完璧なバイトなどといったものは存在しない。完璧なおれが存在しないようにね。 | ゆらゆらダイアリ

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あたまと性格とウツをこじらせた一人暮らし女子のダメダメな日々。



ぴのさんとみかみかさんのとこだけスタジアム建った。
ライトはそれぞれひとつずつしか取れなかったけど。




Ariさんに着せた今回のイベ服。
クエストだけでは服が揃わないから、がちゃアイテムと併用。

ワールド、いつのまに服屋さんで作れる服が増えてたけど、デフォルトの住人服だけなのはがっかり。
もっとかわいい服作らせてよー。ケチ。




ライフはGWチケでこのお風呂をねらってたけど、ぜんぜん集まんなくて、ぴのさんだけ課金してGWチケ集めてゲット。
どうしてもこのお風呂、ほしかったの。
だからゲットできてうれしい(^_^)




今回のライフのイベ服、夏らしくてかわいい。
いろいろかんがえるところあって、ぴのさんに課金していた分、使っちゃっていいことにしたから、がちゃをもっとひいたらこのウィッグのレアアイテムが出た。
ほんとはレアのテーブルセットをねらってたんだけど、ウィッグ着けてみたら意外に似合ってたからお気に入りになった。





いろいろなにがあっても、普段の日常は普段通りに続けなくちゃいけない事情もある。
生活費を稼ぐための仕事は休めなかったり。
仕事先にはなんにも話してないから、仕事を停めれる口実もないし。

ここのところ、ラジオでは夏日になるたび、ものすごい暑くて参った、っていう話をしてる。
いつもだんだん陽気が暖かくなっていくと、それまで寒さに悲鳴あげて夏の到来が待ち遠しいことを散々言ってた人たちが、すぐに暑さの愚痴をこぼしはじめる。

バカみたい、といつも醒めて聞いてるけど、その「夏日」に都内に行くことが続いたわたしは、緑の少なすぎる土地の「夏日」の暑さにものすごいぐったりした。

太陽の熱はそのままアスファルトや人工的な建物が跳ね返して、そこにいる人たちの皮膚を直撃する。
地上の車や雑踏の放熱も、そのまま太陽の過熱温にプラスされる。

乾いた晴れの日なのに、雑踏を歩くとムンと蒸して、じぶんのカラダからもすぐに汗がにじみだす。
風が吹いてもそれは熱を帯びてて、しかも排気ガス臭いし。

その同じような陽気の日中。
わたしの家の付近なら、ぜんぜん「体感」がちがう。
湿度の低い空気は、太陽が熱してもこの季節はまだ肌に不快な汗を噴き出さない。
乾いた風は爽やかで、木陰はおなじ季節と思えないほど肌寒いくらいに冷えていて。
陽の届かない家の中は冷蔵庫みたいに冷えてる。

西陽が熱する夕方近くに部屋が少しだけ暑くなる。
そんな季節になったねー、って窓際に扇風機を出したら、たちまち室内の空気はひんやり冷たくなった。

わたしの家の付近は、まだまだエアコンがほしい、とおもうような陽気じゃない。
夜は寒すぎて窓を閉めるし。
そんな話を都内在住の人にしたら、「ウソだ」ってカンタンな一言で言い返された。
暑すぎて日中はエアコンいれて、夜はエアコンつけるほどじゃないけど寝苦しかった、って。

地元でも森がないほうに住んでる友だちは、エアコンエアコン騒ぎだしてる。
わたしは、エアコンレスな生活を呪いだすのはまだ先。
びんぼーすぎて何年もエアコンを買えてない「書く仕事」関係の知人が、エアコンが死ぬほどほしいとおもうのは一年にたった1か月だけ、って言ってた。
あとは扇風機で充分耐えれる、って。
その1か月は修行僧になって、あとの11か月分の徳を積んどくつもりになるんだって。





いまのバイト先のお店は、これはいまどこもおなじだけど従業員が集まらな過ぎて、シルバースタッフ、っていうのを募集してる。
わざわざ高齢者に募集の呼びかけポスター作ってるの。
時給とか労働条件はほかの世代の人たちとおなじだけど、60代以上歓迎、みたいに書くだけで、年齢で応募するのをためらっていた高齢者の応募数が増えるみたい。

いまは何歳になっても仕事はある時代、っておもう。
会社を定年退職した年代でも、働く体力と気力があれば、バイトはいくらでも見つかる。
友だちが働いてる工場も70代の人が「新規」で雇われたりしてるみたい。

