【世界選手権特集⑧】 ペアFS/アリョーナ組優勝、タチアナ組2位、ホウ清3位、(記事:2)
■高橋組は9位、ドイツペアが逆転で優勝
ペアのフリーが行われ、SP2位のサブチェンコ、ゾルコビー組が(ドイツ)が217・85点で逆転優勝を果たした。2位はSP3位のボロソジャル、トランコフ組(ロシア)、予選首位だったホウ清、トウ健組(中国)は3位だった。
また、SP5位だった川口悠子、スミルノフ(ロシア)組は187・36点で4位。SP6位の高橋成美(木下工務店ク東京)、マービン・トラン(カナダ)組は160.10点で9位に終わった。
[ 2011年4月29日 スポニチ]
■厳しさ知った世界の舞台=高橋組-世界フィギュア
初出場の高橋組はフリーでミスを重ねて順位を落とし、9位。冒頭の3回転サルコーで高橋が尻もちをつき、トランが高橋を投げ上げるスロー3回転では腹から落下した。「転ぶと悲しい気持ちになる。悔しい」と、苦い思いが残った。
シニアで大きく躍進した今季はグランプリ・シリーズの2戦で表彰台に上がったが、世界選手権の舞台は次元が違った。「世界選手権はみんながうまい。一つのミスが命取りになる」。厳しさを思い知らされた様子だった。
[ 2011年4月29日 時事ドットコム]
[ペア・リザルト] [ペアFS結果の詳細] [ペアFSジャッジスコア]
▼ペア優勝/アリョーナ・サブチェンコ、ロビン・ゾルコーヴィ組(ドイツ)
▼ペア2位/タチアナ・ボロソジャル、マキシム・トランコフ組(ロシア)
▼ペア3位/ホウ清、トウ健組(中国)
▼ペア4位/川口裕子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)
▼ペア9位/高橋成美、マービン・トラン組(日本)
▼ペア/メダルセレモニー
【世界選手権特集⑦】 男子シングルFS/チャン優勝、小塚2位、ガチンスキー3位(記事:5)
■世界フィギュア:優勝はチャン、小塚「銀」、高橋連覇逃す
フィギュアスケートの世界選手権は第4日の28日、当地で男子フリーを行い、前日のショートプログラム(SP)で1位のパトリック・チャン(カナダ)が187.96点で合計280.98点をマークし、初優勝を飾った。
チャンはSP、フリー、合計点ともに世界歴代最高点を更新。SP6位で昨年の全日本選手権優勝の小塚崇彦(トヨタ自動車)は安定した演技で合計258.41点(フリー180.79点)を挙げ、銀メダルを獲得した。
SP3位で2連覇を狙った高橋大輔(関大大学院)はスケート靴のビスが外れるトラブルがあり合計232.97点(フリー152.72点)で5位、SP2位の織田信成(関大大学院)はジャンプの規定違反が響いて合計232.50点(フリー150.69点)で6位に終わった。
[2011年4月28日 毎日jp]
■小塚が銀!高橋は連覇ならず5位
SP6位の小塚はフリーで180.98点の高得点をマークし合計258.41点で2位になった。高橋は前日のショートプログラム(SP)で首位チャンとは12・77点差がつきフリーでの逆転を狙ったが、シューズのトラブルで演技を中断するアクシデントも響き、5位に終わった。日本勢トップのSP2位から出た織田は、フリーで逆転出来ず6位だった。
2大会連続2位で今大会に臨んだチャンは、前日のSPで世界歴代最高の93・02点をマーク。フリーでも他を圧倒し、合計でも世界歴代最高となる280.98点で悲願の初優勝を果たした。
小塚崇彦「いつかは取りたいと思っていたメダルがやっと手に入ってうれしい。練習したすべてのことを出そうと思った。満足いく演技だった。世界選手権の表彰台は本当にいい場所だと感じた」
高橋大輔「かかとのビスが外れてしまった。続けようと思ったけど、かかと(のエッジ)が抜けて駄目だなと思った。落ち着いていくしかなかった。(この結果は)しょうがない。きょうは自分の演技ができなかった」
織田信成「4回転ジャンプが抜けて、3回転になってしまった。(この結果は)何とも言えない。すごく緊張していた。演技自体はそれほど悪くなかったが、体が動いていなかった。無欲で自分の演技をしようと思った」
パトリック・チャン「現実ではないみたいだ。信じられない。パフォーマンスにとても満足している。4回転ジャンプを2回成功できたことを誇りに思っている。本当は(合計)300点を出したかった」
小塚崇彦の父「嗣彦氏の話 震災の影響で調整が難しい中、よく頑張った。成長した。今後はまた一歩先を目指してほしい」
[2011年4月28日 サンスポ]
■小塚、全日本王者の意地=自信支えに、逆転で銀
