冒頭からクロエたんのスク水姿にヤラレた(꒪.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨꒪ )
でも、作品はとってもライト。カリスマモデルが出演するような単なるハイスクール・ホラー風になって残念。クロエ・G・モレッツの内向的演技は見事だが、今まで快活な女の子を演じて来た彼女は、素が良過ぎてどうしてもイジメられっ子に見えない。クラスで一番カワイイ女の子がイジメられっ子ってありえないでしょ?
ただ、冴えない女の子がどんどん綺麗になって行く様は、純粋に見ていて気持ちが良かった。だが、イジメっ子たちの余りにデフォルメされた描き方には、ちょっと引いた。
鬼母ジュリアン・ムーアの狂気の演技がとても恐ろしい。自傷する事で己を律する、狂信的キリスト教原理主義者のシングルマザーを演じている。鬼気迫る演技はこの点においてはデ・パルマ版を超えていたと思う。
自傷するキリスト教思想は実在し『ダ・ヴィンチ・コード』にも描かれていた。自らが七つの大罪を犯した時に、己の身体を傷付ける事で、罰を受け罪の許しを乞う行為である。マーガレットがクリスの母親との会話中に、密かにリッパーで自分の太ももを刺すのは、憤怒の罪を律しているのであろう。あるいは傲慢か。いずれにせよ狂信者の浅はかな危うさを、狂気を帯びた見事な演技で見せつける。
クライマックスのプロム・パーティでの、惨劇は、丁寧に見せ過ぎているので、意外にも落ち着いて観られた。制御が効かなくなった力が、誰彼構わず襲うというよりも、一人一人を確実に仕留めている印象。そのトバッチリに巻き込まれた人は「ハイお気の毒さま」って感じだった。
以前、クロエ・G・モレッツが、Twitterでリツイートしてた、ファンメイドの写真が素晴らしかった。血まみれのキャリーの背中に、炎の翼が付いたものだった。余りに出来がよかったので、本編の映像だと誤解していたが、そんなシーンはなかった。
キャリーの悲しみと怒りを、CGによる炎が、生き物の様に表現する美しい映像を期待していたオイラには、ちと物足りない作品だった。
この映画での大切なメッセージは、シートベルトは大切だって事かなw
スーが美人だったりと、他にも見所はあるにはあるのだが、ラストの墓石で、文字通り全てが破壊された。
そこで流れるのはロックじゃねぇだろ!