ってことで、わたしは「シルバースタッフ」っていう枠で募集かけてる職場ははじめての経験になった。

いま、わたしは早朝と深夜シフトに入ってる。
ほんとは早朝だけ希望してたけど、深夜が営業がなりたたないほど人がいなさすぎて、深夜に入れないかものすごい頼まれて、「どうしてもいないときだけ週1ぐらいなら」って言ったら、レギュラーで週2ぐらいシフトに組み込まれちゃった。
しかもそのどっちも、深夜~早朝ダブルだから、11時間労働しなくちゃいけない。
深夜のない日も早朝だけ入ってるし。

「ちょっとだけバイト復活」のつもりで、深夜も「暫定」だとおもってたけど(だからこのまえ、短時間だけバイト復活とかノンキな気持ちで書いてた)、予定外にがっつり入れられちゃって「('_')」な顔しながら働いてる。

その代わり、わたしが入るシフトには「主婦パート」がいない。
人間関係のだいたいのごたごたは中年世代の主婦パートさんとの間に起こってたから、面接のとき、わたしが入る時間帯には主婦がいないことを聞いて、これが「このお店で働こう」っていういちばんの決め手になった。

早朝はレギュラーメンバーが「皆無」で、店長(40代後半のバツイチの男性・オーナーの息子)と深夜のだれか(若い男子だけ)が引き続き、っていう形態でシフトを埋めてる状態。
だから、わたしもおなじように「深夜の引き続き」要員になった。
ほかの日の早朝もはいってるから、わたしが唯一の早朝レギュラーになったかんじ。

深夜メンバーは学生男子と20代のフリーター男子と70歳のおじさんと68歳のおばさんとわたし。
日中も年金もらいながら働いてる世代の男性が何人かいる。
そんな、従業員の平均年齢がものすごい高いお店。

夕勤も高校生バイトは男子2人だけで、ほかは30代の自営業の既婚の男性と年金世代のおじさん。
日中は40代の主婦の人もいるけど、あと日本語カタコトの中国人女性。

この業界、どんどん「バイト不足」になっていくけど、その代わり、多様な人たちが集まってくる、っていうのはおもしろいとおもった。
それにいまはもう、わたしがバイトするお店みたいなとこは「主婦」のパート先としては不人気なんだなー、っておもう。

たぶん、シフトの時間帯に融通がきかないのと(何時から何時まで、っていう枠は固定されてるから)、その時間帯だと小さい子どもがいる主婦は働きにくいし、「当日休み」ができない仕事だから、家族の都合で急に休まなくちゃいけない主婦には働きにくいとおもう。
それでいて、ほかの職種より時給はいちばん低いからね。
ほかの業種もどこも人手不足だから、「子どもがいる主婦」も働く先の選択肢はいろいろあるだろうし。


いまはいろんな職種で、シルバースタッフの募集を見る。
牛丼屋さんとかドラッグストアとか。
あちこちのお店で60代以上の従業員を見かける。
それがぜんぜん珍しくなくなってきた。

シルバー人材センターみたいなとこだけで働いてるシルバー世代ばかりじゃなくて、フツーのどんな職場でもフツーに応募できる。

それはいいことだよねー、ってわたしはおもってたけど。
実際にそういう世代の人といっしょに働いてみたら、「うひゃー」っておもう体験ももうした。

年齢的には仕方ない、っていうか、そういう年齢、って理解はできるんだけど。
シルバースタッフだからって、作業内容がほかの世代とちがうメニューにはなってないから、他の人たちと当然おなじことする。

それが「ムリ」なぶぶんがいろいろあるんだなー、っていうのがわかった。

とうぜん、体力的には年齢で差がありすぎるし。
でも、わたしのバイト先のようなとこの深夜勤は、レジ業務よりほとんどが納品と什器洗浄だから「肉体労働」。
それは面接で説明されてるとおもうけど、たぶん応募のときは「夜中はお客なんて大してこないからレジに立ってるだけの気楽な仕事」っておもってたりするみたい。

肉体労働ですよ、って説明されても、断らずに入ってきた人たちだけど。
実際、深夜の業務を体験してみると、ぜんぜんついてこれてない。
ふたりとも。

68歳のおばさんはわたしより先に入ってた人で、70歳のおじさんはわたしとおなじ時期に入った人。
おばさんのほうはほんとにレジをやるのもものすごいもたついてて、納品は重たいものが「動かせない」体力。

いまのこういうお店はレジ業務がものすごい複雑すぎるけど、ふたりともそれがぜんぜん理解しきれなくて、基本的なレジ操作も覚えきれてない。
特に電子マネーやクレカ対応がカンペキにダメ。

