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自家焙煎珈琲 豆散人アルジの公式ブログ 珈琲と日々

愛知県豊明市にある自家焙煎珈琲店 豆散人(まめさんじん)のアルジが、珈琲のこと、お客さんのこと、日々の思いなどを気ままに綴っております。 (旧 ほちほち日記)

愛知県豊明市からこんばんは。

自家焙煎珈琲豆散人アルジです。

 

17年営業してきましたが、いまだに浅煎り珈琲が知られていないということを改めて感じます。

珈琲は苦いもの、と思っている方がとても多い。しかし、それは焙煎が下手で焦げても誤魔化しが効くからなのです。

 

とはいえ、昨今は浅煎り珈琲を出すお店も増えていますが、誤魔化すことを知らないために生焼け焙煎の珈琲を自信満々に出すところが殆どです。

 

浅煎り、中煎り、深煎りは、焙煎の段階ですが、これが違うだけで同じ豆でも全く違う味の飲み物になります。

なので、好みは別として、浅いものから深いものまで選べるようにするのが専門店の責務だと思っています。

 

もちろん、深煎りに特化したお店があってもいいのですが、それは本来少数派の特殊な性格の店であるべきでしょう。

そして、深煎りで火が通っていない焙煎をしているお店も、浅煎りで生焼けの店と同様にとても多い。原因が同じところにあるからです。

 

ということで、普通の(まともな)浅煎り珈琲はほぼ秘境のようです。先日書いたコピ・ルアクよりもずっと珍しい。

愛知県豊明市からこんばんは。

自家焙煎珈琲豆散人アルジです。

 

GW真っ只中、忙しい訳でもなく、静かな日々。のんびり営業しています。

そんな中、明日は水曜日で定休日ですが、半日営業します。

 

時間は13時から17時までです。

もちろん豆の販売もしますので、GW中に飲む豆が切れた方はお買い求めください。

 

愛知県豊明市からこんばんは。

自家焙煎珈琲豆散人アルジです。

 

お客さんから嫌というほど聞くのがコピ・ルアクという「幻のコーヒー」です。珈琲についての基本的な知識がない人でも、これのことはちゃんと聞きかじっている。

 

安く(といっても高いですけど)出回るようになったのはここ数年だと思いますが、大昔からあります。インドネシアの植民地時代、100年前にもあったのではないかと思います。古い本にも出てきます。

 

ジャコウネコがコーヒーの木の赤い実を食べ、出てきた糞から採集したものです。熟した実を選んで食べるのと、胃の中で発酵臭が付く(糞の匂いだろう、とか言ってはだめ)のとで、世界一美味しいとされ、珍重されました。

 

いわゆるディレッタント・・日本でいえば好事家がどこにもいて、そういう人が珍味として嗜む。昔から話の種としての位置づけが強かったのではないかと思います。言わばゲテモノ喰いのようなもので、自慢するために飲む。

 

どう考えても不思議なのは、高値とはいえ日本で流通するほど、そんなにたくさん採れる訳がない。ケージに入れてコーヒーの実を餌として与えているだけでしょ?

「コピ・ルアク 実態」で検索してみたら、すぐに分かります。

 

動物愛護系の団体などが、飼育環境が劣悪だとして、抗議しているようです。狭いだけではなくて、コーヒーの実は主食ではないのに、それしか与えないから、栄養のバランスも偏って、不健康になっているみたいです。

 

アルジはそういう問題について真剣に向き合っていないので、鶏のケージ飼いも大差ないでしょ、と思ってしまいますから、飼い方に文句をつけるつもりはありません。

でも、本来の姿である、自然界で実を食べたものとは違うということは、ちゃんと説明するべきだと思います。

 

少なくとも、ジャコウネコが熟した実を選んで食べる、という点は満たされていません。もっとも、人間が手摘みで完熟した豆だけを選んで与えることはできますが、そこまでしているかどうか分かりませんし、野生動物のほうが、そこらへんの勘は優れているかもしれません。

 

飲んでもいないのに批評するな! と言う人が必ず出ると思います。

しかし、飲む気がしないんですよね。まず、自分で焙煎したいと思いません。他人が焙煎したもので、1杯3千円くらい出して飲むのも気が進みません。これに限らず、アルジは他人が焙煎した珈琲で豆の評価ができるとはほぼ考えていませんから、飲んでも判定できないのです。

 

どうも、一番飲まれているのが日本だという未確認情報もありました。

あまりヘンなもの・・ゲテモノ、キワモノの類いに走らないことだと思います。珈琲には本道がありますからね。