国民年金保険料は毎年度上がっちゃう!!んだけれど… | 年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座

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僕も日々勉強ですが、一人でも多くの方に年金の事を知って欲しいと思います。
年金は…正確に書くように努めてはいますが、少しでも年金の事を知っていただければ幸いであります。
一緒に年金について考えてみませんか?

平成28年度の国民年金保険料は16,260円です。
まあ、去年からわかってた話なんですが…



ところで、国民年金保険料ってなんで毎年上がるんでしょうか。


実は平成16年度の13,300円から毎年度280円ずつ上げていくって法律で決めたんです。


え!?じゃあこれからもずーっと上がるのかというとそうではなく平成29年度以降は16,900円で固定します(保険料固定水準方式という)。
16,900円で固定はしますが、支払う保険料がずーっと16,900円になるというわけではありません。



ところで、平成27年度は15,590円だったのに平成28年度は16,260円って…
670円も値上がっとんのに、なんが280円かo(`ω´ )o!!プンスコ



って怒られそうですが…実は国民年金保険料額を決めるのって単に280円上げるだけではなくて、その280円ずつは上げていくんですが、その金額に保険料改定率というやつを掛けるから金額が変動するんです(^^;;


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保険料改定率は前々年の物価変動とか賃金の変動を加味するんです。
全国消費者物価指数は毎年1月末に総務省から公表されます。
まあ厚生労働省のホームページでも知らせてくれますけどね


で、何で平成28年度の保険料が16,260円になるかというと、平成16年度の13,300円からずーっと280円ずつ上げると平成28年度は16,660円ですが、この16,660円に「前年度の保険料改定率と前年度の名目賃金変動率」を掛けます(このカッコ内を掛けたヤツが平成28年度の保険料改定率)。


平成27年度の保険料改定率は0.952(前年度の保険料改定率)でした。
この0.952前年度の名目賃金変動率ってやつを掛けます


つまり、保険料改定率=前年度の保険料改定率✖️前年度の名目賃金変動率。


本題に入る前に、名目賃金変動率何それって話ですが、この名目賃金変動率の内訳としては、前々年の物価変動率(平成26年)実質賃金変動率(平成23~25年度の平均)を掛けます


前々年の物価変動率は2.7%上昇して実質賃金変動率は0.2%減りました
※厚生労働省(去年発表のやつ)


つまり前年度の名目賃金変動率=1.027×0.998


これで平成28年度の国民年金保険料を出してみますと、
16,660円×前年度保険料改定率0.952×平成26年の物価変動率1.027×実質賃金変動率(平成23~25年度の平均)0.998=16,660円×0.976=16,255.9円≒16,260円(5円以上10円に切上げて、5円未満切捨て)
※国民年金保険料の出し方(日本年金機構)⬅︎ちょっと平成28年度出てないですが


※注意
実質賃金変動率は3年前から5年前のものの3年平均ですが、全然単純なものではなく非常に複雑な計算をします。
だから、毎年1月に全国消費者物価指数が公表された時に数値だけ気にしてればいいですよ



あと、先月に平成27年の全国消費者物価指数が発表されてるので、平成29年度の国民年金保険料も決まってますけどね

この厚生労働省のホームページ見ると、物価変動率が0.8%上昇して実質賃金変動率が0.8%下がってるから、平成28年度の保険料改定率0.976✖️物価変動率(平成27年)1.008✖️実質賃金変動率(平成24~26年度の平均)0.992=0.976✖️16,900=16,494.4=16,490円が平成29年4月から払う国民年金保険料です。

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※追記
国民年金保険料の口座引落としやクレジットでの1年前納や半年前納、2年前納の新規の申し込みは2月末までなので気をつけましょう。
2年前納は口座振替のみ。

前納すると一定額の割引になります。
クレジットの割引率は納付書による前納の場合と同じ。

引き落としは5月2日です(4月30日、5月1日が土日だから)。
1年前納とか半年前納、2年前納で引き落としができなかった場合は、毎月納付(割引無し)に自動的に変わります。

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よかったらどぞ~(^-^)/