おじさんは「こんなバイト仕事はテキトーにやればいい」とおもってる人で、ほんとに「テキトー」にしかやらない。
本の納品も、来たばかりの本はラックの一番手前に置くことになってて、それを説明するんだけど、手前をあけるのがめんどくさくて、ラックの開いてるとこに放り込んじゃう。
ラックが開いてないと、ラックの下に放り込んじゃう。
そんなことしたら、売れるものも売れない。
手前に置くことで売りあげがぜんぜんちがう話もしたけど、そんなこと「どうでもいい」みたい。

付録もぜんぜんテキトーにつけるから、ぜんぜんちがう付録がとじ込まれててクレームすごすぎて、シルバースタッフは付録とじ込み禁止令が出た。

おばさんはいろいろ仕事についてこれてないけど、ものすごい大人しい人だから、そんなにイライラはしないけど。
おじさんのほうは、この世代にありがちな「じぶんより下の世代をデフォルトで見下してる」感覚が根付いてて。
だから「職場では上の立場」にいる「年下」のことも「じぶんより格下」だとおもって、びっくりするような言葉遣いする。

わたし、「あんちゃん」っていうコトバをほんとに口にする人、はじめて見た。
小説とか映画とかではそんな言葉遣い知ってたけど。

若い男子はみんな「おい、あんちゃん」って呼ばれるの。
わたしのことは「おい、あんた」。
男尊女卑もあるから、若い男子も「年下」だからって格下扱いされてるけど、若い女子はおなじニンゲン扱いもされてない。

おなじ時期にはいったから余計にわたしのこと、ものすごい見下してて。
そのおじさんと深夜にはいったとき、朝礼(各時間帯交替時に申し送りとかその日の業務確認とかする)でわたしにものすごい態度してきたおじさんに店長がそれ見てびっくりして、わたしはこの職種で経験がある人だから仕事のことでわからないことはわたしにいろいろ聞いて、っておじさんに説明してた。

ほんとになにも仕事がひとつもできない状態のおじさんだけど、わたしにわからないこと聞いてくる、っていうより、
「おい、これわかんねーよ」って丸投げしてくる。

だから説明して教えようとすると、「そんなもんわかるやつがやりゃいいだろ」で、聞いてくれない。
深夜勤務は公式マニュアルで仕事の流れが決められてるけど、それをぜんぜんムシする。
「次はこれですよー」って言っても、「オレの仕事に口だすな、あんた」って言われてかんぜんにムシされて。
でも、だからってなにかちがう作業を片づけてくれるわけじゃないから、その日はけっきょくほとんどわたしひとりでやった。

そのおじさんと組んだ初日がそうだったから、わたし、ものすごいびっくりして、途方に暮れた。
とにかく「若い女」の言ってることなんてひとつもまともに聞いてくれないの。

それで「若い女」がなんでこんな深夜にバイトしてるのか、って、お説教されたし。
夜中に働く女はロクなもんじゃない、っていうかんがえ、みたい。
70にもなって夜中にバイトしてるおじさんはどうなのー、っていう、ものすごいどす黒い反論を口にしかけたけど、「どんな仕事もみんな働く必要があるから働いてる人たちばかりですよー」って外面スマイルでこたえた。

男子たちは既にキレちゃって、それで店長がおじさんにいろいろ注意したみたいだけど。
けっきょく、人手不足すぎて、ぜんぜん仕事ができないおじさんとおばさんをクビにすることなんてできないみたい。

おばさんのほうはほんとにいろいろ体力なさすぎて、体力が必要な作業は片方がやる。
深夜はだいたいの作業が体力いるから、必然的に片方の人だけたーくさん働くようになる。

おじさんもぜんぜん仕事覚えれないのか覚える気がないのかわかんないけど、ほんとに「きょうはじめて研修も受けずにはいってきたまっさらな新人」レベルに「なにもできない」から、なにひとつ作業を任せれない。
めんどくさいからレジに立っててもらうと、レジもできないから5分置きに呼ばれる。
じゃあウォークインでドリンクの整理と納品して、っていうと、40分程度で済む作業なのに3時間以上出てこない。

店長から「裏行ってぜんぜん出てこなかったら様子見にいって。倒れてるかもしれないから」って言われてるから、ちょっと姿が見えない時間が続くと様子見にいく必要もある。

コトバ悪いけど、男子たちは「これじゃまるで老人介護だ」ってものすごいキレだしてて。
これでみんなおなじ時給だからねー。

人手不足すぎると、作業がとてもやりこなせない高齢者や日本語がわからない外国人も雇わなくちゃいけない、っていう現状が、いまのお店にある。

高齢者には高齢者に向いてる仕事があるともおもうけど。
だけど世の中見てると、警備員とか真夜中の道路工事の交通誘導員とかビル清掃とか、体力的にものすごーいきつい仕事は高齢者がやってる率高いよね。