小塚には、初めて全日本王者として世界選手権に臨む意地があった。SPでは3回転半で手をつくミスもあったが、本当に悔しかったのは得点が伸び悩んだ表現面だった。だが、フリーではクラシックの音楽にスケーティングも十分に映え、冒頭の4回転からミスなく演じ切って逆転で銀メダル。「これ以上できることはない」と誇らしさがこみ上げてきた。
自身の技術、演技構成、表現力には確かな自信がある。「ちゃんとした演技をすれば点数は出る」と、ちゅうちょなく口にできる。本番で力を発揮できないこともあったが、実績ある高橋と織田を全日本選手権で破り、一皮むけた。
五輪翌年の今季、シーズン前に単身でカナダに渡ってプログラムつくりに励んだ。この経験で、考え方が前向きになったと感じている。また、師匠の佐藤信夫コーチの元に来た浅田真央(中京大)とともに練習し、懸命に上を目指そうとする世界女王の姿にも大きな刺激を受けた。
織田が演技構成で規定違反を犯し、高橋はスケート靴のトラブルで沈んだ。小塚は、自身を含めた日本男子3強の中で、バンクーバー五輪で唯一4回転ジャンプを成功させている。そんな自信も支えに、世界の舞台で花を開かせた。
[2011年4月28日時事ドットコム]
■高橋 靴壊れるアクシデント…「ソチまでもう一回頑張る」
思わぬアクシデントに見舞われた。高橋は冒頭の4回転が1回転になって着氷するとスケート靴の異常を訴え、演技を中断してジャッジ席へ。修理を施して再びリンクに戻り、途中から演技を再開したが、中盤以降でジャンプの転倒や着氷の乱れが続いた。逆転での2連覇はおろか、メダルも逃げていった。
ビスの締まり具合は毎晩確認していて、前夜も異常はなかった。「今まで試合では一度もなかった」という事態。「運が悪かったのか分からないけど、仕方ない」とつぶやき、苦笑いを浮かべるのがやっとだった。
演技後、高橋は「かかとのビスが外れてしまった。かかと(のエッジ)が抜けて駄目だなと思った。自分の力のなさ。これで(現役)最後として締めくくりたくない。ソチ(冬季五輪)までもう一回頑張ってみようかなと思った」と、ソチへの意欲を見せた。
[2011年4月28日 スポニチ]
■織田、好機逃し「何とも言えない」
フィギュアスケートの世界選手権第4日は28日、モスクワで行われ、男子ショートプログラム(SP)で2位の織田信成(関大大学院)はジャンプ違反で得点を伸ばせず、合計232・50点で6位だった。
前回大会はSPで28位に沈み、滑ることもできなかったフリー。雪辱の思いと初のメダルに意欲をかきたて、SP2位でフリーに挑んだ織田だったが、痛恨のミスで6位に沈んだ。好機を逃し「何とも言えない」と複雑な表情を浮かべた。
過去にもあったミスを、また犯してしまった。同じ種類の3回転ジャンプは2度までしか跳べないが、冒頭の4回転が3回転になったため、トーループを計3度跳んでしまった。トリプルアクセル(3回転半)と3回転トーループの連続ジャンプは違反で無効に。10点以上の得点が期待できた大技が0点になった。
東日本大震災の影響で3月の東京開催がなくなり、今月23日に開くはずだった結婚披露宴を5月に延期した。心の支えになったのが生後6カ月の長男信太朗君。3月後半に妻子と旅行に出掛け、温泉でリフレッシュして臨んだが、「すごく緊張していた。体が動いていなかった」と好結果にはつながらなかった。
高い潜在能力を秘め、誰もが認める努力家だが、大舞台では殻を破れない。出場5度目の24歳は、またも苦い思いを残した。
[2011年4月28日 サンスポ]
[男子シングル・リザルト] [男子シングルFS結果の詳細] [男子シングルFSジャッジスコア]
▼男子シングル優勝/パトリック・チャン(カナダ)
▼男子シングル2位/小塚崇彦
▼男子シングル3位/アルトゥール・ガチンスキー(ロシア)
▼男子シングル5位/高橋大輔
▼男子シングル6位/織田信成
【世界選手権特集⑥】キム・ヨナ 「暗い色の衣装で」、フリー曲は「母国へのラブレター」(記事:7)
■ヨナ「私の国へのラブレター」
フィギュアスケート・世界選手権第3日(27日、モスクワ)金妍児が、26日の公式練習でフリーの「オマージュ・トゥー・コリア」(韓国に捧ぐ)を初披露した。
曲は朝鮮半島の代表的な民謡「アリラン」を基調としたもので、「自分の国への感謝の気持ちを表したかった。これは私の国へのラブレター」と笑顔。
約1年ぶりの実戦復帰に向け「すべての目標を達成したので(試合に)戻ると決心するのは難しかった」と複雑な心境ものぞかせながら「新たなプログラムを見せたい」と意気込んだ。
[2011年4月25日05時05分 サンスポ]
■キム・ヨナのフリー、五輪シーズンと異なる構成
