2022/03/26 千島列島攻略にソ連を頼ったアメリカ⑨ | パンチくん!のブログ

パンチくん!のブログ

Punchくんは私の飼い猫三匹のうちで真っ黒な子です。
一番野性的で身のこなしがしなやかです。
私も彼のようにしがらみから自由になり、思ったことを勝手気ままに書きこんでいきたいと思っています。

ヤルタ会談でアメリカとソ連が話し合った。

日ソ中立条約を結んでいたソ連が対日参戦を渋るのは当然として、アメリカの足元を見たソ連が見返りとして千島列島と北海道の半分の割譲を要求した。とかそれに対してアメリカが北海道は譲らなかったとか。

アメリカの足元を見るソ連の汚さとか、大国の汚さとか、ヤルタ会談はそのように語られることが多いように思う。


だが、それらは米ソ冷戦期に鋭く対立するようになってから現れたイデオロギーのように思われる。

対ナチスドイツ、ファシズムを共に闘い、勝利した米ソ両国が最後に日本を降伏に追い込むために率直に話し合ったのではないだろうか?


アメリカは硫黄島を攻略し本州に空爆を繰り返し、南西から沖縄へと攻めよせていた。

しかし、満州は日本が支配していた。

中国に毛沢東と蔣介石、北朝鮮に金日成がいたが、日本を倒すに至っていなかった。

もうひとつは、千島列島からアリューシャン列島に至る北方への日本軍の侵略だ。

ここは、真珠湾攻撃のための秘密基地に利用された。

アッツ島はアリューシャン列島の中にあり、アメリカ領である。

そこを日本軍に占領された。

アメリカが歴史上初めて他国に侵略され、支配されたのがアッツ島だった。

アメリカにとってプライドを傷つけられ、恐怖を与えられた真珠湾攻撃とアッツ島占領は千島列島の日本軍にもたらされた。

何としても千島列島を武装解除し、二度と日本軍が基地にすることのないようにしたい。


満州と千島列島。ここに振り向ける戦力がアメリカには足りなかった。

だからソ連を頼るしかなかった。

そのためのヤルタ会談だったのだろう。

アメリカも実は日本に追い詰められていたのではないか?