私たちは私たちの声を、現在ほとんど言葉の意味を伝達する道具として用いているのみです。残念なことだと思います。
人間の声は内界のさまざまな質の異なる世界を映しています。
その扉が開かれるなら誰しもが自分の声で自分を癒やすことが出来るようになるときがくるのでは、と私(声のヒーラー)は夢想しています。
子どもたちと音楽をしていたとき、囁き声(息の声)で歌うという試みをよくしていました。
日常のお喋りの延長のような声→ささやき声→心の内の声
これだけでも少なくとも声の3つの次元があると分かります。
私たちが普通に思うような、歌声の声になっていない囁き声のところも、十分聴こえるし魅力的な音楽になるのです。
そしてあるところで囁き声も出さずに心の中で歌う、ということもしました。
それでも、外的に音が聞こえなくても、そこに(子どもたちの内側に)充分に集中した音楽が流れているのが聴こえるのです。
言葉に不自由のない子、ほとんど言葉でコミュニケーションを取れない子、とそれぞれの困難を抱える発達障碍の子どもたちでしたが、この声の活動に皆、非常に良く集中しました。
子どもたちは自分の成長に必要なもの(=人間的なもの)にしか集中できません。子どもたちはなにがしか自分の、或いは人の声というものの深淵さを、感じ取っていたのだと思います。
そして私自身が、外に聞こえないけれど子どもたちが自身がみずからの内に耳を澄ましながら懸命に創る歌に、どれほど癒やされたか分かりません。
声は人間の内部の魂の在り方を表します。本来それは複数の次元が織り合わさっているもです。
それを意識して聴けるなら、声の響き=ささやきの部分が生命力を賦活し、癒やす力を活性化することが分かるでしょう。
人間が聴く器(うつわ)を用意して意識的に聴くとき、
それが内的なアンプ(音楽的増幅装置)としてはたらきます。
極小音がものすごく豊かに響いて聴こえたり、そこに物理的には無いはずの音が入って来て聴こえたりします。
外と内の空間が交錯するような驚くべき時空間になります。
ヒーリングの時はよくそのような倍音空間になります。その中でヒーリングが進みます。
倍音自体は数学的でもある宇宙の法則です。
倍音は自然の音の中にもあり、楽器でも確かめることが出来ます。
人間の声の中にもそれが現れるということです。
人間の身体に自然・宇宙の法則と同調する部分があるということ、
人間の中に複数の次元があるということの現れです。
ヒーリング時は私(ヒーラー)の声帯を使いますが、その器に入ってきて動くのはクライアントさんの魂です。
声を器として用いる私にも、それは驚くべき多彩さとして感じられます。
人間の呼吸と声で、生命力の活性化とたくさんの浄化が行われます。
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