有名な作品を模写したり、写真見ながら描いてみるものの、同じ墨を使っても先生の引いた線と比べたら、
趣きも濃淡も奥行きもなくてのっぺりとした感じ。もう子供の落書きレベル…
墨絵は書きたいものをそのまま写生するのでなく、強調して書きたい所によりフォーカスしたり、濃淡で強調したり、省略したり、余白も含めて表現するアート。
先生と何が違うのか
観察して思った事は
①書くスピードが遅い。
先生は考えながら書くのでなく、ほぼ無意識に近い形で手が動いてる感じ。
実際墨が乾かないうちに書き足さないと、うまく濃淡がつけられないので、基本考えて描いてたら遅い。
アートって、偶然と瞬間の産物なんだと改めて認識。
②力が入りすぎ
書こうとすると手に力が入ってしまい、線が単調になって、筆やススキ、段ボールなどで書く良さが活かせてなかったみたい。
手の力を抜いて、偶然生まれる線を楽しむぐらいの心持ちで描いてみることに。
③集中できてない
ものすごい根本だけど、あまりの下手さ加減にこの後額装できる作品なんか描けんわー!っとヤケになってたり、書きたいものが幾つかあって、迷っていたせいか、前回まで書く事そのものに集中できてませんでした
今日は額装前最後のレッスン。
必ず作品を仕上げないといけない訳で
①②③を意識して、かつ電車の中で、書きたいイメトレも済ませて
いざ一枚。
敢えて描こうとせず、手の動くままに
筆やススキを動かす。
考えるスキが生まれないように一気に書き上げると
稚拙ながらも、これまでにない線や掠れ、濃淡が生まれて、一枚目にして作品候補ができた!
それからも何度も同じモチーフを書く事で集中力も増し、スピードもついてきたり、線が洗練されてきて。
こんなに純粋に集中できたのは、本当に久しぶりな体験でした。
「美」って生み出そうとして生まれるのでなく、無意識というか、雑念のない集中できてる状態で生まれるんだなと。
この体感はすごく良かった!
作品にサインし、額装デザインもリクエストして、出来上がるのは2週間後。
楽しみだー!!
(一番右の木)