キム・ヨナのフリー演技の構成は昨年とやや違う。昨季キム・ヨナはダブルアクセル(空中2回転半)を3回跳んだ。しかし今季はフリーでダブルアクセルを2回跳ぶ。このためコンビネーションジャンプの一つだったダブルアクセル-トリプルトーループジャンプをトリプルサルコウ-ダブルトーループに変えた。
ショートプログラムから抜けて惜しまれたスパイラルはフリーに登場する。「スパイラルシークエンス」は今季「コレオスパイラル」に名称が変わった。従来スパイラルは1-4レベルの評価を受けたが、今季はレベル1に統一して基本点2点を与えた後、審判裁量の加算点で弁別する。
キム・ヨナは「今季のプログラムのハイライトはアリランが流れながらスパイラルをする演技の後半部。胸がすっきりするような演技を見せたい」と伝えた。
[2011年9月28日12時00分 中央日報]
■キム・ヨナ-浅田真央、希望を演じるライバル
フィギュアスケートのキム・ヨナと日本の浅田真央が、「国のために活躍する」という共通したテーマで世界選手権大会に出る。同い年のライバルは今シーズンの演技に「希望のメッセージ」をたくさん盛り込んだ。
キム・ヨナは今シーズンのフリースケーティング背景曲に「オマージュトゥコリア」を選んだ。「アリラン」をはじめとする伝統音楽を新たに編曲した曲だ。キム・ヨナは、「これまで声援してくれたファンに感謝の気持ちを込めたプログラム」と話した。
キム・ヨナが善戦を誓う理由はまだある。2018年冬季オリンピック招致に出た江原道平昌(カンウォンド・ピョンチャン)に力を与えるためだ。キム・ヨナは大会が終わるとすぐに5月18~19日にスイス・ローザンヌで開かれる候補都市ブリーフィングに出席する。また、7月6日には南アフリカ・ダーバンで国際オリンピック委員会(IOC)総会の開催地選定投票に参加し平昌の冬季五輪招致を積極的に支援する予定だ。
キム・ヨナは、「平昌広報大使として世界選手権大会に参加し良い成績を出すことが助けになると考える。ここに偶然でなく『オマージュトゥコリア』を選曲することになった。色々とぴったりだ。平昌招致広報大使として出場するという考えだ。荷物がひとつ増えたが、いつになく気楽にやりたい」と念を押した。
浅田は大地震で落ち込んでいる日本に希望を伝えるために出場する。浅田は大会期間中に日本選手らとともに地震被害復興募金をする予定だ。今回の大会に出場する日本選手のジャケットには「REBIRTH JAPAN 甦れ日本!! WE ARE ALWAYS WITH YOU」というスローガンが刻まれている。5月には浅田をはじめとする日本のフィギュアスターらがチャリティ公演も実施する予定だ。浅田は26日(韓国時間)のインタビューで、立派な演技で日本の国民に力を送りたいと話していた。
[2011年9月28日09時45分 中央日報]
■キム・ヨナ、浅田の次に出場しても大きな問題がない理由
'フィギュア女王'キム・ヨナは、28日(以下韓国時間)に行われた'2010-2011 ISU(国際スケート連盟)世界フィギュアスケート選手権'女子シングルショートプログラムの抽選会で、30番目のくじを引いた。本戦に出場する選手たちの中で一番最後にリンクに登場することになったキム・ヨナは、物足りなさを現わしたが直ぐに平常心を取り戻した。
キム・ヨナの前には、29番目のくじを引いた浅田真央が登場する。昨年開かれた‘2010バンクーバー冬季オリンピックショートプログラム’でもキム・ヨナと浅田真央は並んで登場した。浅田真央が先に自身のショートプログラムを演技し73.78点を獲得した。だが、すぐにキム・ヨナがアイスリンクに登場し浅田真央の記録を抜き78.50点の点数を獲得した。
当時、浅田真央の指導者であったタチアナ・タラソワは、隣にいたキム・ヨナを意識して過度に喜んで浅田を誉めた。しかし、こういう意図もキム・ヨナの前では通じなかった。キム・ヨナは自分の演技を完璧にこなし、女子シングルショートプログラム世界歴代最高点をたたき出した。
これと同じ事が1年ぶりに再現された。浅田真央は29番目でアイスリンクに登場し、キム・ヨナは一番最後の30番目に演技することになった。抽選会の後のインタビューでキム・ヨナは、"私が望んだ順番と違って惜しいのは確かだ。だが、今まで一番最後に登場する試合をたくさん見た。明日はこれに合わせて演技するつもりだ。大きい問題点はないだろう"と語った。
一番最後に出場する選手は、長時間他の選手たちの順番を待たなければならないという難しさがある。 キム・ヨナが一番最後の順番が嫌いな理由はここにある。しかし、これまで滑走順でキム・ヨナの競技力に大きい影響を及ぼしたことがない。
