子どもの行動に問題はなく問題と思う心に問題がある | 幸せな家庭の作り方〜Happy Family〜

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東京下町で暮らす5人の子沢山ママです。結婚27年目。
長男25歳(社会人・一人暮らし)長女15歳・次男14歳・三男9歳・四男6歳。
非常勤保育士として働きながら、オリジナル家計簿を販売中。

こんにちは、竹内まゆみです。

先日、久しぶりに電話カウンセリングをしました。

個人カウンセリングは募集していないのですが、昨年継続カウンセリングをお申し込みいただいた方の残っていた分です。

カウンセリングをお申し込みいただいた理由を伺うと

「夫のことに加えて子どものことも相談できるから」

と言ってくださる方が多いです。

元保育士で、子どもも4人いて、大学でもこども心理学を専攻したので、経験+理論共に色々なアドバイスができるかと思います。

お子さんに気になる行動がある場合、夫婦仲がうまくいっていないと、

「家庭の状況が子どもに影響しているのではないか?」

と結びつけがちになり、子どもの成長が心配になったりします。

こんな環境は子どもに悪影響なのでは?と、子どものために夫婦関係を修復しようとされるのを方もいます。

実際にお子さんが何らかの他の子と違った行動をして気になっているとしても

そういう「問題行動」は、ほとんどのことが

実は「問題ではない」のです…

私は、地元で保育士をしていたので、園児だった子が成人していく様子を見ていますが

例えば、入園してからなかなかなれなかった子。

登園してからも、帽子も取らず、カバンを離すのも嫌がってそのまま過ごした子。

毎年のように運動会本番になって出るのを嫌がる子。(これ、親はけっこうツラいですよね^^;)

お昼寝明けに毎日泣いていた子。

そういう子たちも、小学生や中学生になるとリーダーシップを発揮したり、自分の意志や目標がはっきりしていたりと、本当にしっかり育っていました。

その姿を見ていると、他の子と変わった行動が見られたとしても「問題行動」と見る必要がないな、と思うようになりました。

そして、むしろそうやって気持ちを出した方がしっかり育っている感すらあります。

反対に、親が「問題がないこと」を求めすぎると

小さい頃は大人しかった子が、中高生になって激しく反抗したり、不登校になったり、ということもあります。

お子さんの行動が気になって仕方がない場合、子どもの気持ちを受け止められない場合、それは

「お母さん自身の問題」

であることが多いのですね。

問題がないことを求めるって、一度も転ばずに歩きなさい、と言っているようで不自然な感じがないします。

転ぶことを怖れすぎているんですね、親が。

また、最近ですと、芸能人の母親の謝罪会見や報道を受けて、「ウチの子が犯罪者になったらどうしよう?」と不安になるというお母さんの話など見かけましたが

私はそのような心配は全くしませんでした。

もし「あぁいう報道を聞いたら、子どもがいるなら心配するのは当然よね」ということであれば、私は4人もいるのですから、子どもが多ければ多いほど不安になるはずです。

でも、心配する人としない人、不安になる人とならない人がいる。

だから「事件を聞いたら明日はわが身?と心配になる」のは一般論ではないのです。

「問題なく育って欲しい」と過剰に求めたり、
「問題の原因はあの人なはず」と、原因がひとつのはずはないのにそう思ってしまう場合

それは、その問題がきっかけで、その人自身の心にあるものを映し出しているだけなのです。

だから子どもに気になることがあるときに

「あんな夫だから…」
「夫婦仲がうまくいっていないから」
「別居しているから」

などと結びつける必要はありません。

それは夫を責める材料にしているだけです。

子どもは、母親の望む父親になってくれたら幸せなのではなくて

お母さんの笑顔が一番好きなのです。

お母さんに幸せでいて欲しいのです。

お母さんが悲しそうだと心配になるのです。

そこで、よくカウンセリングでお伝えする話を書いておきますね

夫婦仲がうまくいっていなかった時期があって、お子さんも情緒不安定に見える場合は

「お母さんが悲しそうだから」

「お母さんすごく怒ってた、大丈夫かな?」

と、お子さんがお母さんを心配している可能性があります。

お子さんの前で夫婦ゲンカをしたことはありませんか?

そのあと「昨日はちゃんとお話をしてパパと仲直りしたから大丈夫よ」と伝えましたか?

お子さんの前で涙が止まらなくなったことはありませんか?

そのあと「ママはもう悲しくないから心配しなくていいのよ」と伝えましたか?
 
大人が忘れていても、子どもには母親のつらそうな場面が強烈に印象に残っていたりします。

「ママのそばにいてあげなくて大丈夫かな?」

「ボクが守ってあげなくちゃ!」

そんな理由で、登園を渋ったり、不登校気味になることもあります。

「私のこと心配してる?」

「もしかして、私のことを守ろうとしてくれているのかしら?」

と考えてみて、思い当たるようでしたら、今からでも

「ママは大丈夫、心配かけてごめんね。あなたはあなたでお友達と楽しんで来て欲しいな」

と、お子さんに伝えてみてくださいね。
 
子どもは、気持ちの落ち着いた大人といると安心しますし、その人の話を聞こうと思います。

子どもの行動から成長を心配したり夫を責めるよりも

「怒りや悲しみにのまれてしまっているよ、笑顔のママに戻って」

という何らかのサインかも知れないと思ってみてください。