Obon de Saigon最終日! | ミス・サイゴンのブログ

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帝国劇場 7月25日(金)初日

みなさん、こんばんは。
本日、2 Week Special「Obon de Saigon @TDL(=Teigeki Dream Land)」最終日でした!

8月5日から今日まで全公演、劇場からの抽選プレゼント または キャスト登場イベントをお届けしてきましたが、トリを飾ったのは、作品を支えるスイングキャストのメンバーたち、7名。
クラブオーナー姿の石川剛さんをMCに、シュルツ大尉に扮した土器屋利行さん、ハスラーの白山博基さん、ドラゴンダンサーの仙名立宗さん、アオザイ姿の小島亜莉沙さんと長谷川ゆうりさん、そして、女性なのに何故かG.I.服の藤咲みどりさん(この謎は後ほど)、が壇上にずらりと並びます。

日本では「スイング」というシステム自体にあまり馴染みがありませんが、海外では、カンパニー内で非常に高い評価とポジションを得ているのが、スイングキャスト、です。
当日朝に「今日は××がいないから、その枠に入って」だったり、公演中に何らかのトラブルで欠けた穴を急遽埋めなければいけなかったり。つまりは、男性なら男性、女性なら女性の全ての役割を、頭と身体に入れた上で、その日その時の求めに臨機応変に対応していく"スーパーキャスト"なんですね。

ただし、我ら「ミス・サイゴン」2014カンパニーの場合は少し変わったやり方になっていて、スイングは、何かあった場合に備え袖にスタンバイする他、少なくない公演数でクオリティをキープするため、1人あたり2~4名のキャスト枠をカバーする役割も担っています。

日替わりで様々な役割に入る、イコール、歌うパートも踊る場所も芝居する相手も毎日違う、ということ。そこで、Aさんの役をカバーしている時に、別日にカバーしたBさんのポジションに入ろうとしてしまい・・・という「あるある」f^^;が、発生してしまうんだそう。

終始、明るく愉しく語ってくれていた彼らですが、稽古がスタートして以降、ひたすら自分がカバーするキャストをじーっと見て、動きやら動線やら決まり事を覚えなければいけなかったり、居残り稽古したり、受験勉強以来 あるいは それ以上にノートに向かって大小さまざまな必要事項を書き込んだり、と、地道な努力を重ねて来ました。
壇上では、「命より大事」「これなくしては皆さんの前に出られません」と全員が言い切る "スイングノート" を披露。英語混じりで何でも書き込んである土器屋さん、最初の頃キャストの名前がわからず「優しくしてくれた人」などと書いていたという小島さん、余り細かくは書かないという男気あふれる仙名さん、など、各人、ノートの作り方も様々でした。ダンス用にポジションや振りを書き込んだ別冊もあったりします。
スイングは、一番大変な部分を背負ってキャスト全体を支えてくれているのです。

さて、藤咲さんのG.I.姿の謎、です。
お客様の中にもご存知の方がいらっしゃいましたが、実は今回、2幕、ナイトメア(サイゴン陥落でキムとクリスが離ればなれになってしまう場面)で、飛来したヘリから「乗れ!」と手を動かしているのが、スタンバイスイング(万一に備え袖でいつでも出られるよう待機しているスイング)なんです。
スタンバイは男女両方居ます。日によっては、女性キャストがヘリに乗ることもあるのですが、ご観劇の際にはよく見えないですよね。で、せっかくのイベント、この珍しい女性のG.I.姿を披露しようと、わざわざ着用して出てくれたのでした。


最後のプレゼント抽選と記念写真撮影も滞りなく進み、これにて、「Obon de Saigon」は全日程を無事、終了いたしましたっ!
関わって下さった全てのみなさまに心からの感謝を込めて。
ありがとうございました。



本日のイベント出演者:命より大事な"スイングノート"と共に(^^)v
前列左から藤咲みどりさん、石川剛さん、白山博基さん
後列左から長谷川ゆうりさん、土器屋利行さん、小島亜莉沙さん、仙名立宗さん



さて、休館日があけたらいよいよ、帝劇公演も残り12回。
その後も、新潟・名古屋・大阪・博多を経て、10月5日の横須賀公演まで、まだまだ「ミス・サイゴン」は続きますが、まずは8月26日、区切りの帝劇千穐楽目指して、頑張ります。
皆さん、引き続きカンパニーを、温かく見守って下さいませ~m(_ _)m