2日目:意志の弱さ | ナンパは思いやり

ナンパは思いやり

ラクトがナンパを通じで自己成長し魅力的な人間になることで理想を掴むためのブログです。

0:00 R街

この日はナンパ師納会があった。
しゃべりすぎてもうすでに声が枯れてしまう。

サブ携帯が紛失したので
納会後に一人抜け出し昨日行ったお店を巡った。
どこにも見当たらず。
仕方ないので一人Museに向かう。

この時間のMuseは男一人では入れない。
誰かを捕まえないとと思い思考を巡らす。

ふと前を見ると一人で歩いている子がいた。
サンタコスではない。
声を掛ける。
すごく困っているみたいだ。
N街に行きたいとのことでMuse方面だし案内することに。

詳しく話を聞くと友達と飲んでいたら男友達に近くに居るから来ないかと言われたらしい。
男友達の方はもう一人女の子がいるという。
3人共面識があるみたいだ。

仕方なく飲み会を後にして男友達と合流しようとしたらしい。
しかし道が分からずお店の場所も知らない、かと言って連絡も取れずで立ち往生していたらしい。
ひと通りの話を聞いているうちに男友達から電話が来た。

「もしもし。場所が分からないの、今知らない男の人が案内してくれてる」
「ラクトだよ」
「ラクトさんだって、え?なに?イケメンなら連れてきてって?」

そんなやりとりをしていた。
彼女が電話を切った。

「イケメンならって男友達が言ったの?」
「違うよ、途中で女の子に変わってその子が言ってたの」
「そもそもイケメンって誰判断だよw」
「さあw」
「イケメンだと思う?」
「うーん」

どうやらイケメンではないみたいだ。

「その女の子ってどんな子?」
「モデルみたいな子ですごく可愛いよ」

女の子の可愛いはあまりあてには出来ない。
ただ特徴を聞くとスタイルはいいみたいだった。

電話が再度掛かってきた。
お店の場所を言われているみたいだけど彼女にはわからないみたいだ。
拉致があかないので電話を変わってもらう。

お店の前まで出てくるとのことでそこまで向かう。

声を聞いた感じだと芯が強そうな女の子だ。
しゃべり方とトーンから自信が垣間見える。

無事合流を果たす。

モデルみたいな女の子は間違いなくスト高だ。
今の自分では歯が立たないレベル。
一緒に入ってもいいとのことでお店に入る。

お店は会員制のバーみたいな感じだった。
男友達とも合流して乾杯する。

男友達はスト高の腰に手をやって払いのけられていた。
そんなことを繰り返していた。
聞くとその2人は以前ルームメイトだったらしい。

自分は声かけた子と和む。

今まで何をしてたのか。仕事の話。趣味の話。
そして恋愛の話。

とにかくこの子は優柔不断で自信がない。
ほっとけない性格なので真剣にアドバイスをしてあげる。
人との付き合い方とか恋愛観とか人生観など。

人にアドバイス出来るくらい偉いわけではない。
しかも付き合ったことなどないのでナンパでアポした経験などから絞り出してアドバイスをした。

色々と話しているうちに悩みをボンボン言ってくる。
それら一つ一つしっかり考えて丁寧に答える。
そのうちセフレみたいな関係の男がいると告白された。
その場では気づかなかったけどその相手がまさに呼び出した男友達のようだった。

関係に疑問を持っているみたいなので
自分がどうしたいのかを聞きアドバイスをしてあげる。

真剣に悩んで打ち明けてくれているので無下には出来ない。
こっちもその子が良い方向に進むように考えてアドバイスをする。

3:30

話し込んだらこんな時間になっていた。
恐らく持ち帰ることは出来る子だ。
しかしサンタコスではないしMuseにも行ってない。
そもそも今はクリスマスノック中だ。
極力サンタコス狙いで行きたい。
このままここで過ごしていていいのか。

葛藤しあう。

この子と一緒に過ごしたら間違いなく楽しい。
この子と別れてMuseに行き、結果坊主でストに切り替え、終わるともわからない声掛けを永遠とする。
楽な方へ流れてしまいたい。

弱い心が邪魔をする。

本来なら道案内だけで済ませてMuseに向かうことも出来た。
それを声が枯れている、一人だと入れない。
無意識にそんな理由を作って一緒にお店に入ったのかもしれない。

変な重圧を感じどうしていいか分からなくなる。
頭がめちゃくちゃになりそうだ。
何が正解か分からない。
まだまだ自分の意志が弱い証拠だった。
そんな事を考えながら話し込む。



