おはようございます、奥村です。

 

中国の長距離列車の旅の準備。

最後です。

 

 

【セキュリティ】

 

何臥にはあまり他の車両からの人の流入がありません。

あと、個室になっていてドアが閉められるのでそこも少々安心です。

 

が、最低限の用心はしておいた方が良いでしょう。

 

今回同室になって年配のご夫婦は、

二人とも大事なものをウエストバッグにしまって

ずっとつけていました。

ここまでする人は少ないですが、でも万が一がありますから。

 

ちなみに、車掌さんに頼めば

部屋を外からも鍵かけてくれるので、

四人で一部屋貸し切った場合、食堂車に行くなら、

鍵を閉めてもらえば大丈夫。

 

現金とパスポートと乗車票(乗車時に切符と交換するクレジットカードサイズのもの)と

カメラを僕は小さなバッグに入れて、管理していました。

 

 

ちなみに、半日とか夜をまたがない移動の時は、

硬臥や硬座を使いますが、

荷物を置きっぱなしでトイレに行くのはなかなかヒヤヒヤする。

硬座は満席で座席無しの場合はトイレに行ったら自分の席がなくなってたりするし。

(なので、硬座は2、3時間の移動までしか使わないですが)

 

そういう意味でも軟臥は安心感がある。

 

 

硬座と軟臥の値段は2.5倍くらい違うので、

軟臥を使う人は比較的お金に余裕のある人が多いと言われているし、

実際それを実感する。

マナーにおいても。

 

 

 

 

 

【ベッドの付属品】

 

足元の高い位置に二股のフックがあります。

ハンガーが掛かっていることもあるけど、

僕は食品などをここに吊るしておきます。

 

そして枕側(窓側)に近い位置に小さな網棚があります。

これが結構便利で、

歯ブラシとか、体をふくボディタオルとか、充電器とか、

色々と置いておけます。

 

 

 

【充電問題】

 

軟臥にはテーブルの下に一つ電源があります。

四人で使うので、その辺はおたがい譲り合って、

ということになりますが、他の車両にはない嬉しい設備。

 

年配の方が同室の場合はそんなにスマホなどを使わないので、

ほぼ占有できたりしますが、

若い人が多い場合は取り合いです。

絶えず誰かの充電器が刺さっている状態。

 

それと軟臥には通路にも二箇所電源がありますが、

これはたまに電気が通っていなかったりする。

使えることの方が多いけど。

 

だいたいみんなモバイルバッテリーも持ってたりして、

車窓を楽しむよりもスマホで何かを見ている人の方が多い。

(旅行よりも移動、という人が多いから)

 

 

 

前回と合わせて、持ち込んだ方が良いものは、

・スリッパ

・トイレットペーパー

・歯ブラシ

・洗顔料など

・マグカップか水筒

・動きやすい格好

・乾燥対策

・食料(水・酒も)

・睡眠対策(耳栓やマスクなど)

・貴重品入れる小さなバッグ(ウエストポーチとかサコッシュみたいな?)

・携帯など充電器

 

 

 

といった感じでしょうかね。

 

高鉄(日本でいう新幹線)だとビューンといきますが、

在来線ののんびり旅をしたい方は

それなりの準備をして楽しむと良いと思います。

 

せっかくの列車旅が苦痛になっては仕方ないので。

 

例えば、

今回僕の場合は二泊三日でしたが、

空調が比較的心地よい温度だったので、

車内で汗をかくことはなく、体がベタベタしたりもなかったので、

お風呂に入れない不快感はそこまでありませんでした。

(もちろん使い捨てのボディタオルやら洗顔やらはしてますが)

 

 

ちなみに繰り返しになりますが、

上記は一泊以上の旅で、

軟臥を利用する人のための準備です。

 

 

何か思い出したら、また追記します。

 

 

 

 

 

 

 

おはようございます、奥村です。

 

いやー、準備が多いなぁと思いなさるな。

備えあれば憂いなし。

長い列車ならしっかり備えて快適な旅を。

 

 

【車内気温・服装】

 

冬場以外なら、車内は半袖で、

あるいはそれに一枚上着を羽織るぐらいでちょうど良いでしょう。

 

上段はエアコンが結構効くので羽織りものが必須だと思います。

 

いずれにしてもパンツも羽織りも動きやすいものがいい。

 

乗車してから着替える人も多く、

みんなジャージみたいな動きやすい格好をしています。

(着替える場所はないので部屋で各自)

