紹介

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もうちょいしたら公式な情報が京都創生座さんのブログに掲載されます。多分。。

いや、されないかも。でも、本当にやるんだからね!!


それにしても、伝統芸能の本場で僕が踊ったり、古都の本場で北の京芦別のプレゼンをしたりして許されるのでしょうか・・・

それもこれも、見てのお楽しみです。
楽しいひとときをお約束いたしますので、是非ご興味ある方は京都芸術センターへ!
どなたでもご入場いただけますし、無料なのでフラッとお立ち寄りください!


また改めてご案内しますが、10/19には伊坂幸太郎さん原作の舞台「オーデュボンの祈り」公演もありますです! 会場はご存知札幌市教育文化会館。詳細はコチラ

素晴らしい芸術の秋をお送りくださいませっ!

助成金を獲得する、という選択肢。

先日、世田谷パブリックシアターの矢作勝義氏による公的助成金の獲得講座を拝聴しました。

矢作氏は小劇場出身の制作者で、現在は世田谷パブリックシアターに勤務しながら、小劇場の制作者向けに同様の講座を行っており、内容もすごく分かりやすいものでした。

今回は「公的助成金」について。

つまりそれらの多くは「税金」であることを意識しようということ。
それらは社会のために還元されるべきであって、つまりは個人的なミッションのために使われるのではなく、社会のために使われるべきである、と。

社会のために使われるというのはどういうことか?というと「募集要項に書いてある」とのこと。

なるほど、例えばそれらは「地域振興のため」「住民と協働」「コミュニケーション教育の普及」「国際交流のため」など、助成金の種類によってきちんと打ち出されています。

そこで考えるべき、すべき行動は、
それらの募集要項と、自分たちが現在行っている活動と「共通点」をいかに見出すか。
そしてその共通点は、自分たちの活動ミッションと近しいものかどうか。
制作者と代表、メンバーと確認していく作業。

つまりその場しのぎで書類を取り繕っても見透かされちゃうよ、と。
それでも助成金をもらえる場合もあるけど、本当にやりたいことってそれでいいの?と。
目の前の助成金のために、団体としてやるべきではないことも抱え込んでしまおうとしてない?と。

矢作氏曰く、そこでその団体が岐路に立つこともあるそう。
何となく学生時代の延長で継続している団体や、仲良しサークルからの発展でできあがった団体に、果たして「設立目的」はあるのか。「活動ミッション」はあるのか。そしてそれは「社会に利益を還元するもの」なのか。
そこで明確な答えがなく、それでも助成金を申請しようと思ったら、団体の活動の方向性を今一度考える必要があると。
再考の結果、劇団を解散してしまった例も多く見ているとのことです。

今、自分たちで「劇団費」「団体費」「部費」などの名目で費用をメンバーから捻出して、やりくりしている団体は少なくないと思います。そこには勿論メリットも充分にあります。
自分たちのお金なので、何に使っても外から文句を言われる筋合いは無いのです。
つまり、全てのお金を自分たちのやりたいことにだけ使い、純度の高い表現ができるのが最大のメリットです。
ただ、助成金使うとなるとそうはいきません。そこはもしかしたらデメリットに感じてしまうかも知れませんが、予算が増えることで選択の幅は想像以上に広がることも確かです。

団体の在り方は勿論多種多様で然るべきだと思います。
ただ、公的な助成金を獲得するには「自分たちの表現で社会にどうやって利益を還元するか」という考え方は無視できないようです。

そして私たち公的資金を扱う劇場も、常日頃意識しなければいけない問題なのだなと改めて意識する良い機会となりました。

助成金の情報については、ネットTAMさんやfringeさんが細かくまとめて情報を出してくれています。
まずは募集要項をダウンロードして眺めてみるところから始めてみてはいかがでしょう。

フィギュアアートシアター

芸術の秋を先取りし、皆さんにオススメしたい公演を紹介します!


これ。



フィギュアアート・シアター ワークショップ修了公演
KENJI サッポロ 2011
グスコーブドリの伝記

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2011年10月8日(土)、9日(日)の2日間。
札幌市教育文化会館の大ホールを舞台に、各日14時18時の2回公演でございます。
チケットは2,500円で、全席自由。250席の限定です。

実は大ホールの舞台上に仮設客席を作るのでこの席数。
普段なかなか無いですよー

こちら、ワークショップ修了公演なのですが、あなどるなかれ!
3年がかりの壮大なワークショップの成果発表!
きっと満足していただけますよ!

昨年はこのワークショップ、円山動物園でも行いました。
その時の様子を紹介しますね。


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人形師の沢則行さんの人形劇のスタイルは、私たちが持っている人形劇の概念とは全く別の世界感で作られています。
何というか、人形劇というジャンルに捉われていないのです。

人形も出るけど、人間も出る。
人間が喋った方がいい場面は、人間が喋るし、普通黒子であるはずの人間が人形と会話したりもします。
人形劇において「人間=見えない」という暗黙の了解はとりあえず無視して、その場にあるもの、ステージの上にあるものを全部使って最良のものを見せましょう、という心意気。



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さらに、写真を見ておわかりの通り、舞台の奥にある白い布に映る背景が目まぐるしく変わります。
この背景の影絵と色が、舞台を一層ドラマティックにします。

正体はこれ。


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オーバーヘッドプロジェクター。

学校やなんかで、先生が関数のグラフとか書いて見せてくれた記憶はありませんか?
それが使い方次第でこうも変わるんですね。

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アクリルの箱に水を入れて映すと・・・


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わお!水ドラマティック!!

