美容医療機器でリフトアップ | 美容外科開業医の独り言

美容外科開業医の独り言

美容医療とは人間愛!という信念で仕事をしている美容外科医のブログです。
レーザーなど最新の美容情報や普段の診療で感じたことなど、ぼやきを交えながら書いていきます。
外見だけではなく心も綺麗になり、自信が湧いて幸せになれる、そんな美容医療を目指しています。

先日の日曜日は、リフティング&タイトニングシンポジウムで講演しました。
リフティング&タイトニングというと、一般の方は何のことか分かりにくいかもしれませんが、我々美容医療の業界では「顔の引き上げと引き締め」という意味になります。
引き上げと引き締め、何が違うのか専門家の間でも意見は分かれると思いますが、基本的には顔の形状を含めた上方や外側への移動が引き上げであり、引き締めというのは緩んだ皮膚を縮める力です。
例えて言うなら、一枚の皮を吊し、上下端を緩く固定しておいて、ひょいと上に持ち上げてピンと張る感じにするのが引き上げ、裏から熱を加えてジュジュッと皮そのものを縮めていくのが引き締めです。
ボリュームの変化は引き上げよりも引き締めに強く生じます。これは三次元的に組織が縮むためであり、引き上げのような二次元方向の動きではありません。そのため引き上げの治療機器の代表的機種であるウルセラシステムは2~3層の深さに分けて照射をおこない、二次元的な引き上げ効果を多層に渡って生じさせて対応します。一方引き締めの代表的機種であるサーマクールは三次元的にボリュームを縮めるゆえの小顔効果を有するのです。
このセミナーでの私の講演内容としてはこれらの理論的違いや機器別の照射深度に留まらず、より深部の脂肪や骨組織の加齢変化を補うべく糸によるリフトや注入剤による輪郭形成についても解説をしました。
いつも実際の診療で実践している内容でしたが、今回のプレゼンをまとめることで、自分なりにも整理ができました。
シンポ
一緒に講演した先生方 左から
クロスクリニック銀座 石川浩一先生

クリニックF 藤本幸弘先生
新橋形成外科 新橋武先生
天神下皮フ科形成外科 加王文祥先生


さて、来週は日本美容外科学会(JSAPS)、私のフィールドにおける最も核となる学会です。3つのシンポジウムと1つのランチョンセミナーでのお仕事があり、準備に大忙し。今週末にもミニセミナーで講演が待っており、もうバタバタです。。。。