自分がずっと話していたからか男友達が帰る素振りを見せた。
スト高の子も一緒に帰るみたいだ。

以前の経験からお金を払わず出て行くのかと勝手に警戒した。
冷静に考えればそんなことはないはずだった。
こっちには自分だけではなく声を掛けた女の子もいる。

しかし頭がめちゃくちゃになり正常な思考が出来なくなっていた。
疑心暗鬼。

最悪それも仕方ないかと思い女の子に尋ねる。

「友達帰るみたいだけどどうする?」
「うーん」

この子は優柔不断なのだ。
自分が一緒にいたいといえばこのまま一緒に過ごせる。
そして即は出来るであろう。

「友達と一緒に出る?」
「・・・うん」

しかしコートを羽織る動作や荷物を持つ動作は緩慢だ。
一緒に出なくてもいいサインは出ている。

もういったい自分でも何がしたいのか分からなかった。
ただあるのはクリスマスノック中というのがかすかにある感じだ。

男友達たちが先に店を出る。
準備を終えて少しして自分らもお店を出る。

会計は済ませてあったようだ。
何て馬鹿な考えをしていたんだろう。

エレベーターで合流した。

外に出て男友達が声かけた子を引っ張って一緒に帰るみたいだ。
スト高の子は一人別れてタクシーを呼んでいる。
声を掛けた子に別れを告げてスト高の方へ走って行く。

「始発までどうするの?」
「適当に過ごすよ」
「うーん仕方ないなあ。始発まで付き合ってあげる」

そう言って止まっていたタクシーが空車のまま走りだした。

「けど私はやらないからね」

聞き流す。
気分さえ盛り上げてしまえばそれは関係ない。
しかし盛り上げることは出来るのであろうか。

この時点でMuseに行くのは諦めてスト高攻略に踏み切った。

4:00

周りに居酒屋など全くなくお店を探して歩いた。
少し歩くとスト高の子が知り合いのバーが有るのでそこに行こうといった。
このまま店が見つからないのもどうかと思ったので行くことにした。

お店に入りお酒を頼む。
スト高の子がマスターと話す。
自分は蚊帳の外だ。
ここで間違いに気づいた。
2人で話すことができない。
案の定スト高の子がマスターと話し込む。
時々こちらと会話をする。
お店を選ぶ時点で間違っていたのだ。

ふと女の子が聞いてきた。

「なんであの子持ち帰らなかったの?」

正直自分でもわからない。
ただ分かるのはクリスマスノック中ということ。

スト高攻略に踏み切ったとは言えお店選びを誤った。
かろうじて戦う意志はあったので
この子の価値観などを聞き楽しませるようにするにはどうすればいいのか考えて質問する。

なかなか刺さらない。
敗戦濃厚だ。

何度も質問を繰り返すけど大きく刺さる所は何もなかった。
思い切って聞いてみる。

「正直めんどくさいと思ってるでしょ?」
「ううん。そんなことないよ。つまらなかったらそもそもタクシーで帰ってるし」

ますます分からない。
なぜ彼女は一緒に飲もうとしたのか。
単なる同情だろうか。
情けない。

5:00

終始こんな感じで会話が進み始発になる。

「そろそろ始発だし店を出よう」
「うん」

店を後にしてタクシーを呼ぶ。
番ゲも考えたけどした所で見込みはないと思った。

タクシーが止まり別れを告げる。
帰り際頬にフレンチキスをして別れた。

自分が思うに彼女はつまんないだろうと思っていた。
けど実際にはそうではなかったのだろうか。
最後のフレンチキスはなんだろう。
そんなに印象としては悪くなかったのか。
それともただ単に別れの挨拶代わりなのか。

自分のレベルでは推し量ることはまだ出来なかった。


Museから次々と人が出てくる。
さてどうしようか。
まずは頭を切り替えなければならない。

周りを見渡して頭を冷やしていると見知った顔を発見した。
納会で一緒だったあつしさん、こくうさん、Giriさんだ。

挨拶をしてストに混ぜさせてもらう。

Giriさんは大分飲まれたようでタクシーで帰宅した。

3人でR街交差点へ。
ソロの子、2人の子とコンビを変えて声を掛ける。

サンタコスはまだまだいる。
声を掛けるも反応が悪い。

何度か声を掛けているとこくうさんとはぐれてしまった。

6:00

声を掛けども反応が悪く連れだしさえも出来ない。
まだ空いているクラブに行ってみる。
昨日同様このクラブも出来上がった状態だった。

外に出た所でごまきさんと合流する。
別のクラブの方がいいと言われて一緒にいく。
比較的サンタコスもいた。
ただ、オラオラ箱過ぎてついていけない。
地蔵してしまった。

少しして出ることにする。

またさっきのクラブに戻る。
状況は変わっておらず出る。

8:00

完全に朝を迎えていた。
お腹が空いたのでごはんを食べる。
そこであつしさんからクラブでの立ち居振る舞いや見極め方を教えてくれた。
とても参考になるものばかりだ。

9:00

ストを続けるか迷う。
その時にスト高3人が歩いてきた。
そのままコンビニへ。
追いかけて声を掛ける。
反応がいい。
しかもめちゃくちゃ可愛かった。
和む。
番ゲ打診、拒否、放流。

ひとまず紛失した携帯を駅員に調べてもらうために駅へ向かう。
ここでもないという。

まだお互いやり足りないのかストする気まんまんだ。
電車に乗り込みS街に向かう。

9:30 S街

ここもあまり変わらずだった。
とりあえず声を掛ける。
反応よくても続かない。

しばらく歩きまわり以外にもサンタコスを見つけた。
ただしあまりにも太い。。。
またサンタコスを見つけた。
親子連れだった。

しばらく眺めていると可愛いサンタコスを発見する。
声を掛けるもガンシカ。

11:00

そろそろ潮時だろうということであつしさんと握手をして別れる。

2日目のクリスマスノックは幕を閉じた。

結果、番ゲすらなし。

意志の弱さで判断ができなかった。
ぶれてしまった。
Museに向かうべきだったのか。
今考えてもどうすればいいのか判断に迷う。