キム・ヨナは、2009-2010シーズン初めての大会の'グランプリシリーズ エリックボンパール杯(フランス大会)'でも一番最後に出場した。この大会でキム・ヨナは76.08の点数を獲得し圧勝した。
28日に開かれたフリースケーティングの公式練習でも、キム・ヨナは新しいフリープログラム'オマージュ ・トゥ・コリア'を完璧に演じた。トリプルサルコウでミスしたことを除いては文句のつけどころのない演技であった。
[2011年4月28日21時19分 Hankyung.com]
■真央とキム・ヨナ 対照的な仕上がり
28日の女子公式練習で、2連覇に挑む浅田と五輪女王のキム・ヨナ(韓国)が対照的な仕上がりを見せた。
浅田は鍵を握るトリプルアクセルで回転不足が目についた。「たくさんの人が注目していると思う。自分のやってきたことをしっかり出したい」と闘志を燃やすライバル対決までに感覚をつかめるか。
今季初の試合となるキム・ヨナは、得意の2連続3回転ジャンプが好調。3回転サルコーで失敗する場面もあったが、すぐに修正して成功させていた。
[2011年4月29日 スポニチ]
■ベールを脱いだキム・ヨナのプログラム…衣装選びは?
‘フィギュアクイーン’キム・ヨナ(21、高麗大)のショート・フリーの両プログラムがついにベールを脱いだ。すでにフィギュアファンの関心の的はプログラムの華とも言える衣装に集まっている。
キム・ヨナは27日(韓国時間)の練習の後、「ショートとフリーの両プログラムで暗い色の衣装を着る予定」と語っていた。バレエ曲「ジゼル」の場合、衣装は明るいものを着用するだろうとの推測が大多数だったが、キム・ヨナの選択は違った。
これまでキム・ヨナは練習地だったカナダの衣装デザイナーにフィギュアスケートコスチュームを依頼していた。今回は少し事情が異なる。キム・ヨナの側近は「今季のショートプログラムとフリープログラムでは異なる衣装デザイナーを起用した。これまで衣装を制作していたカナダのデザイナーではない」と明かしている。
◇2007~2008年のシーズン衣装=それまで韓国の衣装室や現地練習を行った場所で個人的な関係で衣装を合わせてきたキム・ヨナは、この頃からカナダ出身の衣装デザイナーに衣装を依頼するようになった。このシーズンに作った衣装は7着に達する。世界選手権大会の前までに披露された衣装が3着、キム・ヨナの心に触れずこの世で日の目を見なかった衣装が1着、世界選手権で新たに披露された衣装が3着だ。コスチュームは1着当たり150~200万ウォン(約11万~15万円)なので、合計1000万ウォン(約76万円)以上を衣装に投資していることになる。
◇2008~2009年の衣装=「死の舞踏」の衣装が発表されると、米紙ロサンゼルス・タイムズがキム・ヨナの衣装に賛辞を送った。首まで包んだ光飾りの黒色の衣装について同紙は「キム・ヨナの衣装は優雅ですばらしく華やかだった。群を抜いて最高の、真のドレスだった。非常に美しくマッチした相応しい衣装だった」と賞賛した。一方、同シーズンの安藤美姫の衣装については「老婆の屋根裏部屋から取り出したかび匂いカーテンのようだった。ベラ・ワン(有名デザイナー)を早く紹介してあげるべき」と酷評した。
◇2009~2010年の衣装=オリンピックシーズンの衣装ということで、キム・ヨナはいつも以上に気を遣っていた。ショートプログラム「007」の衣装では、ボンドガールのように黒色の衣装を、フリープログラム「ピアノ協奏曲ヘ長調」の衣装ではブルーの衣装を選んだ。「007」の衣装は初期に論議を呼んでいた。首の横から斜めにデザインされた衣装が「昔の石墓のようだ」との酷評が聞かれたが、見慣れるとすぐに「きれいだ」という評価に変わっていった。フリーの衣装は「フィギュア女子シングルでは、ブルーの衣装を着る者がオリンピックの金メダルを取る」という「オリンピック・ブルー」ジンクスがあったが、結局オリンピックの金メダルにつながった。
[2011年4月29日 中央日報]
■キム・ヨナ「ショート・フリーとも暗い色の衣装で」
フィギュアスケートのキム・ヨナが27日午後(韓国時間)、フリースケーティング「オマージュトゥコリア」の2度目の公開トレーニングを終えた。約11時間ぶりにリンクに立ったため完全にプログラムを消化するよりはジャンプと主要動作を点検する水準だった。キム・ヨナは、「ショートプログラムとフリープログラムとも暗い色の衣装を着るだろう」と最後の傍点に対するヒントを与えた。
:モスクワに来て6日目だ。
「早く到着したからなのか適応がうまくいっているようだ。ずっといたように感じられる。早く試合がきたら良いだろう」
:2日残っている、コンディション調節はどのように?
