おじいちゃんの季節 | salud 〜el diario de merry〜

salud 〜el diario de merry〜

つれづれなるままに。
日々のこと、アロマ&ハーブのこと、カルチャー講座『salud』のこと、などなどを、とりあえず、ゆるりと、記していこうと思います。

金木犀(キンモクセイ)の花が、目に美しく、そして、遠くからでもそれと気づくほどに香るようになりました。
この香りを嗅ぐと、思い出すのが、おじいちゃん。

おじいちゃんとの最後の思い出の日に、庭の金木犀が、柔らかく香っていたのを、はっきりと覚えています。



「香り」と「記憶」は、とても結びつきやすいそうです。
アロマテラピーで勉強したのですが、香りは、直接的に脳に届いて刺激をするそうです。
専門的な話っぽくすると、嗅覚は、ダイレクトに、大脳辺縁系という、記憶の保管庫(海馬)などがある部分に働きかけるとのことです。
だから、香りと記憶が結びつきやすいのかもしれませんね。



この嗅覚から脳に伝わる経路について、もう少し話をすると、
香りを嗅いだ時に、精油の成分の小さな粒(分子)が鼻から入って、鼻の奥にある粘膜に付着して、嗅上皮と呼ばれるエリアで受容されて、そうすると嗅覚刺激が電気的信号(インパルス)に変換されて、その情報が脳に伝って、「におい」として認知されます。
(この長い説明の一連の行程が一瞬に起こるのが、人体の神秘!)

この香りの信号が伝わることにより、自律神経の働きが調整されることで、心や体の機能が整えられるという自然療法が、アロマテラピーです。



あー。久しぶりに、このブログの開設当初の目的の、「〜やさしいアロマ&ハーブ〜についてお話する」っぽい感じになりました。(と思います。)
…でも、全然やさしい解説になっていなかったらごめんなさい。

あ、ちなみに、金木犀の花言葉は、
「謙虚、謙遜、真実の愛、初恋、陶酔」だそうです。
いつまでも、そんな気持ちを忘れずにいたいものです。
この香りを嗅ぐことで、きっと、毎年、この季節にはそのことを思い出させてくれるかな。