 

冬場もロンTや、ニット一枚みたいな、

けっこうエアコンが効いています。

 

どの季節にも言えますが、車内は乾燥しています。

乾燥が苦手な方は

乾燥対策はしっかりして行った方が良いでしょう。

 

僕も今回それをすっかり忘れて、

後半腕がカッサカサでした。いかんいかん。

 

保湿のためのクリームや、

あるいはマスク。

 

この辺は備えておいて良いと思います。

 

咳をしている人が多い時期は個室は恐怖です。

 

 

【食事】

 

長距離で大事なのは食事です。

軟臥の場合は隣に食堂車があります。

 

食堂車は当たり前ですが、少々高い。

(と言っても日本ほどの値段ではないですが)

 

セットメニューのみ提供の場合と、

単品オーケーの場合がありますが、

 

セットは45元(800円弱)で、

単品は20元から50元ほど、という感じ。

 

出来合いではなく、その場で作りますので

ありがたいことですが、

そこまで期待すべきものでもありません。

 

それから、

頻繁に車内販売があります。

・食事(朝・昼・晩 食堂車で作られるものを弁当にしたもの)

・果物

・その他(お菓子やカップ麺、ビール、酒、ジュース)

という感じで。

 

弁当は朝で15元、昼夜が20元。とか。

そこに単品だったり、麺だったり10元くらいのものもあったり。

 

温かいものが食べられるのはありがたいことです。

 

 

とは言え、一般の中国の方はかなりの量の食料を持ち込んできます。

カップ麺、果物、きゅうり(これが多い!)、ひまわりの種、アヒルの足の煮込み、、、

 

軟臥は下段のベッドの間、窓のところにテーブルがありますが、

これはもちろん誰が使っても良いのだけど、

下段に座らないと使えないので、なんとなく下段の人優先になります。

 

酒を飲んでもいいし、お茶を飲んでもいい。

 

四人で個室を占有できれば、大宴会もできます。

(軟臥は内側から鍵を閉められる)

 

酒や食料は適宜持ち込むのが良いと思います。

 

絶対に必要なのは水。

もちろん車内販売で買えますがちと高い。

 

僕の場合は水と酒。

そして日本からフリーズドライのお湯を注ぐだけの味噌汁とスープ。

余裕があれば列車に乗る前に果物と、

あと当日、翌日ぐらいに食べられる食べ物を持ち込みます。

 

ご飯に入ったお店で何かを持ち帰りにしてもらったり、

テイクアウトの専門店で買ったり。

 

57時間半とか、二泊三日の場合、

早朝乗り込みで、

朝昼晩朝昼晩朝昼と8回も食事があるので、

さすがに食堂車のご飯だけだと飽きます。

 

かと言ってカップ麺は好きじゃないので、

ここに工夫が必要です。

 

 

【寝る】

 

ベッドの幅は感覚的にはセミシングルぐらいでしょうか。

僕は寝たままは寝返りができない。

ちょいと起きて寝返るぐらい。

 

基本、昼間は座っている場所ですから硬いです。

硬めのベッドが好きな方はおそらく問題ないでしょう。

 

軟臥の場合は部屋単位で電気を消せるので、

だいたい22時台とか23時台に誰かが電気を消します。

 

読書灯が各自のところにありますので、

起きていたい場合はこれを使う。

 

列車が走っている時は走っている音がするので、

周りの人の音はそう気になりませんが、

駅で停車したりすると、いびきが響きます。

 

音がすると起きちゃう人、

知らないおっさんのいびきに耐えられない人は

耳栓があってもよいかもしれません。

 

僕はそこまではしませんが。

 

個室の良し悪しですが、

窓は開かないので、空気が籠ります。

 

にんにく、辛いもの、体臭。

軟臥でそうひどい思いをしたことはありませんが、

この辺は運次第ということで。

 

 

前回と合わせて、持ち込んだ方が良いものは、

・スリッパ

・トイレットペーパー

・歯ブラシ

・洗顔料など

・マグカップか水筒

・動きやすい格好

・乾燥対策

・食料(水・酒も)

・睡眠対策(耳栓やマスクなど)

 

 

面倒かなーと思う人もいるでしょうが、

中国の人たちは慣れたもんで、けっこう完璧に準備してくるんですよ。

 

そして思い思いに過ごす。

 

快適に過ごしたければ事前の準備はした方が良い。

 