「ここでも韓国でも練習をしっかりやってきたので、自信を維持して、緊張しなければ練習の時と同じくらいうまくできると信じている。心理的な変化さえなければ問題はなさそうだ」
:「オマージュトゥコリア」を2度目にやってみてどうか。
「数カ月練習したものなのでいつも通りにした」
:あしたの組み合わせ抽選で希望する順序は?
「ショートプログラムは1番でも大丈夫だが、組は関係なくて順序が重要なので前のほうなら良いだろう」
:今シーズンの衣装はどんなのか。
「暗い。ショートとフリーともに暗い色。試合当日に公開する」
[2011年4月25日08時27分 中央日報]
▼28日の公式練習/‘オマージュ・トゥ・コリア’+‘ジゼル’&インタビュー
▼女子ショート抽選会
▼28日のインタビュー
▼KBS1ニュース
【世界選手権特集⑤】ペアSP/ホウ清組1位、高橋組6位、川口組は5位(記事:3)
■ペア高橋組、SP6位と健闘 世界フィギュア第3日
フィギュアスケートの世界選手権第3日は27日、モスクワで行われ、ペアで日本勢として8年ぶりに出場した高橋成美(木下工務店ク東京)マービン・トラン(カナダ)組は、ショートプログラム(SP)で59・16点をマークして6位と健闘した。
川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は62・54点の5位と出遅れた。前回覇者のホウ清、トウ健組(中国)が74・00点でトップ。
28日は男子フリーがあり、SP2位の織田信成と3位の高橋大輔(ともに関大大学院)が逆転優勝を目指す。
[2011年4月28日06時55分 共同通信]
■抱き合った高橋組「予想よりも全然上 すごい満足」
ペアの高橋組は、6位の好発進。演技を終えるとリンクの上で抱き合って喜んだ。高橋は「予想よりも全然上。すごい満足」と会心の笑顔を見せた。
プログラムの冒頭は並んで跳ぶ3回転ジャンプをしっかりと決め、スケーティングの息もぴたりと合った。相方のトランは「とても良かった。氷に乗ってからは、落ち着いてできた」と高橋に負けない笑顔だった。
目標の10位以内も難しくない位置。フリーに向けて高橋は「スタンディングオベーションをしてもらえるような演技をしたい」と意気込んだ。
[2011年4月28日08時42分 スポニチ]
■川口組珍しいミスでSP5位
ペアの川口悠子、アレクサンドル・スミルノフ組(ロシア)は、スミルノフがスケーティングで転倒する珍しいミスでSP5位。地元の大声援に応えられず、川口は「こういうこともあります」と苦笑いした。
川口が昨オフに肩の手術を受けたため、今季の序盤戦は欠場。今大会もフリーでは武器のスロー4回転ジャンプを回避する。五輪出場のため日本から国籍を変更した29歳は、東日本大震災の被災者を気遣い「3分でも5分でも現実から離れ、美しさを感じられる気持ちになってほしい。そういう思いを込めて滑りたい」と話した。
[2011年4月28日08時42分 日刊スポーツ]
[ペアSP結果の詳細] [ペアSPジャッジスコア]
▼ペアSP1位/ホウ清、トウ健組(中国)
▼ペアSP2位/アリオナ・サフチェンコ、ロビン・ゾルコーヴィ組(ドイツ)
▼ペアSP3位/タチアナ・ボロソジャル、マキシム・トランコフ組(ドイツ)
【世界選手権特集④】男子シングルSP/チャン1位、織田2位、高橋は3位(記事:6)
■男子SPで織田2位、高橋は3位 世界フィギュア
フィギュアスケートの世界選手権第3日は27日、モスクワで男子ショートプログラム(SP)を行い、織田信成(関大大学院)が81・81点の2位で発進し、日本勢初の2連覇が懸かる高橋大輔100+ 件(関大大学院)は80・25点で3位につけた。
前回2位のパトリック・チャン(カナダ)が4回転―3回転の連続ジャンプを決めるほぼ完璧な演技で世界歴代最高を更新する93・02点をマークし、トップに立った。織田は4回転ジャンプの着氷が乱れ、高橋は目立ったミスはなかったが得点が伸びなかった。
全日本選手権王者の小塚崇彦(トヨタ自動車)は6位と出遅れた。
[2011年4月27日23時31分 共同通信]
■SP世界最高得点のチャン「自分を誇りに思う」
フィギュアスケートの世界選手権は27日、当地で男子ショートプログラム(SP)を行い、パトリック・チャン(20、カナダ)が世界歴代最高の93.02点をマークした。