そういう「若い世代がやりたがらない」仕事しかない、っていう現実なのかもしれないけど。
なんかいろいろ、ムリがあるねー、っておもった。

っていうか、いわゆる「底辺」の仕事って、ほんと、いろんな意識の人たちが働いてるから、「ひとつの仕事にみんな一丸となる」みたいな空気もないし、会社みたいに上下がはっきりしたポストがあるわけでもないバイトだと、「年齢差」の捉え方もいろいろちがいすぎる。

バイトのCMでもあるよね。
「職場で年上の後輩ができた」っていう悩み。

高校のときからずっと働いていたら20代そこそこのバイトでも、そこでは「ベテラン」になるし、バイトでもある種の責任のある立場になったりする。
そういう職場に30代以上の他業種での経験がある社会人がバイトに入ってくると、素直に「20代そこそこの先輩」をじぶんより上の立場としておもえるか、こっちのほうが社会人として先輩だ、っていう意識になるか。

工場で働くわたしと同い年の友だちも、40代の主婦が新人で入ってきたけど、20代の小娘に威張られたくない、ってはっきり言われて、さいしょからものすごい態度で見下されてて仕事にならない、ってグチってた。
それ聞いてたから、わたしも70歳のおじさんに「さいしょからものすっごーい見下される」態度とられて、腹立つより、「ほんとにこんなすごい態度の人、いるんだー」ってびっくりした。

年齢問わずまともな社会人として、おなじ職場で働く人に「おい、あんた」っていう呼びかけしちゃうことにもびっくりするけど。

おじさんとの初日に「わたしにはー、手にー、負えないー」っておもったけど。
あんまり男子たちが「あのジジイ」「老人介護じゃねーんだ」ってキレだしたから、その次に出たシフトはなるべくわたしとおじさんが組むようになってた。
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仕方ないから、深夜勤マニュアルを拡大コピーして(老眼でレシートの字とかぜんぜん見えないって言ってたから)、「この通りにこれだけの作業を深夜クルーはぜんぶやりこなさなくちゃいけないのです」っていうお話をした。

それで、ふたりのそれぞれの作業分担も図に描いて。

いまのお店の業務はぜんぶ一気に覚えるのはだれでもムリなので、ひとつずつ覚えていけばだいじょーぶです、って話した。
レジ操作は、いろいろな対応をひとつずつ、おおきめに描いた図のカードをつくって(押すボタンの位置とかも図で説明)、それをそれぞれのレジの横にかけといて、シルバースタッフ以外にも理解しきれない新人さんたちに見てもらうようにした。

それを店長に提案したら、そうしてそうして、って任されたから、いろいろ独自のマニュアルをつくった。

そんなことしたから、って、なにも劇的に改善されたりしないけど。

だって、作業をおぼえたとしても、意識や価値観の改善、まではできるわけじゃないからねー。
年下や女を見下す人は死ぬまでその価値観を変える機会もないのかもしれないし。

さすがに店長に言葉遣いを注意されて「おい」はなくなったけど、わたしのことは「あんた」って呼ばれる。
フレンドリーな口調だとしても。

この人には「あんた」が決して失礼な感覚ではないのかもしれない、ってわたしは解釈して、あんたって呼ばれることは気にならなくなった。

でもー。
お客さんにもー。
あんたはー。
やめてー。

それと。
ほんとにこれは年齢的に仕方ないことなんだとおもうけど。

高齢者に車の運転がムリになっていくように、仕事によっても、年齢でムリになるもの、ってあるね。
目が弱くなる、っていうより、物の認知(?)のぶぶんが弱くなってるのかなー、っていうのをおじさんとおばさん両方にかんじる。

商品の見分けがつかない、とか。
商品の整理をしてても、きちんと並べれない、とか。

あと記憶力。
教えたことの記憶力が数分しか持たないものがある。
レジ操作とか検品業務とか、「いま教えて」、そのあとでおなじことをまたやるとき、さっき教えた記憶がカケラも残ってないから、また一から教えなくちゃダメ、なの。

おばさんはじぶんの記憶力の低下を自覚してるみたいで、「この年になると同じ推理ドラマを何度でも見れちゃうのよ。年とると得なこともあるのよ」って笑ってた。
わたしも読んだことある推理小説をぜんぶ忘れて、また犯人がぜんぜんわかんないまま読めたりすることあったから、そのお得感はすごいわかりますー、っていっしょに笑った。