 

次がラストです。

 

 

 

 

 

 

おはようございます、奥村です。

準備編、一気に書いていきましょう。

 

 

中国の長距離鉄道旅。

軟臥(四人個室)を利用を前提に準備を書いています。

 

 

【トイレ】

 

ここは気になる方も多いでしょう。

感覚的に言いますと、、、

一昔前の日本の駅のトイレ、という感じです。

 

年季入ってます。

 

ここで大事なのはまずトイレットペーパーは持ち込みです。

たまについている車両もありますが、

ついていればラッキーで。

 

トイレットペーパーは流さず(中国はホテルもそういうところが多い)。

 

軟臥の場合は洋式があり、

もし洋式が嫌であれば、反対側の車両の連結部分に和式があります。

 

トイレも車両専属の車掌さんが頻繁に掃除はしますが、

掃除しているモップが洗われているのは見かけませんでした。

ずっと同じモップで洗っているのでは…

(もしちゃんと洗ってたらごめんなさい)

 

ちなみに、軟臥のトイレが詰まっているのはみたことないですが、

トイレが詰まって使用禁止になったこともあります。

 

軟臥と硬座では車両あたりの乗車人数が大きく違うため、

トイレの汚れ具合も大きく異なります。

 

そういう意味でも、

安心に旅をしたい場合、軟臥を選ぶべきだと思います。

 

 

【洗面】

 

軟臥は座席と同じような形状の洗面室があります。

他の車両はむき出しの洗面台になります。

 

歯磨き、洗顔をしたりしますが、

水は飲んじゃダメ、と書いてあります。

 

僕はうがいにはミネラルウォーターを使うようにしています。

中国の方でも蛇口の水でうがいをする人、

車両の端で出てくるお湯(後述)でうがいをする人、がいます。

 

ここもトイレと一緒で、

使う人数に比例して汚れ方が違います。

やはり車掌さんが掃除をしてくれますが、

他の車両は水浸しになっていたり、

カップラーメンの汁を流して麺や具が排水口のところにいっぱいになっていたり。

 

軟臥でもそんなことがないわけじゃないですが、

比較的少ないと考えて良いと思います。

 

女性の車掌さんが、

一度夜に髪を洗っていたのをみたことがあります。

ゴミ袋を敷いてそこに水を貯めて、

髪の毛を濡らし、シャンプーし、洗い流す。

手慣れたもんで見事でしたが、

基本的には乗客で頭を洗っている人は見たことがありません。

(男性で僕のように坊主頭の人は楽チンに洗えますが)

 

ちなみに、ホテルではないので歯ブラシは置いてません。

洗顔や歯ブラシは各自で。

 

 

 

【お湯(給湯器)】

 

中国では駅でもホテルでも、

どこでもそうですが公共の場所にはお湯をいれられるスペースがあります。

列車も例外ではありません。

 

車両の連結部分に給湯スペースがあります。

 

中国の方は皆乗車時に(というかいつも)水筒を持っており、

これで白湯を飲んだり、お茶を飲んだり(茶こし付きの水筒)しています。

 

僕は無印のポリの蓋つきマグを使っていて、

そこに茶葉を放り込んで中国式にそのまま飲んでいます。

 

中国の方はめちゃくちゃカップラーメン食べるので、

絶えず誰かがお湯を注ぎに来ています。

 

しかし、ここもお湯が100度ではなく、

あくまで感覚ですが60度くらい。

ゆっくりとお茶を出して、さて飲むぞ、という時には

もうお風呂ぐらいの温度になったりしています。

(そんな温度なのでみなさんうがいに使ったりしているのだと思う)

 

カップ麺は上手に作れるのかな。

高い温度は期待しちゃいけません。

 

ともあれ、フリーズドライの味噌汁を飲んだりもするので、

僕には蓋つきのマグが合っています。

 

必ず何か持ち込んだ方が良いでしょう。

 

 

 

前回と合わせて、持ち込んだ方が良いものは、

・スリッパ

・トイレットペーパー

・歯ブラシ

・洗顔料など

・マグカップか水筒

 

 

まだ続きます。

 

 

 

 

 

おはようございます、奥村です。

 

57時間半の列車旅を終え、

四川省成都に戻ってきました。

 

 

忘れぬうちに、

今回49時間と57時間半の列車旅をして必要だったものを

書いておきますので、

これから中国で列車旅をされる方へのご参考まで。

 

