イラストブログ「結婚記念日と共謀罪」 | 弁護士みなみかずゆきのブログ - ON AND ON -

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今週末は、花見日和、結婚のニュースもいくつかありました。




そして我が家も結婚記念日だったもんですから、パンダにペンライト振らせて、藤あや子さんの結婚記念イラストです!ドーン。

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これでも今回は練習しました。描いても描いても藤あや子さんは、観音様になってしまうのです。ほんと美しい方なんです。。。


パンダのお尻もかわいいですね。


さて、気になるニュースはへと。「共謀罪」の法案が国会審議に入ったという毎日新聞の社説です。正式名称は「組織的な犯罪のなんたら法」というのてますが、共謀罪の解説はこちらのリンク、京都大学の高山佳奈子教授による解説がわかりやすいです。


それでも難しく感じる「共謀罪」について、僕なりに説明してみましょう。「共謀罪」は新しく犯罪の概念をグワッと広げる法律です。逮捕されたり、裁判にかけられたり、有罪だと言われたりする範囲がグワッと広がります。


これまでの犯罪の考え方をまず見てみましょう。


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このイラストのブタさんには殺人未遂罪が成立します。パンダにピストルを突き付けることは、まさにパンダにとっては「殺される現実的な危険」が発生することです。この「現実的な危険」こそが犯罪を犯罪たらしめているのです。


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単に「悪いこと」というだけじゃなく、「こりゃホントに危ないわ」だから処罰されると。そりゃそうですね。「殺したい!」と思うのは悪いコトですが、だからと言って「藁人形の呪い」じゃ、現実的な危険はないです。


「危険」がある行為だからこそ、それは犯罪として取り締まられて処罰されるのですが、、、


「共謀罪」について、極端に解釈するとこんなコトになるというのが、ここから下のブタさん居酒屋物語です。政府は今回の法案については、「そういう極端なモノではない」と説明しているのですが、、、


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と、人とツルんで「悪だくみ」をしていること、つまり「共謀」をしていたら、それだけで犯罪になる!というのが「共謀罪」なのです。


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そういうことを話した」だけを理由にしても逮捕されたり、犯罪として処罰されたりする可能性があるのが「共謀罪」なのです。


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「ホンマは嘘」とか「予定は未定」というのは言い訳にもなりません。


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「共謀罪」はまさに危険イラズの犯罪なのです。


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ブヒーッッッー!


「共謀罪」はこれまでも、何度も国会で「アカン」という話になり、いろんな人が強く反対してきました。


政府は今回の法案については「組織的犯罪集団」であることや、「準備行為」としての具体的行為が必要としてることで、「過剰な取締り」はないと、歯止めが効くと政府は説明しているのですが。



イラストのブタさんのような運命が私たちの次の日常生活になる可能性は、本当にないと言えるのでしょうか。