鹿児島県・奄美大島その1 | 今日の水槽警備員。

今日の水槽警備員。

2010/11にオカヤドカリ5匹の飼育を始めました。
備忘録も兼ねて日々の記録を淡々とつけてましたが、
現在はビーチコーミング記事がメインです。

去年の年末にも奄美大島に行って貝拾いをしてきました。

 

コロナ禍で沖縄には行き辛くなってしまいましたが、南国気分を味わって貝は拾いたいということでここ数年は奄美ばかり訪れています。

行く度に期待を裏切らない収穫があるのも奄美の良いところです!

 

飛行機を降り立ったらレンタカーを借りてまずはこの浜へ。

この海の色を見るたびにうきうき気分になります。

 

打ち上げ帯はちらほら貝があり良い感じ。

昼間からオカヤドカリが活動していると新鮮な打ち上げが期待できるような気がします。

 

欠片ですがタコブネを発見。

かなりくたびれているので遠くからはるばる運ばれてきたのかもしれません。

 

ツマムラサキメダカラのFDも見つけました。

こんなに状態が良いものは初めてかも!

 

セコバイ科のあまり見かけない雰囲気の貝。

初拾いの予感…!

 

状態の良いカノコダカラ。いつ拾っても嬉しい貝です。

 

色が濃くて完璧なクチムラサキダカラ!

と思ったら中身入りでした。いつかこのクオリティのFDを拾ってみたい。

 

FD一歩手前のエダカラ。

エダカラもなかなか模様残りが拾えていなかったのでこれも嬉しい収穫です。

 

少し剥げてしまっていますがこれまで拾った中で一番綺麗な状態のスソムラサキダカラもありました。素敵なタカラガイラッシュ!


 

状態問わず凄い数のタカラガイが打ち上がっていたので寄せ集めてみました。種類も多様で海の豊かさを感じます。

 

タカラガイばかり写真を撮ってしまいましたが、しゃがみこんで大物から微小貝までじっくり探し、2日ほど貝拾いを堪能しました。

 

奄美での収穫。

一日目その1。

アカイガレイシ、クリイロヤタテ、ミガキタケ

ミガキセコバイ、ヤナギシボリダカラ、ヒトハサンゴヤドリ

 

ミガキセコバイは初拾い!

他のセコバイの仲間と比べて表面の彫刻が弱く、最初は摩耗したヒモカケセコバイかと思いました。

ヤナギシボリダカラも絞り模様はないですがツヤツヤです。

 

ミガキセコバイをアップで。

よく見ると殻頂の方にはうっすら布目状の溝があるのですが、下に行くにつれてほとんど消えていてつるっとした表面です。

名前の通り、確かにセコバイをやすりで磨いたらこんな感じになりそう。

 

一日目その2。

ヒメイシダタミアマオブネ、コムラサキレイシダマシ?、ツマムラサキメダカラ、ホウシュノタマ

クリンニナ、ハナマツムシ、ノシメニナ、チョウジガイニセチョウジガイでした、フリジアガイ、マメウサギ

 

コムラサキレイシダマシは小さくてくたびれているのでちょっと怪しいですが、他に似た貝がなく…。

ツマムラサキメダカラはピカピカです!

フリジアガイはてっぺんが欠けていますが、細かい彫刻が素敵です。

 

一日目その3。

キイロダカラ、カノコダカラ、チリメンダカラ、ヘソアキアシヤエビス

キヌヨフバイ、シリオレホラダマシ、トウガタカワニナ、ムロガイ

 

カノコダカラはFD一歩手前ではありますが模様残りは久しぶり!

ムロガイは3年前にも奄美大島で拾ったことがありますが、今度は穴なしの完品です。

 

一日目その4。

サメザラ、ウラキツキガイ、チヒロガイ

シロインコ、リュウキュウオトメガサ、ズキンフウリンチドリ、カワチドリ

 

サメザラは合弁で綺麗な状態のものが拾えました。

いつもこの貝を見るたびにわさびがおろせそうだと思ってしまいます。

 

二日目その1。

カネコマクラ、スソムラサキダカラ、ヤクシマダカラ

ジュセイラ、バンザイラ

 

カネコマクラは初拾い!

ヤクシマダカラはフォルムが丸っこくてもしやキッコウダカラかも…と思って拾ってきましたが、形が変なだけのようです、残念。

 

でも、これまでで一番良い状態のジュセイラと、初拾いのバンザイラ!

一日で日本三美螺のうちの2つをゲットです!!

 

バンザイラをアップで!

日本三美螺といえばフジツガイ科のショウジョウラ、ジュセイラ、バンザイラですが、その中でもバンザイラは数が少なくレアとの噂だったので、こんなに良い状態のものが拾えて嬉しいです!

嬉しさのあまり浜で写真を撮るのも忘れてきてしまいました。

 

これで我が家にも三美螺が揃った、と思いきや、実はショウジョウラは小さいものしか持っておらずでした。

いつかショウジョウラの成貝をゲットしたら3つ並べて記念撮影したいです。

 

2日目その2。

エダカラ、コモンダカラ、シボリダカラ、シチクモドキ、イトマキイモ、ムラサキアンボイナ

ヒモカケセコバイ、ニシキニナ、ハイイロミナシ、キマダライガレイシ、ベニウミフデ

 

エダカラはかなり良い状態だけに艶が少ないのが惜しいです。

イトマキイモは久しぶりにイモガイ科の初拾いになりました。上品な雰囲気ですね。

 

2日目その3。

ベッコウフデ、フデイモ、クリイロヤタテ?、ヤサガタムカシタモト

フトコロヤタテ、ハナワレイシ、ハチジョウレイシダマシ、イボダカラ×2

 

イボダカラは色の薄い方も濃い方もどちらもツヤツヤです。

 

2日目その4。

コホラダマシ、ゴマフヌカボラ、フリジアガイ、コンシボリツノブエ、コゲチドリダカラ、クロシオダカラの亜成貝?

ホシヤマオトメフデ、ミダレシマヤタテ、イトカケシロネズミ、バライロフタナシシャジク、イタヤガイ科の何か?

 

フリジアガイ、2つ目は殻頂が残ったものが拾えました。

そしてルビイフタナシシャジクだと思って拾ってきた貝が何と初拾いのバライロフタナシシャジク。こちらの方が少し肋がはっきりしているのですが、じっくり確認しないと見分けるのは難しそうです。

 

そして、右上のタカラガイ、タカラガイブックで調べてみたものの、似たものが見つからず…。

 

アップにしてみました。

下側左右に1つずつと、側面にかすかに黒い点があります。

全体的な形からクロシオダカラの亜成貝かなと思うのですが、自信なしです。

 

 

今回の記事の収穫は1つの浜だけなのですが、過去の貝拾いの成果に負けず劣らず良い貝が拾えました。

貝拾いはタイミングが大事と言いますが、まだ全然良いタイミングが分からないので何度も通って当たりを狙うしかないですね…!

 

次回は奄美大島の磯の生き物観察とその他の浜の貝拾いの成果をまとめる予定です。