 

ちなみに今回乗った列車

K546 成都ー哈爾濱(ハルビン) 49時間7分 3,511km

K996 ハイラルー成都 57時間28分 4,123km

 

 

 

【座席】

無難に軟臥(四人寝台)を選んでいます。

予約が比較的直前だったので上段に。

 

上段と下段、景色で言えば絶対に下段です。

ただ、プライバシーで言うと上段。

上段は寝転がっていても景色は角度的にかなり限定されるので、

結局降りて下段のところに座らせてもらうか

(知人が下段ならそれが楽だけど知らない人だと気を使う)

廊下の通路のところの補助イスみたいなものに座って外を眺めるか。

 

 

ちなみに一泊以上の長距離の場合は

軟臥をおすすめします。

硬臥(三段ベッド・六人)は個室ではないため、

特にひとり旅だとトイレで離れるのでも荷物が心配になります。

 

軟座(イス席のマシな方)・硬座(イス席の一番安いやつ)は、

修行レベルですので、よっぽどお金を節約したいか、

半日以下の移動、あるいはただ単に修行したい方向けです。

 

 

【荷物の収納】

軟臥の場合は下段ベッドの下に大きめのスーツケース

上段ベッドの足元の奥に収納棚があり、小さめのスーツケースなど

を入れることができます。

また、窓側のテーブル(固定)の下にゴミ箱が置いてある場所がありますが、

ここにものを収納する人もいます。

 

基本的には中国ですから、誰がどこを使う、

というのは柔軟です。

早いもの勝ち。

 

安心のため、四人で個室貸し切りでない場合は、

できるだけ早く改札し、個室に飛び込んで荷物置き場を確保すべきでしょう。

 

ちなみに硬臥は個室になっていないので、

下段の下は使えますが、あとはベッドに置くしかないです。

 

軟座、硬座は日本と同じ、網棚です。

硬座は特に荷物の多い人が多く、いつもカオスな印象。

 

 

【列車の清潔さ】

 

始発で乗ればそれなり、です。

軟臥でもシーツにやぶれがあったり、シミが付いていたりというのは

ありますが、アジアの旅をしたことがある人なら、

まあこんなもんか、というところでしょう。

 

軟臥は部屋にゴミ箱がありますが、

かなり頻繁に掃除にきます。

そしてたまには床掃除にもきます。

 

この辺は、車両に専属の乗組員がいますので、

徹底してやっている印象があります。

 

車両の端の連結部分などにも

大きなゴミ入れがありますので、

ちょっと大きなゴミが出る場合も安心です。

(大きな駅などで頻繁にこのゴミ箱はゴミ袋を変えている)

 

ただし、注意点です。

長距離列車に乗る際、始発ではなく途中から乗ると、

前にその座席を誰かが使っていた可能性があり、

その場合はシーツや布団、枕は交換されません。

整えてもありませんので、誰かが使ったまんま、という感じ。

 

僕自身はそれがあんまり好きじゃないので、

できれば始発便に乗るようにしています。

 

偶然誰も使っていなければラッキー、

ぐらいで考えた方が良いでしょう。

 

 

【個室の過ごし方(足元)】

 

スリッパが定番です。

トイレに行ったり、食堂車に行ったり。

 

たまにはホテルのような簡易なスリッパが置いてある車両もありますが、

ない車両もあります。

ホテルから持っていくか、自分で持っていくべきでしょう。

 

僕はトイレの床が濡れている場合があるので、

ホテルのスリッパみたいなものは嫌で、

自分で普通のサンダルを持っていきます。

 

ちなみに中国の方は、

停車時間が長い駅で外に出てタバコを吸う際も、

このホテルスリッパみたいなので外に出てきます。

 

 

 

 

長くなりますので、いったんここで切ります。

 

 

 



こんばんは、奥村です。
GW明けの慌ただしさを中国の田舎で感じています。

さてと、ふだんPCでブログを書いていたのを今回スマホから書いているのですが、やはりこれは合わないみたい。

落ち着いてPCで書くスタイルに戻しましょう。

福建省福州から
四川省成都へ。

そこから列車で
黒竜江省のハルビン。

そこから飛行機で
内モンゴルのハイラル。

そして今日ハイラルから
四川省成都行きの列車に乗りました。
4,123km。57時間半。

成都に着いたらまた麻婆豆腐食べたいなぁ。
なんて思いながら今夜はおやすみなさい。