明日の15:20発表 “Jトラスト(8508)”今期決算の内容が気になる!! | 編集長のブログ

編集長のブログ

ブログの説明を入力します。

久しぶりの新値更新で活気付くJトラスト(8508)ですが、明日1520発表の決算では今期の数字は固めの印象を受けました。

先週プレスリリースした韓国HK貯蓄銀行の資産220億円については、全て正常債権のため買取価格が246億円と12%のプレミアム購入。

個人向け融資の上限金利が39%と高い韓国。今回購入した資産では30%強(35%程度か)の金利と思われ、年間(通期概算で)66億円以上の収益寄与が見込める。

問題は、韓国の会計基準では貸倒引当金は債権購入初年度に厚め引き当てるとしている。

しかし、会社側は監査法人と相談し、関係当局へ当初3か月経過後の実績評価での引当金積み増しを要求、今回はこのことが認められそうなので、

危惧されるほどの収益圧迫は避けられそうである。

今回のHK貯蓄銀行の債権買取で親愛貯蓄銀行が保有していたキャッシュをほぼ使い切った状態となった。

だが、親愛貯蓄銀行の預金高も上昇し、今後その預金を使用しての債権買取を試みる予定。

しかし、国内基準でもTier1比率7%が要求される韓国金融業界では預金を債券買取に利用し過ぎると自己資本比率が思った以上に低下する可能性があり、

再度、資本注入などが必要となる場合も考えられる。

また、ウォン高、円安により買取債権の資産価値が若干上昇、収益については平均レートを採用しているため、前期の収益はほぼ影響はなし。

収益寄与度が高いと思われる韓国での債権買取ですが、基本的には資金調達も韓国本土で行っており調達金利が高く、前期3Qでのボトムラインは5%程度。

それと韓国親愛貯蓄銀行は12月決算で3か月の期ズレが生じ、今回の債権買取も期ズレの結果、収益寄与は今期より来期がむしろ恩恵を受けるわけで、

新値を更新した株価がどれほど今期の収益と読んでいるのか。決算発表後の株価が物語ると思われます。