チャンはほぼ完璧なスケーティングを披露。元世界選手権王者で、冬季五輪でも金メダルに輝いた実績を持つエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が昨年記録した世界最高得点を1点以上更新する大記録を打ち立てた。
チャンは「非常にいい演技をしたら80点台後半は取れると思っていたが、90点越えは予想していなかった。とてもうれしい」とコメント。「このような記録を達成できたなんて夢のようだ。プログラム自体が素晴らしかった。自分自身を誇りに思う」と喜びをあらわにしていた。
チャンはSPで2位の織田信成(81.81点)に11点以上の差をつけており、初の国際タイトル獲得に大きく近づいている。
プルシェンコは無期限資格停止処分を受けているため、スタンドで観戦。昨年の世界選手権で優勝した高橋大輔はパーソナルベストを10点下回る80.25点で3位だった。
[2011年4月28日12時04分 トムソンロイター]
■世界フィギュア:織田、粘りの演技 フリーでは「挑戦者」
何とか、こらえた。男子SPを2位発進した織田。ジャンプでことごとく失敗してSP28位に終わり、フリーに進むことすらできなかった前回大会との差は、ぎりぎりでの粘りだ。「良かったことは、こけなかったこと。良くなかったのは4回転(ジャンプ)を失敗したこと」。本人の感想が、最も的を射ているのかもしれない。
日本勢で唯一、SPから4回転ジャンプを跳んでいる織田。冒頭の4回転-3回転のコンビネーションジャンプは、4回転の着氷後に姿勢が乱れた。だが、転倒だけは回避。跳べなかった3回転トーループは、三つ目のジャンプである3回転ルッツの後に付け直して連続ジャンプとし、得点を確保したのも奏功した。
東日本大震災の影響で3月の東京開催が中止になり、「それまで張り詰めていた緊張の糸が一気に切れた」という。間もなくモスクワ代替開催が決まり、「他の選手もみんな同じ」と気持ちを切り替えてきた。
問題はこれからだ。今季のGPシリーズ2戦とGPファイナルでは、すべてSP首位発進しながら、フリーで崩れて一度も表彰台の頂点に立っていない。トップのチャンとの得点差は11.21点もある。挑戦する側がミスをするようでは、逆転優勝などあり得ない。
フリーに向け、「自分のベストをしっかりと出したい」と語った織田。自身初となる世界選手権のメダルを引き寄せることができるか。
[2011年4月27日23時41分 毎日jp]
■高橋 連覇に黄信号…チャンとの点差にぼう然
◇フィギュアスケート世界選手権第3日(2011年4月27日 ロシア・モスクワ)
男子SPでは連覇を狙う高橋大輔(25=関大大学院)は80・25点で、トップに12・77点差の3位と苦しいスタートとなった。フリーは28日に行われる。
高橋に大きな失敗はなかった。しかし、驚異的な世界最高得点をマークしたチャンとの差は約13点。「演技が終わってパトリック(チャン)の点数を見てビックリした。あそこまで点数が離れてしまうとなかなか厳しい」と素直に現実を受け入れるしかなかった。
冒頭の2連続ジャンプは成功したかにみえたが、踏み切りのミスで減点された。バランスを崩しかけたステップやスピンで最高評価のレベル4を一つも取れなかった。新調したピンクに黒い襟のド派手な衣装で「マンボ」を舞って観客を沸かせたが、得点は思いのほか伸びなかった。
日本勢初の連覇は厳しくなった。28日のフリーで、今季1度しか決まっていない4回転ジャンプの成功は不可欠だ。モスクワはシニアデビュー後に伸び悩んでいた8年前の高校3年時に5カ月間合宿して、その後の飛躍のきっかけとなった土地。「調子は今季の中で一番いい。彼のミス待ちしか勝つ方法がないけれど、自分はパーフェクトの演技をするしかない」。思い出の地で、奇跡を信じてフリーに挑む。
[2011年4月28日07時02分 スポニチ]
■織田が2位発進、高橋は3位/フィギュア
フィギュアスケートの世界選手権第3日は27日、ロシアのモスクワで男子ショートプログラム(SP)が行われ、最終滑走の織田信成(関大大学院)が81.81点の高得点を出して2位発進した。
