今Dokiポートレート 〜RAW現像 SILKYPIX 活用術〜 | 写真を「もっと」楽しもう!

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ライフワークは
耽美的ポートレート
で自分のイメージを
映像化。

その他、花撮影、スナップなんかをオールドレンズやフィルムカメラで
一味違う楽しみ方を写真とともに綴ります。

みなさん、こん◯◯は!


Laskeyです。


〜ポートレート撮影〜


ポートレートはモデルになる相手との

コラボで撮るもの。

一方、スナップは相手が撮られていることを

意識してない写真。ポートレートでも

スナップ風なんてのもありますが、モデル

さんが意識して撮影者との関係性が滲む写真

ならポートレートかな。なんて思う訳です。


自分のワークショップで、囲み撮影の

様にガシャガシャ撮影せずに順番で撮影

して貰うのはあくまでモデルさんと対峙

して自分ならではの撮影ができるように

する練習、順番待ちの間にライティング

、撮るイメージ、カメラの設定を考えて

準備して頂きたいからなんですね。

Model LUNAちゃん


〜RAW現像とレタッチ〜


そう言うことで、ポートレートの場合は

撮影者のひとりよがりでは無く、モデルさん

も納得する写真にしたいものです。

より良いものを目指そう。なんて思うと、

やはり現像、レタッチ、と言った作業が

必要になります。因みにJpeg撮って出し。

は所謂カメラメーカーが予めプログラム

したテイストで現像されたデータです。

もちろん、コレが気に入っていれば、それ

はそれで良いですが、JpegデータはRAW

データより情報量が少ないので、レタッチ

すると画質が劣化します。

RAWデータはJpegより多くのデータを

蓄えている事から、自家現像、レタッチ

に向いていて、現像は撮影したデータを

撮影者のイメージにより近づけるために

行う基本作業となります。レタッチは肌の

キメを整えたり、要らないモノを消したり、

と言った加工もしてより良く見せる作業で、

仕事の現場だと、レタッチャーと言う神業

使う人達が居たりします。

蛇足ですが、フィルムの頃から手間のかかる

専門的作業ですが、加工はありました。

しかし、デジタルになってからはソフトで

誰もがより細かく簡単に出来るようになった

んですね。そう言う意味では現像、レタッチ

迄をやって自分の一枚が完成と言えるん

じゃないでしょうか。


〜RAW現像、レタッチのソフト〜


有名なソフトはAdobeのLightroomに

Photoshop。業界のスタンダードと言って

いいでしょう。

しかし、多機能が故に使うには知識と慣れ

が必要です。そこで、今回は初心者でも

使い易い、唯一の国産RAW現像ソフト、

市川ソフトラボラトリー 「SILKYPIX 

Developer Studio Pro10 」でポート

レートの現像、レタッチについて、仕上

げる方法と、ここまではこのソフト一つ

で出来ますよ的な内容をご紹介します。


「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」


ダウンロード版や割引クーポンがキャン

ペーン等で発行されているからマメに

市川ソフトラボラトリーさんのサイトを

チェックしたり、ワークショップに来ると

お得に入手出来ますよ。🤗


〜手軽に出来るRAW現像〜


では、実際にLUNAちゃん を撮った写真を

現像してみましょう。


ソフトをダウンロードしたら、SILKYPIXを

立ち上げてみましょう。

画面左に貴方のパソコンのフォルダツリー

が表示されるので、写真を保管してある

フォルダを選択すると、こんな感じで

下にサムネイル、サムネイルを選択する

とメインの画面に該当写真が表示されます。

(このレイアウトは好みで変更出来ます)