年とっていろんな機能が衰えていったとしても、そういう状態になっていくことがじぶんのカラダや脳に負担がかからなくなっていくことなのかもしれないし、いろいろできなくなっていくじぶん自身に順応できればべつになにも問題ないのかもねー、っておもう。

だからじぶんの状態にあった仕事ができるのがいちばん、だけど。
世の中、そんなふうに「それぞれ個別に優しい」ようにはできてないから、働くっていろいろきびしい。

おなじ時給でおなじ労働条件で。
でも、AさんにはできるけどBさんにはできない、っていう能力の差がある場合。
AさんはBさんをサポートするべきなのか。
それとも経営者がサポート体制を用意するべきなのか。
それとも、「みんなとおなじように仕事ができない人は要りません」って一律切っちゃえばいいのか。

能力の差がバラバラな職場で働くと、いつもその壁にぶちあたる。
一定の能力を揃えた入社試験のある職場なら、こんな問題はないのかもしれないけど。

どこの職場もこれからどんどん高齢者も働くようになるよね。
そういう職場で、体力がある若い世代と、おなじだけの体力や認知力のない上の世代と、どんなふうにいっしょに働いていけばいいんだろ。

什器の清掃やドリンクの納品、番重の運搬、そういうのがかんぜんにムリっぽいおばさんと組むときは、わたしがそういうのはぜんぶやって、相手にできそうな作業を相手の分担にしてる。
その分け方はマニュアルとはぜんぜんちがうし、作業量も公平にはならない。

でもそうやるしか、その人と組んだ日はこなせないじゃん。

おじさんは相変わらず「テキトーでいい」主義者で、そんな主義に店長もいろいろ怒って注意してるみたいだけど、お店としては解雇はできないなら、現場でいっしょに組む相方が、そのおじさんの「テキトー作業」を補う必要がある。
ただ作業のサポートだけなら「仕方ないねー」で納得もできるかもしれないけど、いちいち「あんちゃん」だの「あんた」だの見下された態度にでられると、やっぱり現場の人間関係、こじれるよね。

いちいちバカにされた態度で接してくるおじさんと一晩働いてると、「この世代は仕方ないねー」ってわたしもなんかバカにし返すような感覚がずっとじぶんの中にあって。
そう思うことで、おじさんに対して「仕方ないね」っていう諦め持てて、対話はギスギスもしないでうまくいく。
男子たちはおじさんと一言も口きかないみたいだけど、わたしはバカにされながらもおじさんがたーくさん雑談してくるから、フツーに雑談もして笑ったりしてる。

そういう意味でおじさんと「関係性」はこじれてないけど、バカにされることへのじぶんのプライドのなさとか、バカにする人ってバカだよねー、っておもうじぶんの中に生まれる侮蔑的な感情とか自覚すると、わたしもぜんぜんおじさんの人格を批判なんてできる資格ない。

どす黒いわたしと、女性差別的なおじさんと、意外に組み合わせとして「どっちもどっち」ってことなのかも。
ちゃんとあたまにきてキレてる男子たちのほうが、精神性が清らかな気がする。

汚れたものに順応するというのは、汚れたものをきれいにする効果なんて皆無で、汚れてなかったぶぶんが汚れにまみれてく。

差別に接していると、それを差別し返す感覚が生まれるのを防ぐ方法、だれか教えて。

っておもいながら、「テキトーでいいんだよな」って言いながらテキトーに働いてるおじさんに「テキトーじゃ困ります」って一瞬で穏やかに言い返す体質になって働いてる。

困ります、って言っても、ぜんぜんそのままテキトーに仕事されちゃうから、「テキトーじゃ困ります」はただの無意味な自動応答になってるけど。

そのうち雑談されて、それでこっちもうっかり雑談してると、その目の前でものすごいテキトーな仕事されてても注意しにくくなる。
雑談に乗ったら負け、っておもうけど、ギスギスして働きたくないからフツーに話しかけられるとフツーに話しちゃう。

それで「性格きつい女は嫁の貰い手なくなるよ。もう少しあんたもにこにこしなさいよ」ってお説教されるからねー。
「わたしがー、性格きつくなるのはですねー、おじさんがですねー、テキトーすぎるからですー、おじさんのせいですー」
って言い返せる女まで進化したい。

このままおじさんと組まされつづけると、そのうち進化できそう。

男子は男子で、いかに休憩時間をたーくさんとってさぼりたいか、ってことで、やるべき作業のものすごい効率化をかんがえてる。
やるべきことをやらない、んじゃなくて、いかに短時間でさっさと作業を完了させれるか、っていう効率化ね。

だから男子たちがものすごい仕事早すぎて、これはこれでびっくり。

なんかいろいろヘンなお店でたのしいよー。