日本勢初の2連覇を狙う高橋大輔(関大大学院)は80.25点で3位。全日本選手権王者の小塚崇彦(トヨタ自動車)は77.62点で6位と出遅れた。
2大会連続で2位のパトリック・チャン(カナダ)が世界歴代最高を更新する93.02点をたたき出して首位発進。悲願の初優勝に向けて最高のスタートを切った。
◇織田信成の話
「4回転ジャンプで失敗して残念。大きなミスを二つしてしまったと思ったので、点数を見てびっくりした。(逆転優勝の)絶対条件はフリーでベストのパフォーマンスをすること」
◇高橋大輔の話
「全体的には自分自身、伸び伸び滑ることができた。(チャンとの)点差を見たときにびっくりした。なかなか離れているなと思った。フリーではチャンのミスを待つしかないが、自分のベストを尽くす」
◇小塚崇彦の話
「アクセルでミスをしてしまって、ちょっと悔しい。点数もあまり伸びなかった。緊張感が足りなかったかもしれない。フリーは練習通りやれば問題ない」
◇パトリック・チャンの話
「とてもエキサイティングだ。緊張感もあったし、興奮もした。楽しんで練習通りにやろうと思った。フリーでも同じような演技がしたい」
[2011年4月27日22時58分 サンスポ]
■織田20番、高橋22番 男子フリー滑走順
フィギュアスケートの世界選手権で28日に行われる男子フリーの滑走順が27日に決まり、日本勢はいずれも最終組で、ショートプログラム(SP)2位の織田信成(関大大学院)は20番、3位の高橋大輔(関大大学院)は22番、6位の小塚崇彦(トヨタ自動車)は23番となった。
SP首位のパトリック・チャン(カナダ)は最終組でトップの19番で演技する。(共同)
[2011年4月28日0時09分 産経スポーツ]
[SP結果の詳細] [SPジャッジスコア]
▼ショートプログラム1位/パトリック・チャン(カナダ)
▼ショートプログラム2位/織田信成
▼ショートプログラム3位/高橋大輔
【世界選手権特集③】キム・ヨナ“オマージュ・トゥ・コリア”初公開(記事:4)
■金妍児が新フリーを初公開、「すっきりした気分」
フィギュアスケートの世界選手権(ロシア・モスクワ)で約1年ぶりの公式戦復帰を果たすバンクーバー冬季五輪女子金メダリストの金妍児(キム・ヨナ)が、26日(モスクワ時間)の公式練習でフリーの曲「オマージュ・トゥ・コリア」に合わせ調整を行った。
この日の練習で初めてフリーのプログラムを公開した金は「すっきりした気分を味わった」と満足感を示した。
「オマージュ・トゥ・コリア」は韓国民謡の「アリラン」をベースにした曲。フリーの演技の見どころについては「最後の部分がポイント。アリランのメロディーに合わせてスパイラルを披露する」と紹介した。韓国の伝統舞踊の動作を現代的にアレンジした動きを取り入れたり、より豊かな感情表現ができるよう工夫したという。
プログラムの構成が昨シーズンとやや異なることについては「ダブルアクセルを2回以上跳んではいけない。トリプルコンビネーションジャンプを一つ減らして規則に合わせたが、大きな影響はないと思う」と説明した。
女子フリーは30日に行われる。29日のショートプログラム(SP)ではバレエ「ジゼル」の音楽で滑る。
2018年平昌冬季五輪誘致委員会の広報大使を務める金は「世界選手権で良い成績を収めることで力になれるのではないかと思う。気分を楽にして滑りたい」と意気込みを語った。
[2011年4月27日09時42分 聯合ニュース]
■キム・ヨナ、哀切なアリランの旋律「オマージュトゥコリア」
キム・ヨナがアリランを土台にした韓国の音調を背景曲に選んだと発表した後、あちこちから懸念の声が出てきた。海外審判が果たしてアリランに感動を受けるかという部分が問題だった。
27日に発表された「オマージュトゥコリア」はこのような心配をぬぐい去った。明らかにメロディは韓国音楽だが、クラリネットやバイオリンなど楽器の使い方や和音の借用などが現代西洋音楽と脈を同じくする。アリランの切ない感じはそのまま生きている。
4分10秒の音楽のうち一部にはハミングが挿入された。ショートプログラムとフリープログラムでは歌詞のある曲を使うことはできない。このため一部フィギュアファンは「人の声が入ったので減点されるのではないか」と心配する。しかしハミングは意味のない人の声で減点要因ではない。