そのまま、画面右上の調整画面をクリック

して調整に進みます。

調整画面と主な機能に吹き出し、コメント
を付けました。
右側の点線で囲った部分が調整項目です。

SILKYPIXは非破壊画像処理を採用している
ので、ソフトの中で画像を処理する分には
いくらいじっても劣化がありません。
もちろん元にも戻せます。

〜調整項目の上から順に進めてみよう〜


先ずは全体的なイメージを決めるのに

露出調整と、トリミングをしました。

本来なら調整項目の上から順に進むと

やり易いのですが、経験上、先に決めた

方がいいのは、構図、傾き、レンズ収差の

修正です。


因みにレンズ収差の影響の実例です。


以下の最初の写真Aは見た目に近いですが

次の写真Bは顔がレンズの端に寄って

しまったので、顔の長さが微妙に潰れて

います。


つまりは本物より顔が太って見える。

モデルさんからしたら、 


「うっ、私、太った?…心の声」。

「次にまたあんな風に撮られたく無いなぁ」


ってなりかね無いですよね。


彼女らは見えない努力を沢山してるから

やはり、最後迄しっかりチェックして

報いてあげなきゃ、自分みたいなおじさん

なんて次に撮らせて貰えるか危うくなり

ます。


A  Tokina atx-m 56mm F1.4&X-T4


B  Nikkor 55mm F1.2&X-T4


〜拡大表示機能を使う〜



左上にナビゲーターと言う写真が表示

されています。コレは画像を拡大して

処理しよう。と言う時に全体のどの部分

を拡大しているのか。を分かり易くする

為のものです。

拡大率はメニューの表示もしくは、マウスの

ホイールを回転させて変更出来るので、感覚

的にも分かり易いです。

選択範囲も四角の枠をカーソルで動かす

だけ。シンプル。


因みに200%に拡大表示して肌を調整して

みます。



〜肌の質感〜


良くある簡単な方法として、ノイズ整列

とノイズ処理で肌を滑らかに見せる方法

がありますが、やり過ぎるとのっぺり

して来るのと他の部分もディテールが

潰れて来ます。



〜豊富なパラメータ〜

そこで、SILKYPIXに新しく搭載された
パラメータにポートレート2020と言う
のがあり、これをパラメータコントロール
から選択し、適用してみます。
ほぼ一発でディテールを崩さず、バランス
良い肌の木目が表現出来ます。
更に、肌色は美肌色が複数設定されて
いるので、コレを好みで適用し、ファイン
カラーコントローラーで微調整してやる
だけで自然で綺麗な肌色が得られます。
国産ソフトだけあって、日本人の肌色を
かなり研究したのがこの美肌色。と言う
ことみたいです。

さて、拡大してみると、顔の輪郭に
パープルフリンジが発生しています。
フリンジは基本、レンズの軸上色収差に
よって発生します。
SILKYPIXにはコレを目立たなくする機能
があります。
このスライダーで調整するだけで
ここまで目立たなく出来て便利。
他のソフトだと幾つかの手順を踏まない
となりませんが、このレベルのフリンジ
なら簡単に修正出来ます。

〜全体とのバランスも忘れずに〜

時々、元の大きさの画面にもどして
今いじったパラメータが他に何か影響を
及ぼしていないか?はチェックしながら
進めるといいです。
ちょっと元に戻したい。と言う時はメニュー
バーの丸矢印で1つ前に戻れます。

拡大すると良く分かる肌荒れや虫刺され
あとやニキビ。LUNAちゃんの場合は
肌のキメが元々細かく、シミも無いので
手間要らずなんですけど、あえて少し
あるソバカスを消してみましょう。
良くあるスタンプツールなどと違い、
周囲と馴染むように修正してくれるツール
がスポッティングツールです。
スポッティングツールを選ぶと拡大画面が
別に表示されるので、その中で修正したい
部分をスタンプの要領でクリックしていき
ます。
修正の輪郭のぼかし度合いも3パターンから
選ぶことが出来て自然で便利です。

綺麗な肌が更に綺麗になりました。

〜気はココロ〜

ソバカス、黒子などはモデルさんに
よってはチャームポイントで、修正を
望まない人もいます。
ですけど、心情的にモデルさんからは
「私の場合、レタッチはこうして下さい。」
とは恥ずかしい、決まり悪くて言えない
モノです。…多分。
なので、カメラマン側からさりげなく
どこまでやるのはOKか?はコミュニ
ケーションの中で把握しておくといい
ですね。

基本はウソ。嫌味にならない程度に上手く
やる。ってところでしょう。

〜オリジナリティを生かす〜

基本的な部分はコレで出来ました。
しかし、背景がちょっと暗い。
露出を弄ると背景だけじゃ無くて
全てが明るくなってしまいます。
それでは困る。
そんな時は部分補正ツールの出番です。
部分補正ツールを選択すると、カーソル
は所謂、ブラシになります。
部分補正ツールのパラメータ枠が新たに
表示されるので、そこでブラシの太さ、
輪郭のボケ具合を設定した上で、気になる
ところを塗ります。
塗った部分は赤く表示されます。
分かり易く塗った部分の明るさを
100%にしてありますが、かなり
明るくなりました。
画面を見ながら明るさや、色合い
色の濃さなどを調整出来ます。


〜更にこんなことも〜

更に、応用で色彩を変えることも
簡単に出来てしまいます。

基本的には撮影時にほぼ仕上げて
おき、現像、レタッチは最小限で
済ますようにしていますが、機能と
しては、こんなことも出来る訳です。

〜まだまだある目玉機能〜

この他、被写界深度合成、多重露光、
動体除去、ストロボモーションと
言った、Photoshopならレイヤーを
重ねて作って行くような加工が一発で
出来る機能も搭載されています。

因みにコレ深度合成です。
レンズ先端、Zeissのロゴ、フィルム巻き
上げレバー。と見せたいところの3点に
ピントを合わせたマクロレンズで撮影
した3枚の写真を一発合成しています。

この他、根強い人気のフィルム撮影。
ネガフィルムをスキャナーやカメラで
読み取ったデータを反転現像する機能も
あるんです。コレは便利❗️
ネガから自分流の現像が出来てしまう訳
ですネ❣️

今回は秋、初冬をイメージした色合い
と少しシックなトーンでまとめ、元画
とは違う感じに仕上げてみました。

因みに、来月11月20日 土曜日
ワークショップ特別編として、ケンコー・
トキナー さんでモデル(LUNAちゃん)
撮影をし、その後、SILKYPIX使った
現像セミナーを開催する予定です。

詳しくは改めて告知しますが、さほど
面倒、専門的な操作の必要が無く、高品質
の現像が出来るいいソフトだと思ってい
ます。

確か無料でお試しも出来るハズですから
是非、チャレンジしてみて下さい。🤗

告知が出たらリンクを貼りますね‼️