ちなみにこのシーン、前からプロジェクタで水滴を映して、後ろから照明を当てて、布の後ろで人が人形を操って、その影を布に映しているのです。


そして例えば去年の演目では、人の体がバラバラになるという、何ともバイオレンスな場面もあったのですが・・・


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こんなにもビューティフルに!

これも後ろで人が人形を布越しにギュッと掴んでいるので宙に浮いた演出ができちゃうのですね。


と、この辺りはまだまだ序の口。
今回はこれに大道具や大掛かりな舞台装置も加わって、さらに魅力的な舞台になりまっせ!

ちょっと一部を公開しますと・・・


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こんな影絵や・・・



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こんなシーンが。



人形が水を得た魚のように生き生きと動く舞台。
短期間のワークショップでは辿り着けない素晴らしい成果をご覧いただけます!

公演まであと1ヶ月を切りました。
みなさん、ご予約はお早めに。


また後日、宮沢賢治原作の「グスコーブドリの伝記」についてのお話を書かせていただきます。


【チケットお求め方法】
◇プレイガイドで入手!
 ≪取扱≫ 教文プレイガイド(011-271-3355)、大丸プレイガイド
◇コンビニで入手!
 ≪取扱≫ ローソンチケット(Lコード 17121)、チケットぴあ(Pコード 414-786)
◇ネットで入手!
 ≪取扱≫ 札幌市教育文化会館ホームページ ※9/30迄の受付予定


是非ともお越しください!
教文FAT!Sツイッターからも、情報をどんどん発信しておりますよー!


演劇フェスティバルと、コンドルズ。

皆様こんにちは。

すっかり更新が滞ってしまいました。
怒涛の8月で、なかなか記事を書けずにいました。すいません。

8月は本当に沢山の事業を行い、本当に沢山のお客様に来ていただけました。
演劇フェスティバルに関連する公演・ワークショップ・短編演劇祭、
そして先週終わったばかりのコンドルズのワークショップと公演!

ツイッターでは随時情報を更新していたのですが、ブログには手を付けられませんでした。
1つ1つが濃厚な記事になるものなのですが・・・がっつり書くのはちょっと無理です。。

ダイジェストでお送りします。


■短編演劇祭 王者は「イレブン☆ナイン」【2連覇】
教文演劇フェスティバルの目玉企画となった「短編演劇祭」。
今年も波乱の予選を勝ち抜いた「劇団アトリエ」と「Words of Hearts」が、
昨年度チャンピオン「イレブン☆ナイン」と愛知劇王チャンピオン「劇団あおきりみかん」に挑むという構図に。
決勝戦のチケットは完全売り切れ。見られなかったお客様も多かったのではないでしょうか。

結果は地元のイレブン☆ナインが制し、愛知劇王で敗れた劇団あおきりみかんにリベンジを果たしました。

貪欲なまでに「お客さんを楽しませる姿勢」を貫き、笑わせ、楽しませ、飽きさせない、エンターテイメント性に富んだ演出が決め手となったのではないでしょうか。
しかし他の劇団も素晴らしい演技を披露し、甲乙つけがたい名勝負となりました。

来年の劇王にはあおきりみかんは登場しない模様(殿堂入りらしい!)。
これはイレブン☆ナインに二冠の期待がかかりますね!お楽しみに!


■コンドルズワークショップ・公演
今や日本を代表する人気ダンスカンパニー「コンドルズ」
サラリーマン体操をはじめ、広い年代の方々に認知され、東京では公演チケットがソールドアウトするほどの人気っぷり。
そんなコンドルズの公演を札幌で行いました。
本当にダンス以外のことも真剣にふざけていて(良い意味で)、途中何の公演なのか良く分からなくなるくらい楽しいステージでした。
特に人形劇では爆笑を呼び(ダンスカンパニーなのに・・・)、最後のダンスはビシっ!とキメる。
そんなメリハリのついたステージで観客をシビれさせておりました。
終演後の物販ブースに出演者が現れるのであわやパニック状態。
終わっても熱いコンドルズ公演でした。

ワークショップでは、参加者それぞれが「仕事着」で集まる一風変わったものを企画。
サラリーマンとOLがほとんどかなぁと思っていたら・・・

ナース、パン屋、清掃業、主婦、大学の先生、図書館司書、お寺さん・・・もう何でもアリ。
というか、近藤さんのファンって、こんなにも幅広いんだなぁとその凄さを実感した次第です。

内容もすごく面白くて、それぞれの職業の普段の動きをダンス(体操)に組み込んでいくような形なのですが、やっぱりこなれている動きはめっぽうスムーズ。
その職業以外の人が真似しても真似できない「なめらかさ」みたいなものがあって興味深かったです。

あと個人的に感じたのが職業における「服装」の視覚的な強さ。
服装で職業が推測できて、ある程度の人柄とかもにじみ出てくる。
職業に対するイメージがそうさせているのだと思うのですが、いやはや先入観って面白いですね。

最後、それぞれの動きを作ったところまでは順調に進み、最後どうやって体操にするのかなぁと思っていたら、近藤さんがピアノ弾き始めまして・・・!!
曲調もピッタリで、何とも間の抜けた、でもしっかりとポイント抑えた面白い体操ができました。
近藤さんの「空気を作る力」と「何でもこなす器用さ」には本当にびっくりしました。

詳しくは、9月9日付けの北海道新聞にドドドン!と見開き特集を組んでいただいているので是非ご覧ください!!!



そして最後に。
写真なくてごめんなさい。