「オマージュトゥコリア」はミレニアムシンフォニーオーケストラのソ・ヒテ団長をはじめ、MBCのチ・ピョングォン音楽監督らダウルプロジェクトにいる音楽家らが編曲に参加した。
[2011年4月27日11時29分 中央日報]
■キム・ヨナ'オマージュ・トゥ・コリア'初公開…"感動をプレゼントすること"
“胸がポンッと開くような気持ちになるれますよ。”
キム・ヨナが、‘世界フィギュアスケート選手権モスクワ2011’のフリーで演技するフリープログラム‘オマージュ・トゥ・コリア’を、27日(韓国時間)モスクワ(ロシア)のメガスポーツアリーナで行われた公式訓練で公開した後、ファンたちに‘感動’を約束した。
‘オマージュ・トゥ・コリア’は、韓国の伝統音楽‘アリラン’を元に用意したフリープログラムで、キム・ヨナの振付けを担当しているデヴィット・ウィルソンコーチの作品である。アリランの旋律と共に流れるキム・ヨナの演技を見ることができる。
キム・ヨナは、29日のショートプログラムでバレエ曲‘ジゼル’を演技した後、30日のフリースケーティングで‘オマージュ・トゥ・コリア’を披露し、大会2度目の優勝に挑戦する。2018平昌冬季オリンピック誘致の広報大使を務めているキム・ヨナは、“今大会で良い成績を出すことが平昌誘致に役に立つと思う。 偶々‘オマージュ・トゥ・コリア’を選曲したが、いろいろ合っているようだ”とし、選曲と大会への意気込みを伝えた。
キム・ヨナは“ジゼルに劣らず楽しみにして下さったので少し緊張したが、滑っているうちに慣れてきた”とし、“初日練習の序盤に少し揺れたので、今日も少し揺れる気もしたが概して満足している”と練習の感想を述べた。
韓国的な踊りが加味されたことについては“ウィルソンとユーチューブで踊りをたくさん見た。それをリンクで同じように表現することは難しく、現代的な動作に置き換えて感情表現をより多くしようと考えた。動画をたくさん見てプログラムを繰り返し練習した”と語った。
昨シーズンよりもプログラム構成が若干変わった点については“ダブルアクセルを二つ以上跳んではいけない”とし、“従って、トリプルコンビネーションジャンプを一つ減らしてルールに合わせた。 大きな影響はないと思う”と説明した。キム・ヨナは、昨シーズンのフリースケーティング曲‘ジョージ・ガーシュウィン: ピアノ協奏曲ヘ長調’のプログラムで駆使したダブルアクセル+トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを今回トリプルサルコウ+ダブルトゥループのコンビネーションジャンプに変えた。
新しいプログラムに接した振付け師のデヴィッド・ウィルソンなど外国人の反応については”韓国の音楽という感じではなく、胸がジーンとして感動的だという意見が多かった“とし”韓国の人々の感じ方と似ている“と明らかにしたキム・ヨナは、“プログラムの最後の部分がポイントだ。アリランの音楽が流れながらスパイラルをする時、胸がポンッと開くような気持ちになれるだろう”と自信を表した。
[2011年4月27日11時01分 mkニュース]
■「韓国へのラブレター」金妍児、アリランを選曲
バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストの金妍児(キムヨナ)(韓国)が、26日に行われた世界選手権の公式練習で、韓国の伝統音楽「アリラン」を使ったフリープログラムを初披露した。
冒頭で、高さとスピード感あふれる得意技の3回転―3回転の連続ジャンプを見事に決めた。アリランのメロディーを使いながらも西洋風にアレンジされた曲の緩急に合わせ、メリハリのある演技も披露した。
母国の伝統音楽を選んだ理由について「これまで応援してくれた韓国へのラブレターという意味で決めた」と説明。1年ぶりに競技に復帰することについては「五輪(の優勝)で全ての目標を達成したが、新しいキャラクターとプログラムを見せたいと思ったから」と話す。
[2011年4月27日19時52分 読売新聞]
▼公式練習‘オマージュ・トゥ・コリア’(完全ノーカット)①
▼公式練習‘オマージュ・トゥ・コリア’(完全ノーカット)②
▼公式練習‘オマージュ・トゥ・コリア’(完全ノーカット)③
▼公式練習後インタビュー
▼KBS1ニュース
▼MBCニュース