第46回日本美容外科学会JSAPS参加 | 美容外科開業医の独り言

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先週の木・金曜日は第46回日本美容外科学会(JSAPS)総会・第148回学術集会(会長:北里大学形成外科武田啓教授)がパシフィコ横浜で開催されました。前日の夕方からは評議員会に出席。収支や今後の学会運営報告などの事務的なお仕事(座って頷くだけですが)。そのあとは会長招宴。みなとみらいから出航するマリーンルージュ号での宴でした。

 

ベイブリッジを眺めたりしつつ、親睦を深めました。

 

さて学会初日。

 

この日は2つの講演と1つの座長。座長は韓国の新しいメーカーTentech社共催セミナー。HIFUとラジオ波について。進行のマネージメントなので無難に。その後はJMEC社の共催セミナー。超音波たるみ治療機器Sofwaveについて講演しました。同期平行型超音波ビームSUPERBというテクノロジーを用いた機器で、米国ではたるみ治療に大変評価が高く、当院でも現在人気の機種です。ただ痛みが強いのが問題点ですが、逆に言えば痛いのでしっかり熱ダメージを与えてコラーゲンなどの再構築がしっかり生じる機器です。臨床結果もかなり出てきて、有効な使用方法などを供覧しました。そのあとはアブソルート社の共催セミナー。ムービング式HIFUのリフテラについて講演。HIFU入門機器とも言える簡便で有効な治療について、たるみの基礎理論とともに臨床例や使用方法などを解説しました。

 

そのあとは会員懇親会へ。武田啓会長の挨拶。素晴らしい会の成功、おめでとうございます。

老若男女問わず、会員の皆様と楽しく情報交換をしました。

最近、お話しする先生方が自分より一回り以上若いことが多くて、なんだかすごく歳を感じます。

 

そして学会2日目。朝一番でKSAPS、TSAPSとのMOU joint session。韓国と台湾の美容外科学会との提携によるセッションで、各国2名ずつ演者。英語での講演、討論でした。私は機器、注入、スレッドを組み合わせた治療についてお話ししました。いつものように適当な英語で乗り切りましたが、今回の座長は大学同期の順天堂大形成外科主任教授、水野博司先生。同級生との英語での質疑応答はなんとなく不思議な感じでした。

 

そしてすぐ、ジェイシス社の共催セミナーにて最新ラジオ波機器Densityの講演(座長はクロスクリニック銀座の石川先生)。この機器は革新的な機能を有し、まだ完全には開発が終了していませんが、改良などに関わらせていただいており、機器の物理学的特性や臨床経験などについてお話ししました。このDensityは先日のソウル訪問で開発について報告を受け、また韓国の学会でも講演してきたばかりです。サーマクールと同じタイプの高周波を従来のモノポーラ(単極)だけでなくバイポーラ(極が2つ)でも照射できるという特性を持ちます。表層へのエネルギーが強く生じ、即効性が高まることが期待されています。そのほかにもここには書けない様々な革新が予定されています。他社の機器はサーマクールのコピー的な性能なのですが、この機器は全く違う方向性も有しますので、痛みや効果など様々な利点があります。質疑は石川先生が座長ということもあって、マニアックに走り過ぎたかもとちょっと反省。

昼の講演終了後は速やかに東京へ戻り、午後からは診療しました。

 

相変わらずバタバタな日々ですが、今回の学会はoutputだけでなく新しい機器の情報もたくさん仕入れ、また治療についてもヒントを得たので、診療に役立てていこうと思います。